成果報告
成果報告会
2023年度 海外インターンシップ派遣学生による成果報告会を開催しました
日時: 2023年 10月 30日(月) 17:30~
場所: 今出川校地 良心館3階 RY305
荒渡教務〔国際〕主任の挨拶で成果報告会がはじまりました。
今年は4名の学生が海外インターンシップに参加。
それぞれが発見した課題や得たものを成果報告として10分間のプレゼンテーションを行いました。
みんなそれぞれ大きな成果を得てきました。
これからの人生における大切な糧となり、さらなる自信へとつながったようです。
2,3年次生のみなさん、次はあなたの番です!
みなさんのご応募おまちしています!
活動内容の詳細は海外インターンシップ成果報告書もご確認ください。
その他、全般的な質問は教務センター(経済学部)までお問い合わせください。
2020~2022年度の海外インターンシップは新型コロナウイルス感染症拡大の影響で中止
2019年度の海外インターンシップ派遣学生の様子
2018年度の海外インターンシップ派遣学生の様子
2017年度の海外インターンシップ派遣学生の様子
2016年度の派遣学生による成果報告会の様子(2016年10月20日実施)
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成果報告会
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1人ずつプレゼン形式で成果報告をします
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企業の方から総評をいただくことも
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閉会式の様子
2015年度の派遣学生による成果報告会の様子(2015年10月19日実施)
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ラーニングコモンズ内のプレゼンテーションコートで実施
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1人ずつプレゼン形式で成果報告をします
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企業の方から総評をいただくことも
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懇親会の様子
成果報告書
2023年度 成果報告
米国インターンシップでの学び
―株式会社ITP―
山本 咲恵
私が本インターンシップを志望した理由は主に2つあります。一つ目は人々の暮らしをより便利にするために、車という側面からアプローチしたかったからです。私は高校で米国留学をし生活に苦しむ人を見かけ、将来人の暮らしをより豊かにしたいと考えました。今回自動車産業に特化している I T P でアメリカでの生活には必要不可欠な「車」という側面から何か学べるものがあるのではないかと考えました。二つ目は様々な分野の業務を学ぶことができるからです。今回のインターンシップではマーケティングや営業、会計や経営など幅広い分野を学べると知り、多分野の知識をアメリカで得られるという点が将来国際的な人間になりたい私にとって魅力的に感じました。インターンシップでは午前中は Skype で各部門の会議に参加し、議論に対しての改善点や理解できなかった点をレポートにまとめ提出します。そして午後にはカンパニーハウスというオフィスに移動します。そこでは会社や各部門に対してより知識を深め午前中のレポートと同じ要点をまとめて提出します。2週目は午後から取引先との会議にも足を運びました。実際に会議に参加する事で各顧客企業とのビジネスについて理解を深める事ができました。その後の顧客企業との会食では車業界で活躍されている方々の貴重なお話を聞くことができ、将来ビジョンを明確にできました。また休日には日本人補習学校のボランティアに参加しました。このボランティアは例年にないプログラムで、業務は主に本の管理や備品管理などをお手伝いしたりクラスを回ったりしました。いくつかのクラスの授業に私も実際に参加し、活動を通して生徒たちに感謝されることに対するやりがいを感じました。更に有名な講演者の方が補習校に命の授業をされに来ており、ご縁があり I T P 社長と補習校の校長先生などと共に会食することができました。その会食や命の授業に参加し今私が幸せに暮らせているのは当たり前ではないと実感し、常に感謝の気持ちを持つことの大切さを改めて学びました。最終日には課題であった「 I T P の現状課題とその解決法」を社員の皆様の前でプレゼンしました。2週間で会社全体から各部門の内部まで把握し課題を見つけることは難しかったですが、その中で躊躇わず遠慮せずに質問することが重要だと学びました。最初は用語の説明もなく会議に参加したため不安を感じました。また学生がいない中、期待に応えようとプレッシャーを感じ、完璧にこなさなければと自分を追い込み質問することを躊躇っていました。しかし、海外ビジネスへの学びを深めるという目標を達成する為に、考えを伝えたり積極的に質問したりする事で社員の方との距離も縮まり、新たな視点から会社を捉えられ、会社に対しての理解をより深めることができました。この経験から海外ビジネスで周囲に埋もれず発信していくためには受け身の体制ではなく、積極的に会話や質問すること、そして得た情報をより深く考えることの重要性を実感しました。本インターンシップでは海外ビジネスだけでなく人との関わり方、考え方、課題解決など日常生活では得られない学びが沢山ありました。それと同時に私自身の未熟さを痛感し、自分を見つめ直す良い機会となりました。そして国際社会で活躍できるような人材になるためにこの経験を駆使していきたいです。後輩の皆さん、本インターンシップは刺激を受け自身を見つめ直し、自己成長できる素晴らしい機会になります。初めは分からない事だらけで不安に思うこともあるかと思いますが、何事にも恐れずにそして貪欲な姿勢を意識してプログラムに取り組んでください!
日中架け橋としての仕事経験
―日本コルマー株式会社―
劉 書博
私は今回日本コルマー株式会社の研修に参加しました。参加の目的として第一に、営業という職業の仕事内容、また仕事場での異文化を実際に体感したいと考えました。第二に、私は留学生として日本企業で働くことに関心があり、仕事で日中架け橋として働く経験をしたいと思いました。第三に、実際に営業部での仕事を体験することで商品開発に関するスキルや知識を習得したいと考えました。今回の研修は中国蘇州にある日本コルマーの子工場で行われました。研修内容としてまず、最初の一週間に、実際に工場見学や社員からの指導を通じて、蘇州コルマーでの各部門の仕事内容を学びました。主に、生産、品質、研究、営業という四つの部門について理解を深めました。そして、二週間目は営業部で顧客訪問を実際に行い、営業の仕事内容やスキルをさらに理解することができました。最後に、二週間の研修で学んだスキルや知識を応用して、具体的な商品に対して社員の前でプレゼンテーションを行い、さらに全体的に勉強した内容をテーマとして最終発表をしました。私が今回の海外インターンシップで学んだこととしてまず、営業の仕事内容、そして日本と中国との違いです。日本コルマーにおいて、営業の仕事内容は主に二つがあります。一つは、顧客を増やすことで売上を上げることです。もう一つは、商品に相応しい資材を決定したり、そのプロバイダと連絡したりすることです。また、得意先や資材業者との商談においては、中国と日本の間に大きな違いがあります。中国では、人間関係がとても重視されています。特に用事がない場合であっても、常に顧客とコミュニケーションを取り続けるのが基本です。なぜなら、それは相手に自分のことを覚えてもらうためです。また、商品開発の流れとアイデア創出のための知識についても学ぶことができました。化粧品業界においては、市場トレンドや顧客ニーズを調査する際に、主に二つの手法があります。一つは、T i kTo k など利用者の多い S N S を活用することです。もう一つは業界内の専門的な情報システムを導入することです。このような情報システムは業界内の競争相手の新商品、新技術、そしてその売上高などの最新情報を手に入れることができ、自社にとって最新の市場傾向を把握するために大いに役立ちます。最後に、説得力があるビジネスプレゼンテーションのスキルを習得することができました。今回の研修の最終課題として、私は営業部の社員の前で商品に対してプレゼンテーションを行いました。ビジネスシーンにおいてプレゼンテーションをする際に、私が気づいた重要な点として、他社商品などの同種類商品との比較、そしてデータや実験結果などを活用することです。また、説得力があるスライドは視覚的効果が不可欠ということです。以上のように私は、今回の研修を通じて、社会人にとって重要な知識とスキルを多く身につけることができたと考えており、これらは私の今後の人生に大きく貢献してくれると感じます。今回はこのような貴重な機会をいただき心から感謝を申し上げます。
