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2021年度のレポート(京都における次世代の食品産業)

学生ケーザイレポート(2021年度)

京都における次世代の食品産業

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 本プロジェクトでは、「京都における次世代の食品産業」というテーマで研究を行った。
全国的に和食離れが進んでいることや、新型コロナウイルス感染拡大で京都に訪れる観光客が減少したことによって、京都の食品産業の売り上げが低下している。そこで、我々は京都の伝統食品の一つである京漬物に着目し、高いポテンシャルを持つ京漬物を新たに商品化することで若者にも京漬物の美味しさを広め、京漬物の消費量を増加させることを研究の目的とした。他県で行われている地域の食品を新たに商品化させた例などを参考にし、京漬物と餃子を組み合わせることを提案した。京都市は餃子の支出額が多く、都市別の餃子の月平均支出額において支出上位の5都市に入っている。そして、本社が京都にある「餃子の王将」で京漬物餃子を商品化することは利益を域外に漏出することを防ぐことができる。そのため、京漬物餃子の商品化は京都のさらなる活性化を見込むことができるのだ。そして、京漬物餃子には、京都市の上賀茂地域で収穫されるカブの一種であり、流通量や生産量が大幅に減少している「すぐき」の漬物を使用したいと考えた。他大学との交流会などを通して、京漬物餃子の商品化において生じる問題点や客観的な意見をいただくことができたが、我々が京漬物餃子を実現させるにあたり連携したいと考えた「餃子の王将」へ提案するまでは至らなかった。しかし、本プロジェクトによって、生産量が年々減少している京漬物業界を盛り上げることで、着実に経済発展を実現することが可能であり、いずれコロナウイルスが収束し観光で訪れる人々が増加した際に、京都の観光業に大きく影響を与えることができると考えている。