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2021年度のレポート(移住という選択肢と可能性)

学生ケーザイレポート(2021年度)

移住という選択肢と可能性

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 本プロジェクトは「移住という選択肢と可能性」をテーマに研究を進めた。
 地方に住むメリットとして豊かな自然、落ち着いた暮らしができる、物価が安い、人と人との距離が近いといった面がある。一方、職業の幅が狭い、公共交通機関が発達していない、娯楽が少ない、利便性が低いといったデメリットも確かに存在する。しかし、そのデメリットを急速に解決することは正直現実的ではない。地方は地方が持つ魅力を存分に引き出し伝えること、デメリットを上回るメリットを創出することが求められている。ま た、新型コロナウイルス流行によるテレワークの普及によって新たな形態の移住も可能 になってきている。これらを踏まえた上で「地方移住という選択は普及するのか」を分 析、研究した。
 結果、東京圏(東京、神奈川、埼玉、千葉)で 2020 年7月に転出者数が転入者数を約1500人上回り、統計上で初めて転出超過になり地方に目が向けられていること、地方移住は転職を伴う移住、転職を伴わない移住に二分化されテレワークの普及によって転職を伴わない移住が可能になってきていること、東京を中心とした100~150km圏内の地方都市の人気が上がっていること、政府も地方創生のために移住政策を推進していること、経済的な支援を求め移住すると失敗する場合が多く、ハードルを下げる、ミスマッチを防ぐことが必要であること、約70%の人が今後もテレワークを続けたいと答えていること、関東から北関東に移住し自治体からの家賃補助や支援金を利用すると一年間約半分の支出で暮らせることがわかった。
 4年次の卒業研究では3年次の反省を活かし、西岡ゼミの演習テーマである「地域の潜在価値の実現とそのための新たなインフラ展開」に沿った研究を進めていきたい。