バンカーとして世界で活躍するために
―みずほ銀行デュッセルドルフ支店―
谷口 賢次郎
私は8月28日から9月5日まで、みずほ銀行デュッセルドルフ支店でお世話になりました。本インターンシップへの参加目的は銀行の海外支店での業務内容や働き方を体感すること、私が大学で学んできた語学力や経済学の知識が、実際の銀行業務でどのように活かすことができるのかを学ぶことです。本インターンシップの構成は大きく2つに分かれました。1つ目は銀行業務に関するレクチャー、2つ目は最終日に支店のマネジメントにむけて行う最終プレゼンの準備です。レクチャーは主に各部署の業務内容について教えていただきました。インターンシップ初日に支店長から、みずほ銀行デュッセルドルフ支店は「支店」だが、ドイツ当局は「現地法人」のごとく扱うため規制が厳しいという特徴があることを教わりました。そのため、支店の規模は小さいものの、銀行におけるフロント業務からバック業務まで一通りの部署がそろっており、インターンシップを通して銀行業務の全体像をつかんでほしいと激励いただきました。監査やリスクコントロールについて英語で理解することは難しく、何度も聞き直しや質問をさせていただきました。しかし、皆さんに快く回答いただいたおかげで何とか一通りの業務を理解することができました。ドイツ人行員の方に関して印象的だったのは、それぞれの業務に高い専門意識を持って働いていたことです。例えば、リーガルの方は法人営業部と意見を異にすることがあってもうやむやにせず、まずは自分の意見をはっきりと主張したうえで妥協点を模索していくとおっしゃっていました。逆に自分の役割から逸脱することはなく、最終的な判断は支店長に従うとおっしゃっており、専門性に誇りを持ちつつも互いにリスペクトしあって働いているという感覚が日本以上にあるのではないかと感じました。最終プレゼンでは、ある企業に対して銀行としてどのような提案を行えるのかを発表しました。これまでのレクチャーを踏まえ、わからないことを適宜専門の部署の方に聞きつつ準備しました。私は習った銀行商品を企業の課題にあてはめ、できるだけ多く提案することを意識して発表を行いました。発表後、行員の皆さんからは提案ツール(銀行商品)の幅広さをおほめいただいた一方、銀行員は自身の商品知識を伝えたいのではなく、本当にお客様が求める提案をすることが重要であるとの指摘をいただきました。まずはお客様の課題を検討したうえで、お客様にとって真に必要な商品の取捨選択を行う必要があるということです。的確にお客様のニーズをとらえることで、お客様から信頼していただける銀行員になれるということを学びました。その他にも、提案のメリットだけでなくデメリットやリスクを正直に伝えることは、お客様と信頼関係を築くうえで重要であると学びました。今回のインターンシップを通じて、私が社会に出て銀行員として一人前に働くためには、まだ大きな壁がたくさんあることが理解できました。しかし海外で働くために必要な語学力、銀行員として働くために必要な知識など、これまで漠然と海外・金融業界で働きたいと考えていたことの解像度が上がり、実現のためにすべきことが明確になったと感じています。このように実際に行員の皆さんが働いている現場に入らせていただける機会はとても貴重なものでした。このような機会を作り、サポートしていただいたすべての方々に感謝しております。今後の学生生活では、反省をいかして引き続き精進します。ありがとうございました。
海外で働く足掛かりを求めて
―ダイキン工業株式会社―
栗本 陽菜
9月12日からの約2週間、マレーシアのセランゴール州にある DaikinMalaysia Sdn. Bhd.(以下、DA M A)でインターンシップ生として受け入れていただきました。インターンシップの参加にあたって、私には達成したい目標がありました。それは、「海外で働くというビジョンを明確にする」ということです。長年に渡って憧れていた海外で働くという夢を叶えるために、どのようなスキルやマインドが求められるのかインターンシップを通して学びたいと思っていました。DA M A では人事部門に受け入れていただき、主に2つの活動に取り組みました。1つ目は、営業と採用の両面から DA M A 流のブランディングを学ぶことです。営業ブランディングでは DA M A がマレーシアの市場でプレゼンスを高めていくための施策を、採用ブランディングでは会社の魅力を学生に伝えるための施策をレクチャーしていただきました。2つ目は、9月20日から2日間のジョブフェア(合同企業説明会)に同行し、ブースに来訪した現地の学生に対してヒアリング調査をすることです。80人へのヒアリング調査の結果から、マレーシアの学生は自身の専門性を高めることに関心を抱き、将来のキャリアについて考えを持って行動している人が多いことがわかりました。将来、駐在員として働くためにはこのような優秀な学生達とも渡り合っていかなければならないと思うと、身が引き締まる気持ちになりました。また、研修期間中は私の要望に合わせて、DA M A で活躍する日本人駐在員の方々とお話しする機会を設けていただきました。2週間に渡って15人の方々からお話を伺い、日本人駐在員として海外で働くことについての考えが大きく変わりました。駐在員の方々はそれぞれ多種多様な経歴を歩まれていましたが、その中でも共通していることがありました。それは、皆さんそれぞれが素晴らしいスキルとリーダーシップを持っているということです。これまで私は、海外で働くには語学力が求められるという考えを持っていました。勿論、外国語が話せることに越したことはないのですが、現地には何か国語も話せるようなスタッフが大勢います。その中で求められるのは、現地スタッフに教えられるようなスキルや経験を持つ人材や多様な人々を上手く巻き込むことができるリーダーシップを持つ人材であると感じました。そのような人材になるためには、会社の中でスキルを伸ばしていこうとする成長意欲や様々な国籍・立場の人をまとめる気概が大切であることに気づかされました。この経験を通して、残りの学生生活はできる限り多くの新しい活動に取り組み、自身の知見を広げることで成長意欲やチャレンジ精神、好奇心を育んでいきたいです。それをもって、会社では積極的に業務やプロジェクトに挑戦し、経験を積んだうえでグローバル舞台に足を踏み入れたいと思います。最後に、ダイキン工業様、同経会の皆様、この度は生涯忘れることのないような貴重な経験をさせていただきまして誠にありがとうございました。ここでの経験を糧に、グローバル人材を目指して日々精進して参りたいと思います。そして、後輩の皆さん、少しでもこの海外インターンシップに興味を持っておられたらぜひ応募していただきたいと思います。きっとこの経験はグローバルに働くための道しるべとなるはずです。「百聞は一見に如かず」ということわざがあるように、インターネットや書籍では得ることができないような経験がこのインターンシップでは用意されています。その経験は必ず将来どこかで役立つことだと思いますので、是非チャレンジしてみてください。
2019年度 成果報告
実務から得た学びと課題
―株式会社石田大成社にて―
橋本 紗矢香
今夏、石田大成社テキサス州ダラス支店ITP strategicにて8月19日から30日まで、2週間のインターンシップに参加させていただきました。2017年、米国トヨタのダラス移転に伴い開設され、主に印刷・ローカライゼーション・マーケティング・教育を通した自動車産業関連業務が行われています。石田大成社のインターンシップに参加した目的・理由は、「B to B」「世界で必要とされる人材」「自身の現能力」この三つを知り、学ぶことで、今後の成長につなげることができると考えたからです。
このインターンシップの内容は主に「会議への参加」「各事業・役職に関する講義」「個人課題」で構成され、一つ目の「会議への参加」というのは、毎朝行われる他支店とのテレビ会議に参加することでした。そこでは「自工程完結」を成すために、精密な情報共有やスケジュール管理などが行われ、会議が会社や社員にとってどれだけ重要であるのかということに気づきました。二つ目の内容では、人事・翻訳・会計など様々な役職についての説明を受けました。ダラス支店の社員の方々大半が複数の事業や役職を担当されており、グローバル企業で必要とされる人材のレベルが高いことを痛感しました。
三つ目の個人課題では「百年に一度の変革期」を迎えている自動車産業への事業を展開するITP strategicの課題・経営状態を分析・予測し、中期経営計画を立て、それを最終日に発表するというものでした。非常に難しい課題ではありましたが、講義や社員の方々の期待を超えるプレゼンテーションをしたい一心で、懸命に取り組むことができました。
