このページの本文へ移動
ページの先頭です
以下、ナビゲーションになります
以下、本文になります

宮本 大

専任教員紹介

宮本 大 MIYAMOTO Dai

宮本 大
研究テーマ 労働経済、人材育成に関する研究
研究室 良心館584号室
演習(ゼミ)紹介 データ分析による労働に関する実証研究
詳細 研究者データベース(オリジナルサイト)

研究テーマ: 人的ネットワークが働くことにもたらす効果に関する研究

現在、私の研究における興味関心は、人と人とのつながり(人的ネットワーク)が働くことに対して、どのような効果・影響をもたらしているのか、ということにあります。

そこには、さらに二つの視点があります。一つは、人的ネットワークを通じてやり取りされる情報が働く人の人的資本にどのような影響をもたらし、それが最終的にどのようなパフォーマンスにつながるのか、という人的ネットワークの情報伝達機能の効果についてです。また、これに関連して、最近では情報技術の進展によって非常に膨大な情報が個人に集中するといった、いわゆる情報過多という現象が起こっています。こうした情報過多は働く人にどのような影響を及ぼしているかという点にも非常に興味があります。

もう一つは人的ネットワークがもたらす情報以外の要素の影響です。たとえばネットワークを通じてコミュニティに伝播する信頼感の向上などのポジティブな要素が、そこに所属している人のパフォーマンスにどのような影響をもたらすのかということです。また何が信頼感を高めるのかといったことにも興味があります。もちろんネットワークが伝播する要素にはポジティブなものだけではなく、ネガティブな要素もあります。ネットワークを通じて伝播する様々な要素についても注目しています。

私の研究は、こうした興味関心をベースに仮説を立て、アンケート調査やインタビュー調査を実施してデータを収集し、それらを利用しながら実証的な分析を行う形で進めています。

学生へのメッセージ

 1)学生時代にしかできないことに挑戦してください。
 2)遠慮なく意見を言いあえる友人や先生を作ってください。
 3)自分を一生懸命、見つめてください。ぜひ長期の一人旅を。

演習(ゼミ)

演習テーマ:データ分析による労働に関する実証研究


 本演習では「労働・働くこと」に関する諸問題を研究しています。一口に「労働・働くこと」といっても、その分析対象は非常に多岐にわたります。たとえば労働者の労働供給や企業の労働需要、労働市場における賃金や雇用の決定メカニズムといったことから、人々のモチベーションを向上させる人材マネジメントや人々の能力・人的資本を高める教育・訓練のあり方に関すること、技術革新・グローバル化・少子高齢化といった社会・経済環境の変化がもたらす労働への影響、さらには若者・女性・高齢者・外国人材などのグループに特徴的な労働のあり方なども分析対象として挙げられます。人々が活動するところに「労働・働くこと」は必ず関係することから、きっと皆さんの興味が持てる研究テーマをみつけることができると思います。
 また今日、デジタル社会の進展に伴い、ビッグデータ等の活用が広がっています。これからの時代は、こうしたデータを単に読むだけでなく、自ら活用し、そこから新たな価値を見出す力が求められていくと考えられています。それゆえ本演習では数量データを用いた分析の手法を学び、それを利用して研究を進めていきます。

 本演習では、2年次演習から卒業研究までの取り組みを通じて、自ら主体的に問題を発見し、その解決策を示すことができるようになることを目指します。
(各年次における具体的な内容は後述参照)。


 また演習は研究の場であるだけでなく、同期・先輩・後輩などのゼミメンバーをはじめ、学外の人たちと交流する場でもあります。本演習では、卒業生を招いてのキャリアセミナーをはじめ、社会人として活躍する人たちと交流する機会を提供することに力を入れています。様々な人たちとの交流を通じて、自らの視野を広げ、これからの生き方を考えていく知識と知恵を蓄積してほしいと思っています。ぜひ一緒に外の世界にネットワークを広げていきましょう。

2年次演習
  • データ分析の基礎
  • プレゼンテーションを中心とした共同作業(上回生との合同発表を含む)

