岸 基史
専任教員紹介
岸 基史 KISHI Motoshi

研究テーマ | エコロジー経済学、環境経済学、理論経済学 |
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研究室 | 良心館581号室 |
演習(ゼミ)紹介 | 持続可能な経済社会を築くために、私達は何をどうすればよいのだろうか |
詳細 | 研究者データベース(オリジナルサイト) |
社会生物学者W. O. Wilsonによれば、地球環境問題はただ二種類だけだという。一つは我々人類の経済活動によって引き起こされる、空気や水の汚染、オゾン層の破壊、温暖化など、地球上での生命の生存能力に対する相対的な脅威である。もう一つは、これによって引き起こされている生物多様性の損失である。第一の問題は、原理的に解決可能であるが、絶滅した種をとり戻す術を我々は知らない。さらに、生物の多様性が我々はどの様にかかわっているのか、多様性の損失が何を引き起こす(起こさない)のかもほとんど分かっていない。
我々人類が地球上で農耕を始めた頃から生物種の絶滅速度が速まり、産業革命以降それがさらに加速した。現在は5億7,000万年にわたる地球の生命の歴史で起こった5回の生物種の大量絶滅に匹敵するあるいはそれ以上の速度で生物が絶滅していると言われる。「局所的規模から地球的規模に至るまで急速に進んでいる現在の生物種の絶滅が過去のそれと違う点は、我々の経済活動にその原因がある点」。そのように認識するならば、経済学もこの問題に真摯に取り組むべきであろう。
生物多様性の損失を含む地球環境問題は我々人類が抱えている課題であり、我々が古今東西のあらゆる知的財産を総動員して取り組むべき問題である。この問題を解決するためには学際研究をさらに進めると同時に、各学問が得た新たな知見を共有(Consilience)しながら各専門分野がその専門を深め、学問間の分業の成果も追求しなければなるまい。ともすれば教条的ともいわれる経済学が様々な学問分野の中でどのような位置にあるのかを大局から見直し、他の分野での研究成果を学びつつ経済学が研究対象とする経済社会の原点を見直すときではないか?と、そこまで大上段に構えなくても、『自然環境と調和した経済社会を築くために私たちは何をどうすればよいのか』と単純に問いかけてみよう。答えのヒントはSATOYAMAにある???
学生へのメッセージ
Think, Decide, Act! You Have Power!!
演習(ゼミ)
演習テーマ:持続可能な経済社会を築くために、私達は何をどうすればよいのだろうか
経済社会と自然との関わりについて、経済理論とフィールドワークにおける実践を通じて理解を深め、各人が「持続可能な経済社会を築くために、何をどうすればよいのだろうか」という問いに対する答え(あるいはその手がかり)を得ることが目標である。
2年次演習 |
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環境経済学及び生態学に関する基本文献を講読する。 [履修条件] |
3年次演習 |
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3年次演習1 エコロジー経済学の考え方や多様なアプローチについて研究する。 [履修条件] |
3年次演習2 具体的なトピックスは、引き続き3年次演習2の履修を希望する演習生とともに、卒業研究を視野に入れながら、相談のうえ決定する。 [履修条件] |
卒業研究 |
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経済社会と自然とのかかわりに関することを原則としてテーマを自由に設定し、個人もしくはグループで卒業研究を行う。 [履修条件] |