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学生ケーザイレポート(2017年度)

18/03/31

東アジア文化都市から見る文化と創造都市の可能性

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 私たち佐々木ゼミは今年約一年間に渡って京都市で開催された東アジア文化都市事業について研究した。東アジア文化都市事業は2014年から開始された事業であり、日本・中国・韓国の3か国において、文化芸術による発展を目指す都市を選定し、その都市において、現代の芸術文化や伝統文化、また多彩な生活文化に関連する様々な文化芸術イベント等を実施するものである。これにより、東アジア域内の相互理解・連帯感の形成を促進するとともに、東アジアの多様な文化の国際発信力の強化を図ることを目指している。また、選定された都市がその文化的特徴を生かして、文化芸術・クリエイティブ産業・観光の振興を推進することにより、事業実施を契機として継続的に発展することも目的としている。
 今回の研究は過去に東アジア文化都市事業が開催された横浜市、新潟市、奈良市について、各都市が公表している報告書を読み込んだり、事業を担当した市の職員の方をゲストスピーカーとして招待し、話を聞くことで理解を深めた。また、今年度開催された京都市については、二条城現代アート展をはじめとする様々なアート展や事業のフィナーレを飾るクロージングイベントに参加した。
 この研究を通じて、東アジア文化都市事業の最も大きな成果は、日中韓三ヶ国の関係が緊迫した中でも無事に開催されたことが示すように、各国の相互理解や国際交流を通じた連帯感の形成という数値化できないものであると感じた。もちろんこの事業は経済的な効果ももたらした。しかし、文化事業という性質上一時的な効果ではなく、継続的な効果があるか検討する必要がある。今後もこの事業の研究を続けていくことで文化事業、創造都市が与える経済的影響について理解を深めたい。

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