このインターンシップを経て気づいたことや学んだことが沢山あります。まず、自分が学んできたこと・既存のことの範囲は本当に小さいということです。ビジネス上でのコミュニケーションを円滑にするには、基本的なものを超えた雑学や知識が必要だということを知りました。海外ではより一層の知識が必要とされます。今後は興味のあることを制限せず、様々なことに関心を持ち、学習していきたいと思います。二つ目に気づいたことは、英語はコミュニケーション手段に過ぎないということです。当プログラムに参加するまでは、英語を流暢に使えるようになった後、海外で勤務したいと考えていました。しかし、現在ではご存知のように公用語が英語であり、母国語のように利用できる方々が沢山います。ITP strategicの社員の方々を見て、英語が使えるのは勿論のこと、それに加えて何か専門的な知識を身に着ける必要があると感じました。これらに気づくことができたことは私にとって非常に大きなことだと思っております。この2週間は本当に貴重な体験ばかりの日々で、多くの方々から教えていただいたことや様々な経験を通して、自身の今後の課題に気づくことができました。どの時代でも必要とされ、また発展し続ける株式会社石田大成社のように、自身も変化すること、挑戦することを恐れず、成長し続けたいと思います。
日本企業を通じ蘇州での社会人体験
―日本コルマー株式会社にて―
周 逸
8月18日から31日までの2週間、中国にある科瑪化粧品(蘇州)有限公司のインターンシップに参加しました。日本コルマー株式会社は中国に二つの工場を置き、化粧品の受託製造を行っています。私が今回の海外インターンシップに参加を希望した理由は二つあります。一つ目の理由は、日本と繋がりのある会社につきたいと思っているからです。もう一つの理由は、化粧品業界に興味があるからです。世界化粧品業界の年成長率は4%程度を保持しています。アジア市場の規模は世界の36・8%を占め、世界最大の化粧品消費市場となっています。その中、中国は年6%の成長率を維持し、2020年に化粧品市場規模は7兆円になる見込みです。中国市場において、日本と韓国の化粧品ブランドは15〜20%をシェアしています。そして、日韓のブランドの売り上げが年々上昇し続けるのに対し、欧米のブランドの売り上げが年々下落し続けています。これは近年日本系化粧品が中国で大変ブームとなっている事実からもわかります。
日本化粧品受託製造業界における日本コルマー株式会社は、ナンバーワンの市場シェアを占めていて、強い化粧品製造企業だと思い、この度の海外インターンシップへの参加を決意しました。インターンシップのスケジュールについては志望動機に対応した充実したものであり、初日に、営業業務の説明とスケジュールの打ち合わせをして、私の要望に対しスケジュールを細かく調整していただきました。
インターンシップでは、主に営業業務内容と営業部を中心に、研究部、企画部、生産管理部と品質管理部の各部門間の協力、役割分担を学びました。営業部については、まず情報収集から出荷するまでの営業フローの説明を受けた後、営業部員の同行で市場調査を行いました。市場調査は蘇州中心で行い、欧米ブランド品は未だに市場の大半数を占めていることを知りました。また、来客対応と顧客訪問の同席の他、来られた顧客に同行し、生産ラインを回りました。顧客が商品生産途中に使用期限の印刷、容器の状態などの問題を重視しているとわかりました。営業部の現地スタッフをお得意先として自分が企画した商品を売り出すという営業の疑似体験もできました。私は現地スタッフにUV乳液を紹介したあと、質問も受け、アドバイスを受けました。今回のインターシップの機会はとても貴重で、普通の生活で体験できない中国における社会人体験ができ、とても有意義な時間を過ごすことができたと思います。今後の大学生活で、中国と日本とつながりのある学識を中心に勉強していきます。そして、この海外インターンシップという経験を生かして、将来日本と繋がりのある会社につきたいと思っています。
充実した2週間
―株式会社みずほ銀行にて―
跡見 昂平
今回、私はみずほ銀行デュッセルドルフ支店でインターンシップをさせていただきました。
海外に行くこと自体が初めてで始まるまでは不安でいっぱいでしたが、周りの社員さん方のサポートもあり、しっかりと自分の力を発揮して取り組むことができた2週間でした。
さて、私がこのインターンシップに応募した理由としては主に2つあります。まず、「将来は英語力を生かして働きたい」と考えていたことです。これからの時代、就職する時には国際的な視野を持つことが必要だと感じ、この考えを常に持っていました。
次に、「銀行などの金融機関の業務内容を詳しく知りたい」といった興味があげられます。これは預金管理等だけではなく与信や営業の仕組みなども学んで、今後社会に出た際の自分のキャリア形成につなげていきたいと関心を持っていたからです。
実際にインターンシップが始まると、初日から多くの内容を教えていただき、それらに取り組みました。ここでは、そのうちの2つを取り上げます。まずは、「銀行業務についての講義」です。支店内のほぼ全ての部署の方から、新規顧客への対応や取引先の信用度に応じた資金貸し出しの仕組み、監査等における管理のフローなどをはじめとした様々なことを学習しました。多くの銀行業務の内容を学習できとても有意義な時間を過ごすことができました。
また、それに加えて最も印象に残ったことは、リスク管理の重大さです。普段は銀行利用者として預金や貸出、利子率などの既に決定された表面的な結果しか見ておらず、それに至るまでの流れを考える機会が全くありませんでした。しかし今回、銀行業務を全体的に学習し、あらゆる業務における共通点としてリスク管理の徹底があることを改めて感じました。今後はこの経験をもとに銀行業務はもちろん、さらに「利益とリスクのバランス」についても思考を深めていきたいです。
次に、最終プレゼンテーションです。「今後数年における欧州経済の予測」を行いました。これは事前課題としてテーマをいただいており、インターンシップ前に自分なりのストーリーを立てて準備をし、インターンシップ期間中にまとめあげて発表するという形でした。事前にかなり調べたつもりだったのですが、準備の際に数値化できない予測部分をどのように論理立てて表現するのかというところにとても苦戦しました。しかし、社員さん方がとても親切で分からない所を丁寧に教えてくださったので、しっかりと完成させることができました。そして、プレゼンテーション本番では学んだことをすべて出し切ることができました。
この2週間を終えて、改めて受け入れてくださったみずほ銀行デュッセルドルフ支店の社員の方々や同経会の方々には感謝の気持ちでいっぱいです。このインターンシップでの講義やプレゼンテーションなどに対する知識や手法をはじめ、ドイツでの日常生活などの身近な部分までたくさんのことをとても優しく教えていただいたことは一生の宝物です。この経験をふまえて、自分の夢に向かってより一層努力していきたいと思います。
グローバルに活動するために
―株式会社鶴見製作所にて―
菅村 衣織
9月2日から9月12日の間、TURUMIPUMP TAIWAN CO., LTD.でインターンシップに参加させていただきました。
株式会社鶴見製作所は水中ポンプを主として水に関わる機器を生産し、その技術と品質の高さが世界でも認められている会社です。普段私たちがポンプの存在を意識することはほとんどないと思いますが、それはいい換えれば、私たちが気づかないほど自然に生活を支えてくれているということに他なりません。ツルミポンプはテーマパークの噴水、瀬戸大橋や主要空港の建設にも使用されており、様々な場面で活躍しています。
海外インターンシップへ参加した目的は二つあります。一つ目は、海外で活躍する日系企業で生産過程と経営全般について学び、日本と海外の関わり方を知るためです。二つ目は、将来のキャリアについて考える上で、実際に海外で働くことを通じてグローバルに活躍するために何が必要か学ぶためです。
現地では、主に営業に同行させていただきました。営業先では、お客様との会話を通じて製品と異文化への理解を深め、コミュニケーションの重要性を実感しました。
文化や習慣の違いは購買意欲に直接関わってくるため、会話からまずは現地の方の考え方を理解しようと試みました。そして、営業において、潜在化しているニーズの読み取り、次の商談に繋がるような信頼関係の構築、要望にすぐ応えるための準備と引き継ぎ等、情報共有が大切であると学びました。
今回、営業同行に加え、実際に念願の生産現場を余すところなく拝見させていただき、職種の異なる方からお話を伺う機会もいただきました。そのため、本社から求められる品質基準を満たす要となる生産ラインの仕組みや管理システムを始めとする、製品の質と工場全体の効率の両方を向上させるような工夫に富んだ経営について、多角的に知ることができました。また、現地の方々のキャリアについて伺い、いただいたアドバイスを基に自身のキャリアについて考えることができました。海外インターンシップを通して、日本と海外の関わり方を学ぶとともに、日本にいる時には気づかなかった特徴や良さを再認識し、自国についてもっと学ばなければならないという思いに駆られました。そして、グローバルに活躍する人材になるには、柔軟に異文化を受容し素早く対応する能力、自国に対する深い知識、情報を分析する能力、主張力、そして、自分一人の言動を通して日本という国を見られているという自覚と責任を持つことが不可欠であると学びました。
