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学生ケーザイレポート(2020年度)

大和(Yamato)野菜―ブランド化戦略による奈良の活性化―

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本研究は大和野菜の経済循環図において課題点を改善し、生産・消費・貯蓄・投資の循環を拡大させることを目標とした。
大和野菜とは奈良県で生産されている野菜のうち、奈良県農林部が「大和野菜」と認定したものである。大和野菜として認定されるためには戦前から奈良県内で生産が確認されている品目であること、地域の歴史的文化を受け継いだ独特の栽培方法により「味・香り・形態・来歴」などに特徴を持つものという条件がある。奈良県における農業の現状から、需要が見込めそうな大和野菜があるにもかかわらず、なぜ野菜算出額が低いのかを分析した。分析の結果大和野菜の経済循環図が小さい原因は、大和野菜の需要がなく消費額が低いことにあると考察した。このことから一般化のために大和野菜のポテンシャルの高さを需要の見込めるターゲット別にPRすることを提案した。1つ目は給食メニューを考える調理師に対するPR、2つ目は直売所での大和野菜のPR強化、3つ目はスーパーでの取り扱いである。一般化によって消費量が生産量を上回った次の段階として、耕地面積を拡大し需要にこたえることを考えた。耕地面積拡大のために最新AI農機具のシェアリングシステムを確立し人件費削減につなげた。この提案により奈良県の活性化につながると考える。
また本研究では新型コロナウイルスによるライフスタイルの変化に対応した「半農半X」についても考察した。半農半Xとは自給規模の「農」と「生きがいとなる仕事=X」を両立したライフスタイルのことだ。新型コロナウイルスの影響により休業や失業を余儀なくされ生活に困っている人が多い状況下で、このライフスタイルが解決の一端となると考えられる。奈良県でも大阪への好立地を生かすことで半農半Xは実現可能であると思う。
以上のように大和野菜による奈良県の地域活性化を行うだけでなく、新たな農業の在り方で新型コロナウイルスに対応した新たなライフスタイルの在り方の提案が結論である。