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学生ケーザイレポート(2016年度)

17/03/31

ダブルケアとベーシック・インカムについての調査

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 本プロジェクトは「ダブルケアとベーシック・インカムについての調査」をテーマに、1年間活動しました。ダブルケアとは、親の介護と子育てを同時にしなければならない世帯のことを指します。子育てをする親として毎日精一杯な中、親、あるいは義理親の健康や介護も子どもとして放っておけない問題なのです。
 そこで私たちは、本プロジェクトで「ダブルケアの負担軽減のための政策として、ベーシック・インカムは有効である」という仮説をもとにベーシック・インカム(以下、BI)の可能性につて考えました。
 そのために、まずダブルケアについての文献研究を進めました。現在の少子化と高齢化の同時進行と女性の晩婚化による出産年齢の高齢化により今後、ダブルケア世帯は増加傾向にあることが分かりました。また、ダブルケアには経済的な負担がかかること、そして世代横断的な政策がないことが課題として浮かんできました。
 次にBIについての知見を深めていきました。7月にはインドの社会人類学者であるSarath Davalaさんをお招きし、インドでの実験について講演していただきました。また、12月には7月に行われた「Basic Income Earth Network」の世界大会に参加した3名をお招きして、BIについて考えるシンポジウムを行いました。
 そして、これらを合わせてダブルケアの負担軽減にむけたBIの可能性について、ダブルケア研究の第一人者である横浜国立大学の相馬直子教授のゼミ生と意見交換会を実施しました。
 プロジェクトを通じて、ダブルケアの負担軽減のためのBIという考え方の有効性はあるように思われます。しかし、BIについてはまだまだ認知度も低く、実現可能性は低いかもしれません。ダブルケア課題は、まだ研究が浅く方向性はいくらでもあります。可能性の一つとして、本プロジェクトではBIというのを提案しました。また、BIという考え方を知ってもらう一つの機会でもありました。

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