今回の経験から得た学びや現地の皆さんがくださったアドバイスは私にとってかけがえのない財産です。これらを糧に、将来グローバルに活躍できる人材になるべくこれからも精進いたします。
この場をお借りして、多大なご尽力を賜りました全ての皆様に厚く御礼申し上げます。貴重な経験をさせていただき、本当にありがとうございました。
海外で働くということ
―ダイキン工業株式会社にて―
田野 智之
当インターンシッププログラムに参加できたこと、本当に嬉しく感じます。
ビジネスの場には、留学等で経験する海外のアカデミックな場とは違った厳しさと新鮮さがあり、良いものが得られたと感じております。
当海外インターンシップに志願した理由は、海外で働く経験をすることで将来海外赴任をしたいという自分の志向をより明確にすることができると考えたからです。また5社ある中で以下の3つの理由から特にダイキン工業株式会社を志願しました。ベトナムでのインターンシップに参加できること、ヒトの健康や衛生に関わる業界で活躍されていること、現地法人で働く方はほとんどが現地の方であることです。
現在、多くの日本企業が生産拠点を構えマーケットに進出している東南アジア・ベトナム内部のマーケットについて知ることは、私の研究・就職活動・キャリア形成に非常に有益であると考えました。私自身、グローバル資本主義をテーマとするゼミに所属しており、グローバル化における日本企業について学習・研究をしております。日本の企業活動において東南アジアは切り離すことのできない関係にあり、ゼミ学習においてもしばしば登場してきました。中でもベトナムは東南アジアの一国であるだけでなく、生産拠点としても国内マーケットとしても魅力的で、多くの日本企業が進出しているため、日本経済にとって最も身近な国の一つだと考えております。そのマーケットで働くことは今後の研究活動で東南アジア市場について考える上で価値ある経験であると考えました。また将来、東南アジア諸国への赴任も十分想定されるため、海外赴任をしたいという志向を裏付ける経験であるとも考えました。また、ダイキン工業株式会社の主力、空調分野は健康や衛生に関わり、経済的に豊かになるほど需要が見込まれ、特にベトナムのような途上国では成長市場であると考えました。そうした成長分野ではより挑戦的な経験ができると考え、魅力的でした。また、より安心・安全が求められる分野であり、日本企業が優位性を発揮して規模の大きい仕事に取り組むことができると考えたのも一因です。
さらに、日本人が多くない環境で働く経験をしたかったことも挙げられます。私は比較的環境に甘えてしまう傾向にあったため、日本人の社員の方が多く働く環境では日本人に頼ってしまい、当海外インターンシップを有効に活用できないと考えました。
また、それまでアカデミックイングリッシュばかり学習してきた自分の英語力が、ビジネスの場面でどの程度使えるのか試したい思いもありました。
D A I K I N A I R C O N D I T I O N I N G (VIETNAM) JOINT STOCK COMPANYでの2週間は以下の通りでした。概ね、第1週は学習、第2週は受け入れ先企業から与えられた課題に取り組む、というものでした。第1週は、製品やベトナム市場について学んだ後、2日間現地の家電量販店を回りディスプレイや販売方法についてお話を伺ったり見学をしたりしました。第2週はretail support部門とmarketing部門から各2つの課題が与えられ、第1週で収集した知識や考えを基にその課題に取り組みました。それらは主に家庭用エアコンと空気清浄機のマーケティングに関する課題でした。最終的に、プレゼンテーションの機会は得られませんでしたが、課題のために作成した資料を提出して終了しました。自分の案が採用されるのかはまだ分かりませんが、「よくやった」とお褒めいただきました。この2週間で私は非常に多くの事柄を学びました。中でも実際にマーケットの中に入ってみないと分からなかった日本との違いは印象的でした。
例えば、ベトナム人はmade in Vietnam/Chinaを敬遠するといった国民性のような事柄や、量販店におけるディスプレイ・人員配置・製品配置の方法、ベトナム人の生活など、広範囲に違いがあり、そうした違いを理解しより良い戦略を策定するために海外駐在員が必要である、と実感しました。このことは、今後自分が海外赴任を真に希望するのか、またその理由を深く掘り下げる契機になったと考えます。
ダイキン工業株式会社は当インターンシップに対して非常に真摯に取り組んでくださり、派遣先では考えられたスケジュールの下、非常に豊かな経験が経験をすることができます。派遣先の選定から、世界各地のブランチオフィスの中から派遣学生が本当に有意義な経験ができるように、近年では東南アジアを中心に毎年異なるオフィスに対して調整を働きかけてくださります。ベトナムは英語を母国語としない国であり、ベトナム人英語の理解に戸惑い、生活では英語が通じないといった、言語上の障壁を感じることはありますが、就職活動をするうえで、成長市場に飛び込む経験は企業の成長を実感し、成長を思い描くことができるという点で汎用性の高い経験だと考えます。また、個人的には「失われた20年」で生まれ育ってきたため感じたことのなった街全体の成長、流動的な社会を実感できたことにはワクワクしました。10年、20年後に再び訪れ違いを実感したいと感じさせるほどです。課題に追われ苦しいこともあるかもしれませんが、あっという間の2週間を過ごすことになると考えますので、特に海外経験が多くない学生ほど、頑張って行ってもらいたいと思います。
2018年度 成果報告書
勇気を出して経験を積むこと
―株式会社ノーザンライツ―
橋本 愉衣子
海外で働くとはどのようなことだろう。インターンシップ先で私にしかできないことはなんだろう。と、行く前からいろいろと考えながら臨んだ、初めてのインターンシップ、そしてまた初めてのインドネシア。不安はたくさんありましたが、代表として行かせていただくので堂々と積極的に取り組もうと決めていました。
私はインドネシアのバンドンという都市のNorthern Lights Education Center(NLEC)でインターンシップをさせていただきました。NLECでは幅広い年代のインドネシア人に日本語の教育を行っています。簡単に言うと日本語塾がメインです。しかし、語学の教育だけでなく、日本での留学や就職を見据えて、日本での常識・マナーの教育も行っています。
そんなNLECで、2週間私は、オフィスで日本語の授業に先生として参加したり、高校のイベントや大学の日本語クラブに出向いて日本に興味のあるインドネシアの学生たちと交流したり、オフィスやインドネシアの学校でセミナーを開いたり、今後NLECと交流してもらえるように各学校の先生に交渉に行ったり、新規プロジェクトだったオンライン配信の日本語教材用の問題を作ったりと、いろいろしてきました
セミナーは4回開催したのですが毎回参加者の日本語のレベル、日本に対する関心のレベルなどに合わせて、テーマを考えて、どのように発表したら退屈せずに聞いてくれるか、楽しんでくれるか、さらに興味を持ってくれるかなど、とても悩みました。また、それらだけでは十分ではなく、セミナー開催の最終目標はNLECへの新規入塾者の獲得だったのでさらに難しかったです。4回のセミナーの中で、私の生まれ育った徳島県について紹介した時がありました。インドネシアでは日本の地方について知る機会は少ないし、インターネットで検索してもインドネシア語で詳しい情報は得られません。だから、あえてみんなが知らない日本を紹介しようと思い、そのテーマを選びました。徳島県には伝統舞踊である阿波踊りがあります。私は幼いころから阿波踊りをしてきているので、そのことについてもお話しして、最後には簡単にレクチャーをして踊ってもらいました。セミナー参加者全員が恥ずかしがらず踊ってくれて、笑顔になっているのを見て、ここで私にしかできないことはこれかもしれないと気づきました。セミナー後のアンケートにも、阿波踊りが楽しかったと書いてくれていたのを見て、とても嬉しくなりました。
みなさん、とても親切で陽気で、仕事の合間や休憩中にお話しするのがとても楽しかったです。インドネシアのカラオケに連れて行ってくれたり、インターンシップ最終日の前日には送別会を開いてくださり15名のスタッフの方々とスンダ地方の料理を食べ、メッセージアルバムまでいただきました。思いもよらぬサプライズで本当に感激しました。温かい素敵な職場でした。
何もかもが新鮮だった2週間は大変で、毎晩疲れを感じていましたが、意欲的な人(今回は、夢のために日本語を真剣に学んでいる人)を相手にする仕事は、自分もエネルギーをもらうし、笑顔もたくさん見られるし、素晴らしいと思いました。また私もその意欲にこたえなければならないという、いいプレッシャーを感じながらインターンシップに取り組むことができました。勇気を出して参加して本当によかったです。今回学んだこと、この貴重な経験を忘れないように今後も頑張っていきたいです。
