学部長ご挨拶

メッセージ

学部長ご挨拶


 1875年に同志社英学校としてスタートした同志社において,1948年に発足した経済学部は70余年の歴史を誇り,これまでに幾多の有為な人物を輩出してまいりました.
 2020年度入学生からの新しいカリキュラムでは,よりきめ細やかな学修を促すため,これまでにも増して経済学部での学びの系統をわかりやすく明示することとしました.その系統は「理論経済学」「応用経済学」「経済政策・環境経済」「グローバル経済・経済史」「経済統計学」「経済学説・経済思想」「経済情報・情報システム学」の7つです.このように,経済学部での学びは狭義の「経済学」にとどまらず,社会のさまざまな側面を対象としています.なぜならば,私たちの生きている社会,そして私たちの日々の生活はすべて経済と結びついているからです.もちろん,大学での学びにおいては専門的な課題を深く掘り下げていく必要があります.そのためにも,自らの専門分野を意識することは重要です.しかし,広く社会の問題を意識したうえで専門分野を掘り下げ,そしてまた専門的な分析の先に広く社会に還元できる一般性を見出すという相互の働きも求められます.その意味で,社会のあらゆる側面と密接に関連する「経済」は,学問を深めつつ社会を知るために極めて有用な分析対象です.
 このように,自らの興味関心に引きつけながら社会を知り,社会と結びついていくためには,「諸問題を明らかにするための分析手法」「現状を知るための情報収集能力」「歴史から学び取る着眼点」などを得ていく必要があります.これらを「学んだ」先には,自ら導き出したことを「発信」することが求められます.これら一連の過程は,経済学部生そしてすべての大学生に求められることであり,そのような「成長」を育むことが大学の使命でもあります.
 創立者新島襄は,『同志社大学設立の旨意』の中で「一年の謀(はかりごと)は穀を植ゆるに在り,十年の謀は木を植ゆるに在り,百年の謀は人を植ゆるに在り」ということわざを引いて,大学の存在意義を示しています.毎年,入学式において朗読されるこの文章を覚えている人も多いかもしれません.教職員一同は,常に同志社大学経済学部が「人を育む場」であることを意識しています.現役の学生諸君,そして高い志を持ってこれから同志社大学経済学部の門をくぐる皆さんには,同志社大学経済学部における学びを楽しみながら,自らの成長を実感してもらいたいと思います.

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同志社大学経済学部・経済学研究科長
角井 正幸