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専任教員紹介

川越 修 Osamu Kawagoe

研究テーマ近代ヨーロッパ社会経済史:比較社会史
研究室良心館583号室
演習(ゼミ)紹介比較経済社会-ヨーロッパと日本
HPKAWAGOE SEMINAR(オリジナルサイト)
詳細研究者データベース(オリジナルサイト)
川越 修
私はこれまで、19・20世紀のドイツにおける経済や社会の変化を、そこに生きた人びとの日常生活との関わりで研究してきました。検討対象は主に3つの時期と問題に絞られています。①1830年代にはじまる工業化が首都ベルリンに暮らす人々の生活に与えた影響、②19世紀後半の工業化の本格的展開が人びとの身体に及ぼした影響(病気など)とそれに対応する社会の仕組みの変化、③2度の世界大戦を経験した20世紀前半のドイツにおける人口・家族問題と国家による政策の展開、の3つです。これらの研究の成果は、『ベルリン 王都の近代』(ミネルヴァ書房)、『性に病む社会』(山川出版社)、『社会国家の生成』(岩波書店)などとしてまとめられています。

私の現在の研究関心は、20世紀後半の先進工業社会の比較分析に向けられています。検討しようとしているのは、いわゆる高度経済成長と福祉政策の展開という共通の枠組みのなかで、ヨーロッパ諸国と日本において家族がどのように変化し、それに対する政策によってどのような社会の仕組みが作り上げられたかといった点です。そうした比較作業を通じて、現在の日本社会の抱える問題をあぶりだすことが、私の当面の研究課題です。

学生へのメッセージ

大学での勉学や様々な経験を通じて、「グローバルに考え、ローカルに行動する」地球市民に成長してほしいと願っています。講義やゼミを通じて、成長する君たちと出会える日を楽しみにしています。

演習(ゼミ)

演習テーマ:比較経済社会-ヨーロッパと日本

本演習は、近現代のヨーロッパと日本における経済・政治・社会の歴史と現状を、テキスト報告・レポート・資料調査・実地調査・討論などを通じて、総合的に比較研究することにより、21世紀社会の行方を考えることを共通課題としています。2年次演習では比較社会経済の方法と視点およびグローバル化の進む現代世界においてヨーロッパと日本が直面する共通の諸問題、3年次演習では19・20世紀のヨーロッパと日本における工業化の比較社会経済史(春学期)および現代のヨーロッパと日本における「持続可能な社会」に向けた試行錯誤の比較検証(秋学期)を中心に研究を進めます。
共同で行う調査の対象は、演習参加者の希望によって変わりますが、これまでは富山、京都、岐阜、カールスルーエ(ドイツ)における「持続可能な」街づくりを取り上げてきました。またこの調査を始めとする演習の成果は、2012年から毎年開かれることになった四大学合同ゼミ(法政大学人間環境学部辻ゼミ・富山大学/大阪市立大学経済学部久保ゼミ・九州大学経済学部水野ゼミ・同志社大学経済学部川越ゼミ)で発表することになっています。
2年次演習
テーマ
比較社会経済の方法・視点および現代のヨーロッパ・日本が直面する共通課題
テキスト(予定)
  • 藻谷浩介・NHK広島取材班『里山資本主義』[角川ONEテーマ21]
  • 西川潤『新・世界経済入門』〔岩波新書〕
参考文献
  • 阿部彩『弱者の居場所がない社会』〔講談社現代新書〕
  • 宮本太郎『生活保障-排除しない社会へ』〔岩波新書〕
  • 小峰隆夫『人口負荷社会』〔日経プレミア〕
  • 濱口桂一郎『新しい労働社会』〔岩波新書〕
  • 脇坂紀行『欧州のエネルギーシフト』〔岩波新書〕
  • 山崎亮『コミュニティーデザインの時代』〔中公新書〕
  • 稲葉陽二『ソーシャルキャピタル入門』〔中公新書〕
  • 山森亮『ベーシックインカム入門』〔光文社新書〕
  • 菅正広『マイクロファイナンス』〔中公新書〕など
[履修条件]
経済史を履修済みのこと。
3年次演習
テーマ
【春学期】
工業化の比較社会経済史-欧米・アジア・日本
【秋学期】
ヨーロッパと日本における20世紀後半の経済社会と「持続可能な」社会への挑戦
テキスト(予定)
【春学期】
  • ダニエル・コーエン『経済と人類の1万年史から、21世紀世界を考える』〔作品社〕
【秋学期】
  • 斎藤・宮本・近藤『社会保障と福祉国家のゆくえ』〔ナカニシヤ出版〕
参考文献
【春学期】
  • ラトゥーシュ『経済成長なき社会発展は可能か?』〔作品社〕
  • ゴードン『日本の200年 上・下』〔みすず書房〕など。
【秋学期】
  • 近藤康史『個人の連帯』勁草書房、2008年
  • 近藤正基『現代ドイツ福祉国家の政治経済学』〔ミネルヴァ書房〕
  • ピエール・ロザンヴァロン『連帯の新たなる哲学』〔勁草書房〕
  • 野村武夫『「生活大国」デンマークの福祉政策』〔ミネルヴァ書房〕
  • 水島治郎『反転する福祉国家―オランダモデルの光と影』〔岩波書店〕
  • 中島晶子『南欧福祉国家スペインの形成と変容』〔ミネルヴァ書房〕
  • 金成垣『後発福祉国家論』〔東京大学出版会〕など
履修条件
  • 春学期:比較社会経済史を並行履修すること。
  • 秋学期:比較社会経済を並行履修すること。
卒業研究
3年次に履修した比較社会経済史・比較社会経済の講義項目から1つを選び、卒業研究テーマを設定し、以下のステップを踏んで、ヨーロッパと日本の比較を柱とする卒業研究論文を作成する。
春学期
  1. 卒業研究テーマのプレゼンテーション
  2. 卒業研究テーマについての基本文献の報告
  3. 卒業研究計画書の報告
秋学期
  1. 夏季レポート報告
  2. 卒業研究中間報告
  3. 卒業研究最終報告

関連する科目

既修・併修を強く勧める科目
  • 基幹科目E群(経済史・経済事情)科目

 
既修・併修が望ましい科目
  • 基幹科目C群(経済政策)科目
  • 開発経済
  • 現代資本主義

  • 地域経済
  • 国際政治経済

関連する演習

学生による「私のゼミ紹介」

川越ゼミでは、2014年度「貧困と格差」を大きなテーマとして取り組んできました。10月には九州大学、富山大学、法政大学と4大学合同ゼミ合宿を開催し、各大学ごとに「貧困と格差」をテーマにした発表を行い、意見交流会や討論なども行いました。「貧困と格差」という1つのテーマについて様々な角度から考え、より理解を深めることができたとても有意義な時間でした。また、ゼミ生の一部のメンバーで学生プロジェクトにも参加し、政府が政策として掲げている「地方創生」を1つの大きなキーワードとし、2日間にわたり岐阜県大垣市、岐阜市へ訪問し調査を行ってきました。2015年度は福井県に訪問し、2014年度の調査で得られた調査結果と比較しながら調査を行っていきたいと考えています。ダンディーで優しい先生のご指導、サポートのもと、現在4回生8名、3回生25名、2回生24名で楽しくゼミ活動を行っています。(2012年度生N.H. & Y.S.)
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