海外で働くということ
―ダイキン工業株式会社―
里山 史恭
今夏、私はSiam Daikin Sales., Ltd. Co, Thailand にて二週間のインターンシップに参加させていただきました。今回のインターンシップにおける参加目的は大きく二つあります。「日系企業の一員として海外で働くということを現場で学ぶこと」と「ビジネスの英語に触れること」でした。
インターンシップ期間中は企画、量販店営業、物件営業、サービス、流通、マーケティング、販売店営業、トップマネージメントなど、タイの市場で活躍するダイキン工業の販売会社の構造を組織のトップから消費者に至るまで、組織全体の流れを二週間のインターンシップで学ぶことができました。中でも物件営業や販売店営業では訪問先に同行させていただきました。実際の商談に参加し、どのような流れで実際に現地の顧客と契約を結んでいるのかを現場で体験しました。組織の中での日本人社員の役割を学び、現地社員の方々とどのようにコミュニケーションをとり、仕事を進めていくのかを見て学ぶことができ、国内インターンシップでは体験できない多くのことを学びました。
もちろん現地社員の方々とのコミュニケーションは英語でしたが、会話の英語に苦戦するというよりはビジネスシーンで使われる専門的な英語、社内の中でのみ使用される略語であったり、業界の仕組みをまず理解することに苦しみました。現地では理解できていないことは積極的に尋ねる姿勢を常に持って、少しでも多くのことを学ぼうとする意識が非常に大切だと思います。自分自身も言葉だけでは理解できないことが多く苦労ばかりでしたが、尋ねてみると自分が理解するまで教えてくれる社員の方々ばかりでした。
またインターンシップ期間中、たくさんの人との出会いがありました。現地採用の社員の方々をはじめ、日本人駐在員の方々や海外での仕事経験が豊富な日本やアジア周辺諸国から出張で来られている方々など、様々なダイキンの社員の方々に出会うことができました。一人ひとりとお話をする中で仕事内容から日常生活に至るまで具体的に知ることができ、タイだけでなく世界各地で活躍してきた社員の方々のキャリアをも知ることができました。また、それぞれの社員の方々がダイキン工業の理念や考え方を大切にし、海外に進出した際にも日本で培ったその姿勢をできる限り現地にも浸透させ、組織全体で時間、人、費用がかかってもそれを貫き続ける姿をタイの地で目の当たりにしました。たくさんの人との出会いを通じ、「海外に進出する日系企業で働くということ」と「ダイキン工業」を深く知ることができました。
国籍、年齢、立場を超えて、ダイキンで働く様々な方々に出会えたことは自分のこれからを見据えていく上でとても有意義でした。同志社大学経済学部の皆様、同経会の皆様とダイキン工業様の協力、サポートがなければこのような貴重な経験や出会いはありませんでした。この二週間の経験を糧とし、これからの大学生活や就職活動に生かしていきたいと考えています。本当にありがとうございました。
実務から得た学びと課題
―株式会社石田大成社―
福田 紘之
私は8月20日から2週間、株式会社石田大成社のテキサス支店にてインターンシップに参加させていただきました。テキサス支店では自動車産業における印刷、ローカライゼーション、デジタル化を主な事業として行っています。
私のインターンシップ参加目的は、現在自分が持つ能力を把握し、今後の課題を明確にすることです。それまで同志社大学や留学先大学で得てきた経験や知識を応用させ、自身の目指すキャリアを実現させるためには、実際に目指すキャリアと関連性が高い実務経験を積むことが重要であると考えました。
インターンシップの内容は主に3つありました。1つ目は仕事内容についての講義です。講義では各事業の仕組みと会計や人事などの会社機能について、それぞれの担当者から直接教えていただきました。またトヨタ自動車北米本社にて、米国自動車市場についてご講義いただく機会も頂きました。2つ目はテレビ会議への参加です。毎朝行われる営業ミーティングや生産管理ミーティングに参加し、会社におけるコミュニケーションや情報共有の方法について学びました。社内ミーティングに加え、トヨタ本社での事業の打ち合わせにも同席させていただきました。3つ目は個人課題です。全体の課題テーマとして、「今後の産業変化に対応した、石田大成社USAの中期戦略の立案」を頂きました。講義やヒアリングを通じて教えていただいたことと自身で調査したことを基に戦略を構築し、最終日には社員の方々に向けてプレゼンテーションを行いました。
私はインターンシップを通じて自動車業界の知識のみならず、海外ビジネスにおける丁寧なコミュニケーションの必要性や、正解がない中で自ら答えを作ることの大切さを学びました。そして私はこれらの学びの中から2つの課題を発見しました。1つ目は語学力を含めたコミュニケーション能力の強化です。私はどんな環境でも結果を出せる人間になりたいと考えています。実際に海外で業務を経験する中で、日本語を使用するときと同じ水準のアウトプットを英語でするためには、仕事におけるコミュニケーション能力をさらに引き上げる必要があることが分かりました。2つ目は仮説・検証スピードの向上です。私は個人課題を進める中で、自分なりの仮説を立ててそれを検証するサイクルが重要であることを感じました。ビジネスでは一つの正解が存在しない状況が多いため、学生生活においてもそのサイクルを回す機会を増やす必要があると考えました。
今回のインターンシップでは会社の内外において、非常に貴重な経験をさせていただきました。今後はこの経験を活かして目指す未来を実現させられるよう、努力を重ねていこうと思います。
世界を相手に働くということ
〜シークス株式会社・上海にて〜
―シークス株式会社―
寺本 裕亮
私は今回2週間シークス上海、シークス EMS上海でインターンシップを経験させていただきました。シークス株式会社は、トレーディングやEMS(電子機器製造受託サービス)を中心として、世界14箇所50拠点を構えるグローバル企業です。私は小中学校で海外生活の経験があったため、グローバル化の波を小さい頃から感じていました。私たちが働いていく上で海外との関わりは切っても切ることができません。今回その現場を実際に見ることができるということで参加を応募しました。
この2週間を通して私が学んだことは2つあります。
まず1つ目はグローバル化されている現代で海外の企業の最前線を体感できたことです。
中でも今回私は中国という、経済発展が凄いスピードで進んでいる市場での企業の最前線を体感することはとても貴重な経験になりました。中国に来てまず驚いたことはまず英語が通じることの方が少ないということでした。今までとりあえず英語ができれば海外で働けるだろうという風に思っていましたが、この2週間インターンシップに参加させていただいて、私自身へのやりとりは日本語で行っていただく中、会議は英語や中国語といった多言語で行われている現場を見て、3ヶ国語を多彩に扱えるということのすごさを実感しました。これからますます働く市場が日本から国外に出ていく中で英語が多少できるぐらいではまだまだ甘いということを実感しました。また中国経済に関しても、日本ではなかなかフィルターのかかった情報しか入ってこないことからあまり良いイメージがなかったのですが、活気ある街中や、圧倒的に進んだキャッシュレス環境、データで見たときの環境対策への取り組み、内部市場の成長率、保税区などの特殊な貿易の仕組みなど市場としての大きな魅力を実際に学び目で見ることができたことは日本にいては知ることのできないものばかりでとても良い経験になりました。
2つ目はこのインターンシップで一番重要だと思ったことで、知識に対して貪欲であることの重要性です。
まず営業活動のやりとりの中でも、自社のことについて自分がいかに知っていることができるのか、会社案内のプレゼンテーションで重要視している部分や、工場見学などで私が最初に受けたものと営業の際に行われている工場見学を比べることで会社の強みである部分のアピールすべき点を理解していることの重要性を学びました。相手企業の情報についてもいかに自分が知っているのかということでEMSを売り出すのが最適であるのか、kittingサービスを売り出すのが最適かという見極めであったり、相手のフィールドや好みを知ることが自分のフィールドで勝負するために必要だということも学びました。またこのことから知っていることからしか、自分のフィールドは広がらないということも学ぶことができ、いかに知識を身につけることが重要かということを学ぶことができました。貪欲に学ぶことはこれからの就職活動の場面であったり、就職してからにも自分が成長するために大きく関わってくる部分だと感じました。
日本国内で行われているインターンシップでは学ぶことができないであろうことをこの2週間を通して学ぶことができました。学んだことをこれからの生活にも大きく生かして行きたいと思います。
台湾工場で体験したグローバル化
―株式会社鶴見製作所―
何 紫薇