※労働・働くことに関する知識や考え方を習得するために、「労働経済1」を履修してください(2年次で無理な場合、3年次で履修してください)


[履修条件]

3年次演習

1年間を通して、個人研究を行います。基本的な研究の進め方を指導するだけでなく、自分で選んだ研究テーマについてゼミの同期や先輩とディスカッションやプレゼンテーションをする機会を提供し、ゼミ生間のコミュニケーションを積極的に図る予定です。また、この個人研究は最終的に卒業論文へとつながるように指導していきます。こうした研究を通じて
 ・プレゼンテーション力
 ・論文読解力
 ・研究・調査の企画・実行力
 ・データ分析力
などを向上させていきます。
 さらに、この個人研究のほかに、3年生は卒業後の進路が気になる時期なので、卒業生を中心とした講師によるキャリアセミナーを実施し、労働や働くことへの関心を深めてもらう予定です。

※ゼミ以外に、3年次春学期に「労働経済2」および「3年次演習関連科目1 (SPSSによるデータ分析実習)」を、また秋学期に「3年次演習関連科目2 (SPSSによるデータ分析実習)」を履修してください。


[履修条件]

卒業研究

3年生で行った個人研究を発展させ、卒業論文を作成する。過去に提出された卒業論文は「労働や働くこと」に直接関連したものが多いですが、中には労働や働くことは副次的で中心課題ではない卒業研究も多数提出されています。

過去の卒業生が行った卒業研究のタイトル一例:
 「インターンシップが就職活動・キャリア形成に与える影響」
 「恋愛経験値と大学生の就職活動の関係性」
 「大学生活満足度における大学生の収入の影響」
 「プロ野球選手の容姿と年俸の関係」
 「新卒一括採用と日本の転職率の関係性について」
 「YouTubeにおける動画総再生回数の決定要因」
 「幸福度の決定要因と各要因の影響力」
 「既婚女性の労働選択と幸福度の関係性」


[履修条件]

関連する科目

既修・併修を強く勧める科目
  • 労働経済1(2年次秋学期)
  • 労働経済2(3年次春学期)
既修・併修が望ましい科目
  • 統計学、統計実習、企業経済
  • キャリア開発の課題と方法(先行登録科目)

履修を勧める2年次演習関連科目

履修を勧める3年次演習関連科目

関連する演習

学生による「私のゼミ紹介」

 2年次演習では、大学生の実態に関する仮説を立て、実際に同志社大学生を対象としたアンケート調査からデータを入手し、分析ソフトのSPSSを用いてデータ分析を行いました。この取り組みでデータ分析の基礎を修得できたと思います。また期末試験前には、ゼミ生で勉強会を開き、それぞれ得意分野を教えあうことで学部の授業内容の理解を深めることができました。
 これからの3年次演習では、より高度なデータ分析手法を修得し、卒業論文の土台となる個人研究を行う予定です。また今年度はコロナ禍でこれまで実施できていなかったゼミの行事を再開したいと考えています。この春学期に実施予定のゼミ合宿ではOBOGによるプレゼン研修なども予定しており、ゼミで多くのことを学んでいきたいと考えています。

 勉強以外の面ではゼミ生同士仲良く過ごしています。部活やバイト、サークルに励む人など、様々なキャラクターの人が集まり、いつも楽しく明るい雰囲気です。授業後や休日にゼミのメンバーでご飯を食べに行ったり、遊びに行ったりすることも多く、非常に仲の良いゼミです。また先輩方や卒業生の方とも交流がたくさんあります。宮本先生はゼミ生の疑問には親身に相談に乗ってくださいます。ゼミ生からも慕われていて、私たちにとってお父さん的な存在です!ゼミの雰囲気が良いのも先生のおかげだと思います。いや、間違いなく先生のおかげですね。

 勉強するときとそうでない時の切り替えがしっかりしているため、勉強と交流の両立ができ、日々のゼミ活動を楽しんでいます。

(2023年度宮本ゼミ3年生役員一同)