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茂見 岳志

専任教員紹介

茂見 岳志 MOMI Takeshi

茂見 岳志
研究テーマ 一般均衡理論
研究室 良心館574号室
演習(ゼミ)紹介 メカニズムデザイン
HP ホームページ(外部サイト)
詳細 研究者データベース(オリジナルサイト)

一般均衡理論、とくに不完備な証券市場の分析が私の専攻分野です。

世の中には、数多くの財が存在します。財が取引される場所は市場と呼ばれ、そこでは財に対する需要と供給がつりあう様に価格が変動すると考えます。全ての財に対する需要と供給がつりあう価格が「均衡」と呼ばれます。そのような均衡の性質を考えるのが一般均衡理論と呼ばれる分野です。均衡の性質というと漠然としていますが、経済学では均衡の存在や最適性をとくに問題にします。最適性とは均衡において資源の配分が効率的になされているかどうかということです。

普通にイメージされる財のほかに、株式や債券も売買されています。これらは現在と将来との間の所得の移転を可能にし、また将来のリスクに備えるという重要な役割を持ちます。これらが取引される場所が証券市場です。さて、証券が数多く存在しない場合には資源の配分が効率的になされません。そのような状況は「不完備」と呼ばれます。不完備な証券市場を含めた経済モデルの均衡の性質の分析が私の研究です。証券市場が完備なときと不完備なときとでは均衡がどの様に異なるのか、より効率的な均衡が達成されるようにするには、どのような証券市場を構築すれば良いか、といった問題を考えています。

学生へのメッセージ

経済学は経済現象を分析する学問です。学問ですから、理論に基づいて体系化され蓄積されてきた知識や方法があるわけですが、その上に立って分析するのは皆さん自身です。これが「勉強」と「研究」の違うところです。物事を考える、分析するということに楽しみを感じてほしいと思います。

演習(ゼミ)

演習テーマ:メカニズムデザイン


この演習で皆さんに求めるのは『主体的に学ぶ』ことです。卒業研究では各自でテーマを定めて論文執筆に取り組みます。2年次、3年次の演習では、私自身の最近の研究テーマである「メカニズムデザイン」を取り上げます。テキスト、論文を読む力をつけ、またそこから社会を分析する目を養いたいと思います。

メカニズムデザインはミクロ経済学の一分野です。複数人から一つの決定を導く仕組み(メカニズム)をどのように構成(デザイン)するかを分析の対象とします。たとえば、ゼミでリーダーを決めるのに、くじ引き、立候補、他薦、いろいろやり方があるでしょう。投票するとしても、選挙のルール次第で、結果が変わるかもしれません。そこで、どのようなメカニズムが良いか、そもそも良いメカニズムとはどういうものかなどが問題となります。また、皆さんも参加したことがあるかもしれませんが、オークションもメカニズムデザインの一例です。オークションのやり方が変わると、落札価格も変わるかもしれません。自分が売り手であったなら、どのような方法で実施すると、一番いい結果が得られるでしょうか?このように、メカニズムデザインはとても身近な事柄を対象としていますから、皆さんにも興味を持ってもらえると思います。

3年次の活動として、毎年、経済学部のビジネスアイデアコンテスト・ディーベート大会に参加しています。積極的に参加することを期待します。 また、3年次に演習関連科目を開講しますので、履修してください。

卒業研究では、各人がテーマを決めて研究論文を執筆します。演習で取り上げた内容にかかわらず、自分が興味を持って取り組めるテーマを考えてほしいと思います。経済学の範疇は、皆さんが想像するよりずっと広いです。オリジナリティーのある研究を期待します。

履修条件は特に設けませんが、初級ミクロ経済学や中級ミクロ経済学は演習の内容にも関連しますので、積極的に受講してください。学業に限らず、何事もある程度まじめに取り組まないと、面白いとも面白くないともわからないと思います。主体的に演習に参加することが条件です。

2年次演習

価格理論、ゲーム理論、情報の経済学などミクロ経済学の基礎を確認しながら、メカニズムデザインについて学ぶ。


[履修条件]

3年次演習

さらに進んで、メカニズムデザインを学ぶ。また、ビジネスアイデアコンテスト、ディベート大会に参加することで、コミュニケーションスキルを磨く。


[履修条件]

卒業研究

各人がテーマを決めて卒業研究を行う。数回の中間発表をおこない、与えられた課題や指摘された問題点を解決して論文を書く。


[履修条件]

関連する科目

既修・併修を強く勧める科目
既修・併修が望ましい科目
履修を勧める3年次演習関連科目

関連する演習

学生による「私のゼミ紹介」