8月19日から9月1日の間、TSURUMI(PUMP TAIWAN CO.,LTD)でインターンシップに参加させていただきました。
鶴見製作所は水中ポンプを主力とした様々なポンプ、環境設備と関連機器の製造を行っています。主要生産拠点は京都工場です。今回は最初の海外生産拠点として設立された台湾工場に行かせていただきました。
海外インターンシップで多国籍の人とのコミュニケーションができる能力を身につけ、これを活かしてグローバルに活躍したいと思い、海外インターンシップに応募しました。目的は2つあります。まず海外で実際の仕事を通じて、様々な国籍、人種によるコミュニケーション能力を鍛えること。そして、もう一つは外国人との交流を通して議論の仕方の差異を学ぶことです。
インターンシップの内容は大きく2つありました。まず一つ目は営業同行です。工場見学をした後に、お客様訪問や営業に同行させていただきました。営業先は多くの業種にわたって、工場、水処理施設、工事現場など様々な現場でした。
例えば、半導体製造会社のビルで設置された陸上ポンプを見学させていただきました。地下に設置されるポンプは入口まで水を吸い込んで、次に必要な場所まで水を移送します。そして、工場や水処理施設で使われている脱水機の説明を受けながら見学させていただきました。脱水の目的は汚泥の中の水分を取ることによって容積を減らすことです。そうすることで汚泥の処理や処分をしやすくなります。因みに汚泥を固体物として扱うことができるものを脱水ケーキといいます。脱水機の導入によって、人力や電力、水量の節約ができるようになりました。営業同行を通して、私たちの生活を支えるポンプはどのような仕組みであるかが分かりました。またマーケティングにおいて販売はどのように進める過程を現場で体験することもできました。
2つ目は高雄で台湾水展示会を行いました。会場にお越しいただいた外国の方が多くて、実際に外国語を使ってお客様にポンプを紹介するに挑戦しました。
今回のインターンシップを通して、学んだことを3点まとめました。まず、営業をするときには専門知識をほとんど使わずに社会の認識など幅広い分野の知識が必要であること。2点目は営業マンとしてお客様との距離を近くするために雑談が重要であること。最後に、グローバル社会に活躍ためには、語学力に重視するだけではなく、個人の考える力が一番大事だということ。以上3点より私は将来何か問題が発生した時や新しいことに対処しなくていけないときに、まず自分自身の経験と照らし合わせて物事を考え、今までの経験を活かしつつ、その国のスタンダードなやり方を理解した上で柔軟に対応していく思想力と行動力を身につけたいと思います。インターンシップを通して、実際の営業現場に触れたことで、私自身も大きな成長をすることができたと感じております。インターンシップを通じて学んだことを、ぜひこれからの勉強に活かせるよう努力いたします。
濃密な2週間
―みずほ銀行デュッセルドルフ支店―
小川 茉優
今夏、みずほ銀行デュッセルドルフ支店のインターンシップに参加させていただきました。参加を希望した理由は、日系メガバンクがなぜ海外進出しているのか、現地取引企業はどのような会社があり、銀行は取引企業に対してどのような役割、使命を担っているのか興味を持ったからです。
インターンシップの内容は、4つあります。1つ目は、銀行業務概要についての受講です。勤務日10日中、8日間、1コマ約90分の講義を1日平均3講義、受講しました。合計約25人の社員の方々に1対1で、各担当課の業務内容について教えていただきました。顧客と直接、コンタクトを取る、営業課やクレジット&カスタマーリレーションズ課、またそれらの課を支える監査課、会計課など、すべての部署についての講義を受けました。講義の半分はドイツ人社員の方の英語での講義でした。英語がなかなか聞き取れず、理解に苦しみ、意思・感情を上手く伝えられる高い英会話能力の必要性を強く感じました。
2つ目は、日報の作成です。その日の講義内容、学べた事、研修中に気づいた自分自身の課題を記入し、その日の講義担当者の方に添削していただきました。ドイツ人の方に講義をしていただいた際には、英語で日報を作成しました。日本語、英語問わず、社員の方が日報を丁寧に添削して下さり、何度も書き直しました。この業務より、日常的に文章を書き、上手く自分の考えを整理し、事実、課題から次の行動へ繋げる力を養うべきだと感じました。
3つ目は、顧客訪問です。インターン5日目に、営業課の方と顧客企業の工場とオフィスへ訪問しました。どのようなサービスを顧客に提案できるのかを明らかにするため、顧客に質問をさせていただきました。その際、顧客企業の業務内容や財務諸表、年次事業報告書を見て課題、問題点を想定し質問内容を考えました。
4つ目は、訪問予定の対象企業にどのようなサービスを提案できるかを、インターン最終日に銀行内でプレゼンテーションしました。顧客企業へ提案するサービス内容を考えるのに悪戦苦闘しました。一例ですが、輸出に伴う為替差損を最小化する為の商材の提案を実施しました。プレゼン本番の前日、営業課の4人の方々の前でリハーサルをしました。訴求ポイントのアドバイス等、フィードバックを2時間もしていただき、様々なご指摘を受けました。そのお陰で、本番では他の社員の方々からお褒めの言葉を頂くことができ、達成感がありました。
この2週間は、人生で最も密度の濃い2週間でした。現地の社員の方々は困っている私を見捨てず優しく接して下さり、そのお陰ですべてのプログラムをやり終えることが出来ました。本インターンでは、銀行についての知識がついた事は勿論、人の温かさを非常に感じられました。社員の方々は他の仕事でお忙しい中、私がプレゼンに向けて準備をしている際に度々、声をかけて下さったり、パワーポイントを見て下さったり、とても手厚いサポートをして下さいました。今回の経験で培った経験を活かし、私も後輩に的確な助言ができる人に成長したいと強く感じました。
世界的大都市上海で学んだこと
―株式会社マイツ―
中村 拓真
私は、今夏に二週間、中国の上海でインターンシップに参加しました。
私がこのプログラムに参加した目的は、将来は海外でも仕事をしてみたいという思いがあることから、二回生という早い段階で、社会で活躍している人の考え方や働き方などを直接感じ取ったり、聞いたり知ることで、私自身が社会で活躍、必要とされる人材になるために足りないことや、この先実行しなければならないことに気づき、そして海外で働くとはどういうことなのかという感覚をつかむためです。
私がお世話になったのは、上海邁伊茲咨詢有限公司という企業で、コンサルティングを主に行っている企業です。いま中国では、日系の製造業や大企業の進出は一昔前のものとなり、現在はサービス業を中心とする中小企業が中国を市場とするために進出してきています。上海マイツではこの中小企業の中国進出をサポートしており、どんな要望にも応えるためにコンサル業だけでなくさまざまな事業を展開しています。
上海にはマイツの事務所が二つ、関連会社のJAICマイツがあり、私は二週間でその三つの事務所の方々にお世話になりました。そこでは、営業同行、業務体験、事務作業を経験させていただきました。特に営業同行では、お客様とのアイスブレイクのためにも日ごろから時事ネタを勉強しておかなければならないことなどを学び、そして様々な業種の企業の方たちのお話を聞くことで、中国の現状を知ることができ、中国が思っていたよりも発展していることなど、中国に対するイメージが完全に変わりました。
さらに、ビジネスの現場を経験することだけでなく、期間中ずっとお世話になった副総経理には、学生時代にしておくべきことや、社会人になってから活躍するために考えなければならないこと、海外で働くことについてといったお話から、見やすい資料の作り方に至るまで様々なことを教えていただきました。自分の考え方がこれまでとは変わり、これから自分がしなければならないことがまた新たに見えてきました。
そして、会社の中だけにとどまらず、上海の京都人会や岡山人会にも参加させていただきました。そこでは、多くの上海に進出している企業の社員の方達が参加しておられ、最初は社会人の方たちの中に学生が一人だけだったので緊張しましたが、作ってきた名刺を交換させていただきご挨拶をすることで、多くの上海で活躍されている方々と、たくさんのお話ができ、多くのアドバイスをいただきました。
この約二週間、日本とは異なった中国の文化、習慣の中で戸惑うこともありながら、過ごしました。この経験はグローバル化の現代において大切なことだと思います。それに加え、語学力や観察力などといった力が自分に足りないことや、自分がこれからすべきことに気づくことができました。この経験が活きるかどうかはこれからの自分にかかっているのだと思うので、一旦はこれからの残りの学生生活、精いっぱいそれらのことに取り組んでいきたいと思います。
このプログラムに参加しようと少しでも思っているならば、ぜひ参加してみるべきだと私は思います。今あなたが思っているよりも良い経験ができると思います。参加することになったら、その約二週間はすべてのことを学び取ってやろうという心意気で過ごしたらいいと思います。
