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2022年度のレポート(企業活動における学生の貢献のあり方に関する考察と実践)

学生ケーザイレポート(2022年度)

企業活動における学生の貢献のあり方に関する考察と実践

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 本プロジェクトでは、「企業活動における学生の貢献のあり方に関する考察と実践」をテーマに活動を行った。
 京都の伝統文化の若者離れの緩和を目的として、京都に本社を置く老舗企業4社と協働で取り組んだ。
 株式会社松栄堂様とは、「薫習館に来館するお客様を本館の売上に繋げるために」という課題に取り組み、一人一人の嗜好に合わせたお香を提案する「探香チャート」を薫習館に設置した。株式会社福寿園様とは、「急須でお茶を淹れる文化を守るために」という課題に取り組み、シーンに合わせたお茶を提案する「お茶診断チャート」をECサイトに作成した。株式会社ロマンライフ様とは、「より多くの人にスイーツを届けるために」というテーマに取り組み、仕事で疲れている人にスイーツで癒しを届けたいという想いから、京都リサーチパークにて帰宅時間に合わせて移動販売を企画・実施した。株式会社フクナガ様とは、「FUKUNAGA901での秋の新商品提案」というテーマに取り組み、京都らしさや京都の活性化を促すことを目指した前例に捉われない新商品を提案した。
 以上の活動を通して、企業活動においてニーズやコスト、利益を両立する解決策を導くことの難しさを実感した。また、PDCAサイクルを意識し、「なぜ?」と問いかける視点を持つことで、物事の本質を捉えることの重要性を学んだ。チームによっては、商品の企画提案を行ったものの実現には至らなかったものもある。しかし、老舗企業において若者の視点を求める声は多く、慣習に捉われない学生視点での意見やSNSを活用した提案をした点で社会に還元できたと考える。反省点として、活動が滞る期間が生じたことが挙げられる。計画時点での具体化を深めるなどして、より効率よく進められる方法を模索する必要がある。
 同経会様や企業様をはじめ、多くの方の支えの下で活動ができていることに感謝し、今後のよりよい学びに繋げていきたい。