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学生ケーザイレポート(2021年度)

22/03/31

東海地方の埋没産業の復興~岐阜と愛知の場合~

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 岐阜県では、コロナ禍の現在、企業や産業での厳しい業績が続き、失業者も増加しています。そこで私たちは新たな岐阜の基盤産業を見つけるというのをテーマに掲げ、研究を行ってきました。そして新たな産業が発展していくことで、地域経済を潤し、失業者の受け皿にもなると考えました。
 まず初めに私たちは、従来の岐阜の基盤産業を繊維産業と捉えました。しかし岐阜においては消費が減少していることや外国製品の輸入増加により、国内市場は縮小し海外市場では苦戦し停滞していることによって繊維業が衰退してしまっている事がわかりました。そこで岐阜県における新たな基盤産業は何であるのかを研究したところ、紙・パルプ業でその可能性があることが発見できました。
 紙・パルプ業が盛んである理由は二つあり、一つ目はネット社会になった今商品の梱包に段ボールが欠かせないから、二つ目は新聞紙やトイレットペーパーなどの生活必需品であるからという理由でした。加えて岐阜では国道19号沿いに段ボールメーカーの工場が立ち並んでいることや、近代的製紙業の立地条件である、製紙に必要な水・原料・出荷の便が揃っており、このことから岐阜県において紙・パルプ業が盛んである事がわかりました。
 このような現状の中、本研究では岐阜県の新たな基盤産業として紙・パルプ業になるためには、サプライチェーン化つまり産業集積とブランド化が必要であることを発見しました。そして具体的な提案として、美濃和紙を活用した日用品の普及を提案しました。和紙糸で作られる靴下は綿素材に比べて1.3倍もの吸湿性と吸水性を持ち優れた消臭効果があり、さらに何度履いても傷みにくいという機能性の高い靴下であり、そしてこれらの機能性だけではなく、和紙で作られた製品は、今注目されているSDGsへの取り組みにもつながります。
 これらのことから岐阜県における新たな基盤産業は紙・パルプ業であると本研究では考えました。