海外インターンシップを終えた先
―クレアブ株式会社―
永原 康貴
2018年8月27日から9月7日の約2週間、株式会社クレアブのストックホルム本社にてインターンシップに参加させていただきました。
クレアブ株式会社は、一言で言うならば、オンラインとオフライン両方でのコミュニケーションを用いて、企業・人・関心事を繋げる、また関係性を向上させる企業です。例えば、政治家と市民のコミュニケーションを促進するためのイベントやセミナーの支援・実行、パンフレットや遊びながら災害について学べるおもちゃのデザインなど多岐に渡ります。
私がインターンシップに参加した理由は2つあります。1点目は、「どこでも、誰とでも成果を出す人」になるために、海外で働くということが必要だと感じたからです。1年生次から所属している、海外インターンシップを運営する団体での経験から、海外を含め、どこでも結果を出せるグローバルな人材でありたいと思いました。バックグラウンドや考え方、環境まで違う所で働くことで何が自分に足りていないのかを認識したかったです。2点目は、所謂コンサルという業界に興味があり、実際にどのようなことを行うのか知りたかったからです。
インターンの内容は大きく2つありました。1つ目は最初の1週間であった、株式会社クレアブのこと、スウェーデンのことについてのインプットです。株式会社クレアブの歴史や、リサーチ方法、スウェーデンの政治についてなど様々なことを、それぞれ担当の方から教えていただきました。レクチャー自体は全て英語であったため、理解しにくい、または議論しづらいことはありましたが、形態がマンツーマンであったため私の理解度に応じて話し方を変えてくださり、質問にも快く答えてくださったので理解が深まりました。
2つ目は2週間を通して行った、リサーチと報告書兼提案書の作成です。内容としては風力発電機を作る企業をクライアントとして持ち、日本の風力発電市場についての政府の動向と現状分析、またそこからクライアントがどう進出できるのかまとめました。つまり、クライアントの製品理解、日本の風力発電市場についての理解、そして政府の動向調査、 進出可能性をまとめました。私には全てよくわからないものだったので、2週間本当に自分の不甲斐なさを感じました。しかし、いつも面倒を見てくださっていた方が、毎朝アウトプットに対するフィードバックをしてくださり、なんとか2週間で形とすることができました。たった2週間でしたが、自分の至らない所が日本にいる時以上に浮き彫りになりましたし、他の方々のスピード感などを実感することで求められる水準が少しわかったように感じます。何より、ぼんやりしていたコンサル業務がはっきりしました。
このインターンシップを通し、自分に必要なことはもちろん、多くのことを学べました。今後私は今回見つけた欠点を補うこと、得た知識を活かすこと、そしてさらに勉学でもっと知見を広げること、この3つを行なっていきたいと考えています。これからの経験も含め、自らが自分の理想の人物になれるよう日々精進します。
世界で働くということ
―日本コルマー株式会社―
吹谷 大雅
私は8月12日から25日までの2週間、中国にある科瑪化粧品(蘇州)有限公司のインターンシップに参加致しました。
今回私がこの海外インターンシップに参加しようと決意した1番大きな理由は、海外で営業することについて学びたいと思ったからです。私は将来営業職に就きたいと考えており、またその営業を海外で行いたいと思っています。しかし、海外で働く経験というのはもちろん日本では経験することができません。その為に、先駆けて海外で営業について学びたいと思い、この度海外インターンシップへの参加を決意しました。
現地では営業部の業務を中心に企画・製造・研究・品質管理といった部署との関係性を学ぶことから始まりました。その後、現地の市場調査や化粧品の企画・見積書の作成、会議への出席、お得意先の営業への同行、そして営業部の現地スタッフをお得意先として自分が企画した商品を売り出すという営業の疑似体も体験も致しました。
このインターンシップで深まった学びは大きく分けて2つあります。
1つ目は、海外で働くことの難しさです。私がインターンシップを行ったのは中国だったのですが、日本と非常に多くの異なる点がありました。例えば、営業してサンプルを作る際日本だったら2週間の猶予があるそうですが、中国では早くて3日以内にサンプルを要求されることがあるそうです。それは、中国社会全体に通じるスピード感に基づくものですが、当初は日本とのギャップに非常に苦しんだと駐在員の方にお聞きしました。言語もおぼつかない中で、文化の違いも生じて仕事をするとなるとただ仕事をするといっても日本とは比較にならないほど難しいことであると感じました。
2つ目は、日本の製品を中国で作ることの壁についてです。蘇州コルマーでは日本品質が謳われており、日本で見学させていただいた工場と同等の工場で化粧品を生産していました。しかし、日本と中国では法律が異なる為、生産できない原料があることに驚きました。また、社会情勢の変化によっては輸入できない原料もあるため自身の会社ではどうしようもできない問題に対して他の視点から柔軟に対応していくことの大切さを学びました。偏った観点からではなく、多角的に捉えることができれば海外でも日本品質というものが実現できることを学びました。
これらの学びを踏まえて、今後のキャリアプランを立てるためにまず英語と中国語の語学力アップを先んじて行っていきます。今回のインターンシップでは中国語を全く話すことができないことに悔しさを感じました。また、中国語を話すことができればより深い学びを得られたと感じております。その為にも、時間にまだ余裕がある大学生のうちに中国語をマスターしたいと考えています。
この海外インターンシップという経験を生かして、将来グローバルに活躍できる人材になるため、日々勉学やその他の様々な機会をすべて自分のものにしていきます。
2017年度 成果報告書
インターンシップから見えた世界
―みずほ銀行デュッセルドルフ支店―
豊崎 有美子
2017年8月28日から2週間、みずほ銀行デュッセルドルフ支店のインターンシップに参加させていただきました。このインターンシップの参加を志望した理由は主に二点あります。
一点目は金融業界に興味があったからです。現在ゼミ活動でファイナンスや企業活動を勉強しており、机上で勉強していることを、実際に経験させていただける良い機会であると感じました。
二点目は国際的に活躍できる人材になりたいからです。二年次生の時にセメスター留学に参加した経験から、海外で働くことに憧れを抱くようになりました。
インターンの内容は大きく二つありました。まず一つ目は、金融業務理解のための講義の受講とその内容をまとめた日誌の作成です。お客様と直接関わる営業課およびCredit & Customer Relations 課、また、オフィス内でそのような課を支えるレーティング課や人事経理課等、支店の全ての課からレクチャーをしていただきました。日本人とドイツ人から半分ずつ受講し、ドイツ人の際には全て英語での講義でした。講義形態はマンツーマンであったため、どのような質問にも快く説明してくださり、理解を深めることができました。そして、1日の終わりにはその日の内容をまとめた日誌を作成しました。初めて学ぶ内容ばかりだったため、アウトプットがおぼつかない時もありましたが、行員の方が何度も添削してくださり、2週間が終了した頃には以前よりも金融知識がついた実感がありました。
二つ目は、企業分析です。実際にドイツの企業へ訪問をさせていただいた上で、どのような金融サービスを提供できるのかを調査し、最終日にプレゼンテーションを行いました。銀行内の情報を参照させていただき財務状況を分析したり、企業訪問では英語でインタビューを行ったり、自分が銀行員であればどのような金融サービスを提案するのか、という実践的な経験をさせていただきました。
このインターンシップを通して、当初の志望理由であった金融業務、国際業務の体験に加え、社会で必要な考え方の一端を学ぶことができたように思います。それは、「何事にも正解はない」ということです。当たり前の考え方かもしませんが、社会では何が正解か誰にも分からないことがあり、それを正解へ近づける努力が大切であると感じました。特にプレゼンテーショ準備の際に、内容がまとまらず行き詰まっていたところ「自分なりの提案をして欲しい」というアドバイスをいただき、自ら考えて答えを探求することが重要であると実感しました。
今後もこの考え方を忘れずに過ごしていきたいと思います。
この経験を糧に、自らの理想に近づき社会に求められる人材へと成長できるよう、日々の勉学に励んでいきたいと思います。
グローバルに働くとは~言語の壁を越えた先へ
―株式会社鶴見製作所―
小村 紗也
8月21日から31日の間、TSURUM(I SINGAPORE)PTE. LTD. でインターンシップに参加させていただきました。
