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専任教員紹介

上田 曜子 Yoko Ueda

研究テーマタイの経済発展
研究室良心館483号室
演習(ゼミ)紹介開発経済学
詳細研究者データベース(オリジナルサイト)
上田 曜子
1980年代の後半以降、日本企業の東アジア諸国への進出が顕著な現象となった。タイはこの日本からの直接投資を積極的に受け入れ、工業化及び経済成長を促進することに成功した国である。現在のタイは世界14位の自動車生産国に成長し、東南アジアにおける日系自動車メーカーの生産・輸出拠点となっている。

私の問題関心は、この日本からの直接投資が地場企業の成長をいかに促進してきたのかという点にある。私はこれまで、タイ経済の民間部門で圧倒的な存在である華人系タイ人の企業家層の形成について研究を行ってきた。本テーマもこの研究の一環をなしている。

自動車生産とは、多数の部品を組み立てる産業であり、裾野産業が広い。日系の自動車メーカーがタイに生産拠点を設置することにより、多くの裾野産業が派生する可能性がある。タイに進出した日本の自動車メーカーは、日本の部品サプライヤーにタイへの進出を促すことによって、低価格の部品調達に努めようとした。その一方で、タイ政府も国産化規制を導入し、地場の自動車部品産業育成に乗り出している。

以上のように、日本からの直接投資によって形成された自動車産業は、いかに地場の部品産業を育成してきたのか、そして地場の部品産業の実力をどのように評価できるのかという点に焦点を当てて研究を行っている。

学生へのメッセージ

大学の4年間は、無限の可能性を秘めた4年間です。無為に過ごして大学生活を終えるのか、目標に向かって努力するのか、その姿勢によっていかようにも変えられる4年間です。卒業後の皆さんの人生を豊かにするような有意義な大学生活を送って欲しいと願っています。

演習(ゼミ)

演習テーマ:開発経済学

上田ゼミでは開発経済学を学ぶことを目標としています。開発経済学とは、発展途上国の貧困問題を解決するための学問です。発展途上国の経済を分析し、経済発展を促進するための方策について研究していきます。経済発展に伴う種々の問題、たとえば工業化政策、所得分配、人的資本の形成等について勉強します。地域としてはアジア、中南米、アフリカが研究対象となります。

開発経済学のテキストとして、大塚啓二郎「なぜ貧しい国はなくならないのか」(2014年 日本経済新聞出版社)、マイケル・P・トダロ/ステファン・C・スミス『トダロとスミスの開発経済学(原著第10版)』(2010年 ピアソン)等を使用します。大塚の本は入門書です。トダロの本(英語版の翻訳)は、海外でも広く開発経済学の教科書として用いられており、幅広い知識を得ることが期待できます。

リーマン・ショック後の国内市場の低迷から、日本企業の海外進出は、中小企業にまで及んでいます。また貿易や投資の自由化は、世界規模で進展しており、日本企業もこれらを視野に入れながら成長戦略を立てなければいけない時代になりました。これまで日本経済を支えてきた製造業では、海外生産比率が上昇し、特に、経済成長が著しい新興国や途上国に進出する日本企業は今後も増加すると思われます。このような観点から、卒業後に、労働市場に参入する学生さんにとって、途上国経済を学ぶ意義は大きいと考えています。

上田ゼミには、海外志向の強い人、海外勤務を希望している人、NGOや社会起業家として途上国と関わる仕事を希望している人、海外旅行大好き人間などが集まっています。難しい数学は使いません。夏休みには、あるタイの企業にインターンシップをお願いして、2名の3回生を派遣しています。また他大学との合同ゼミや、WEST論文研究発表会にも参加しています。やる気のある学生、大学時代に本気で勉強したいと考えている人の参加を歓迎します。
2年次演習
開発経済学の基礎を学ぶことを目的とする。主に、上述のテキスト2冊を購読する。 グループ単位によるプレゼンテーションも練習する。
[履修条件]
初級マクロ経済学と初級ミクロ経済学を履修していることが望ましい。
勉学意欲に富み、積極性のある学生の受講を希望する。
3年次演習
上述のテキスト2冊の購読を行う。
他に、9月下旬に他大学(立教大学・下関市立大学)のゼミとの研究論文発表会を実施する予定である。2015年度は、「資本主義の限界」をテーマとして、ダニ・ロドリック「グローバリゼーション・パラドックス」を購読しながら、途上国とグローバリゼーションに関する考察を行っている。これまで、TPP、フェアトレード、BOPビジネスなどのテーマで、他大学とのディベート大会に参加した。
2015年度は、WEST論文研究発表会にも参加予定である。ASEAN経済に関するテーマで論文を作成し、発表する予定である。合同ゼミやWESTに参加することによって、小論文作成とプレゼンテーションの技能を身に付けることをめざしている。
[履修条件]
ゼミ活動に熱心に取り組む意欲のある学生を歓迎する。ゼミ活動を通じて、自ら問題を発見し、それに対する解決方法を考える力を身につけることを目的としている。
卒業研究
春学期はテキストの購読を中心に行う。
秋学期から、卒業研究の作成に取り掛かり、報告を行ってもらう。テーマは、途上国経済や開発全般に関するテーマが望ましい。
卒業研究(字数は15,000字前後を予定)に真剣に取り組んでもらうことによって、文章力、小論文作成能力、論理的思考の向上を目指す。
2014年度の卒業研究のテーマは、途上国・新興国経済(ブラジルの経済発展、タイの観光業、コスタリカの農村開発、フィリピンの所得格差、ラオスにおけるODA)、業界・企業研究(サムスン、保険業界、大手私鉄、医療機器、日本の証券税制改革)、日本と東南アジアの関係(官民連携インフラ整備)等であった。
[履修条件]
 

関連する科目

既修・併修を強く勧める科目
  • 初級マクロ経済学
  • 開発経済

  • 初級ミクロ経済学

既修・併修が望ましい科目
 
 
履修を勧める3年次演習関連科目

関連する演習

 

学生による「私のゼミ紹介」

 昨年度は主に合同ゼミとWEST論文研究発表会の2班に別れて活動しました。
合同ゼミ班は、同志社大学以外のゼミと交流し多くの刺激を受けました。「自分達の甘さ」や一方で「自分達の良さ」も再認識し、日々精進しております。WEST班は、自分達だけで研究論文を作り上げるということに非常に苦労しましたが、その分達成感も感じており、有意義な時間を過ごせました。
 また今年度はゼミ全体として就職活動にも向き合っています。OBの方々にはゲストスピーカーとしてお越しいただき、会社内の事から人生という大きなテーマまでお話しいただきました。4回生の方々も自分達の経験に基づいてのアドバイスをくださいました。
 このように上田ゼミは開発経済学の研究だけでなく様々な事に触れる機会も増え、より密度の濃い空間になっております。

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