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2021年度のレポート(九州の住宅産業と災害)

学生ケーザイレポート(2021年度)

九州の住宅産業と災害

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 私たちは「九州の住宅産業と災害」というテーマで2021年8月から1月末の研究発表会まで研究活動を行なった。研究動機は、車、スマートフォン、パソコンなどあらゆる家電製品に使われており、「産業のコメ」と呼ばれている半導体がコロナ禍における巣ごもり需要の影響でIT製品が飛ぶように売れ、世界的に供給不足となっていた。そのようなタイミングで昨年の11月上旬、台湾にある世界的半導体製造企業であるtsmcが熊本県の菊陽町に新たな半導体製造工場を設立すると発表した。新工場設立プロジェクトは日本政府にとっても肝いりでtsmcと日本政府そしてソニーなどの関連企業合わして1兆円という大規模の投資が行われることも明らかになった。そこで私たちはこの大規模な工場設立と莫大な投資が熊本の地域経済に大きな影響を与えるのではないかと考えた。しかし熊本には災害、特に地震という問題点があり熊本は日本のみならず世界的にも重要な半導体製造の拠点となる可能性が秘められているにも関わらず、災害という問題が非常に重くのしかかっている。そのため半導体の拠点として、地域活性化が見込める熊本では、災害に強いまちづくりが必要だと考えこのテーマを設定した。
 当プロジェクトの研究を経て、私たちが提案するのはIoTを活用した防災である。まず、IoTとはinternet of thingの略称で、物をインターネットにつなぐという意味を持つ。デジタル情報家電をインターネットに接続する流れは近年増加傾向にある。このIoTには端末に搭載されたセンサーや通信装置などあらゆる半導体部品が使用されている。熊本に半導体産業が新たに誘致されることから、これを用いた災害対策をすることにより、全国に先駆けた防災のモデルケースとなることを期待する。
 しかし、IoTを全国的に普及していくためには金銭的問題等があり、今後の課題であると考えられる。