鶴見製作所は水中ポンプを中心に、私たちの生活を支えている企業の一つです。ポンプの活躍の場は、工場現場や下水処理場といったインフラからテーマパークの噴水に至るまで広がっています。ツルミシンガポールは、東南アジアにおけるマーケティングの重要な拠点であり、シンガポール国内だけでなく周辺国なども担当しています。
今回海外インターンシップを志望した理由は2つあります。
1つ目は、海外で働くことを通じて視野を広げ、将来自分がいかに働きたいかについて深く考えたいと思ったからです。2つ目は、生活基盤を支えるポンプという製品がグローバルマーケットにおいてどのように展開されているのかを肌で感じたかったからです。
現地では、ポンプの仕組みなどを学んだ後に、ディーラー訪問や営業に同行させていただきました。営業先は、国が管理する自然公園からリゾート施設、地下鉄工事を担っているゼネコンや養魚場などシンガポール中の多種多様な現場でした。
例えば、地下鉄工事現場では、実際に地下2階に相当する現場まで降り、将来電車が走っていくであろう線路を歩いてポンプの設置場所を確認しながら見学させていただきました。特にシンガポール政府は蚊の発生を防止するため、水たまりに非常に注意を払っており、水を吸い取るためのツルミポンプが至る所に配置されていました。また、自然公園では、アクアポニックスという仕組みにツルミポンプが使われていました。アクアポニックスというのは、魚を育てている水槽の水をポンプで一部くみ上げ、植物を育てるための水として使用し、さらにその水を再び水槽に戻すというように、水を再利用しながら循環させており、水産養殖と水栽培を組み合わせた仕組みとなっています。この仕組みは自然公園に限らずビルの屋上などでも取り入れられており、ツルミポンプはそうした多くの現場で導入されていました。
本インターンシップが初めての海外ということもあり、日々の業務において英語がうまく話せないことへの葛藤や悔しさをたくさん感じました。しかし、多くの営業に同行させていただく中で、言語の壁を越えた先にある海外でのマネジメントの面白さなどを垣間見ることができ、私も早くそこに到達したい、もっと言語の先を感じたいという気持ちで、一生
懸命に全力で2週間を駆け抜けていきました。帰国後、改めて海外インターンシップでの2週間を振り返っても、本当に濃密な時間だったと感じます。
日本でもシンガポールでも多くの方々に支えられ一生忘れることのできない経験を得ることができました。本当にありがとうございました。
アメリカという地での経験
―株式会社石田大成社―
小野内 大祐
8月20日から9月3日まで、株式会社石田大成社・ダラス支店にて二週間のインターンシップをさせていただきました。昨年まではロサンゼルスでしたが、今年から新たな地であるテキサス州ダラス北部のプレイノという地で研修を行いました。
今回インターンシップに参加した一番の目的は、海外で働くということをより明確にすることができると思ったからです。私は将来海外で働きたいという漠然とした憧れを持っていました。しかし、今までそのような経験をさせていただける機会がありませんでした。そこで、今回の機会を活かし実際に海外で働くことの経験を通して、将来海外で働くために必要なスキルを知ることができると考えました。また、石田大成社は自動車産業であり、本場であるアメリカで日本の主要産業がどのように活躍なさっているかを学べる良い機会だと思い参加することにしました。
2週間の中で、ローカライゼーション・TEMA・コミュニケーショングループ・会計・人事など、様々な仕事内容を紹介していただきました。説明の中では専門用語が多く、なかなか理解をすることが難しい部分もありました。仕事内容の紹介だけではなく、毎朝のテレビ会議への参加や、実際に顧客であるトヨタ自動車本社を訪れ、見学等をさせていただく機会もありました。最終日には、取扱説明書に関するアプリの概要についてプレゼンテーションを英語で行いました。2週間で学んだことを活かした良い発表ができたと思います。これら経験を通して、海外で働くことについて、日本の企業がアメリカでどのように活躍なさっているのかについてなど、様々なことを学ぶことができたとともに今後の課題も見つけることができました。
今回のインターンシップを通じて一番実感したことは、自分自身が無知であるということです。仕事の説明を受けているときや、現地の方・駐在している方々とのコミュニケーションを通じて、仕事に関することや今まで経験なさってきたことなどをうかがうことができました。そして、自分のまだ知らないことがたくさんあることを改めて実感しました。今までの「学校」という枠の中では知ることのできない「社会」についてのお話をたくさん伺うことができ、非常に良い経験ができたと感じています。残りの学生生活を充実させるためにも、今後も積極的に様々なことに挑戦し、多くのことを学んでいかなければならないと思いました。
インドネシアと日本を繋ぐ
―株式会社ノーザンライツ―
椹木 風夏
今回株式会社ノーザンライツにお世話になったのですが、ノーザランライツが行われている事業の一つである“インドネシアでの人材育成”の仕事を体験させていただきました。オフィスはインドネシアのバンドンにあり、バンドンは経済も生活も発展していてたくさんの学校があり、日本人の私でも過ごしやすく、しかしインドネシアらしさも感じられるとてもいい場所でした。オフィスの名前はNLEC といって、主にインドネシアに住む人々のための日本語塾、日本への留学斡旋、優秀なインドネシア人を日本の企業に紹介するなどを行っています。
このインターンシップで与えられた課題は、NLEC をたくさんの学生に知ってもらい、興味を持ってもらい、最終的にNLEC の入会に繋げるということでした。それに向けて主に行ったことは、インドネシアの中学校、高校、大学への訪問です。そこでは現地の学生との交流や、自分で作成したパワーポイントの発表をさせていただきました。パワーポイントは、日本の文化や学生生活など現地の学生に興味を持ってもらえるような内容にしたり、学校に合わせた、例えば中学校であれば中学生に合わせた内容にしました。そして、現地の学生と交流していく中で、インドネシアで流行っているものの情報を得て、毎回の発表ごとに改良を重ね、自分なりに工夫して発表していきました。現地の学生はみんな一生懸命に聞いてくれて、日本の学生であれば考えられないくらい純粋で、とても楽しく発表しやすい環境でした。毎回各学校が、私のために約2時間とってくださっていたので、発表だけではなく、日本語を使ったゲームや習字をしたり、大学で行っているよさこいを少しレクチャーしたり、自由に色々なことをさせていただきました。他にも、インドネシア人向けの日本語を学ぶための動画を撮影してYouTube にアップしたり、日本人のバンドン留学について調べてまとめることも行いました。
インドネシアに行った当初はなかなか馴染むことができず、自分から能動的に動くことができませんでした。経済学部の代表として行かせてもらっているというプレッシャーもあり、毎晩日記をつけながら自己嫌悪に陥っていましたが、少し変わるきっかけになったことがあります。それは月に一度NLEC で行われているイベントです。8月のイベントを企画させていただくことになり、私だからできることとして、日本の伝統文化であるよさこいのイベントをすることにしました。NLEC の先生たちと一緒に企画を練って、先ほど紹介させていただいた学校訪問の際に宣伝を行いました。そして迎えた当日は、予想よりたくさんの学生がイベントに参加してくださりイベントも盛り上がって、みんなが楽しかったといって喜んでくれました。そこでやっと、NLEC に少しでも貢献できたかもしれないという達成感を得ることができ、毎日手探りでしていたことが間違っていなかったと思い、本当に嬉しく思いました。このイベントを機に少し自分に自信を持てるようになり、自分から積極的にNLEC の先生たちに話しかけたり、NLEC に通っている生徒たちともたくさん交流できるようになりました。人前に立つことが苦手だったのですが、前ほど緊張することはなくなり、その後のプレゼン活動をスムーズに行えるようになりました。
インドネシアに行き、インドネシアの可能性を肌で感じました。インドネシアは人口も多く、好奇心旺盛で、勉強熱心で、日本のことが大好きな若者が多く、日本で就職したいと思っている人も多かったです。だからこそ、インドネシアでの人材育成は、日本に興味を持っているインドネシア人にとっても、若者の数が減りつつあり、若者を必要としている日本にとっても必要なことで、とても素晴らしいことだと感じました。
インドネシアで本当に充実した日々を送ることができ、毎日一日足りとも同じことをする日はなく、私の人生の中で最も刺激的で濃い二週間でした。貴重な経験をさせていただき感謝しています。
現場に行くことの大切さ
―株式会社マイツ―
河合 歩美
8月21日から9月1日までの2週間、上海邁伊茲咨詢有限公司でインターンシップをさせていただきました。上海マイツは、会計税務支援や法務支援をはじめとする、様々なサービスを行っている総合コンサルティング会社です。
海外インターンシップに参加した目的は3つあります。1つ目は、経済が発展している中国の大都市、上海をこの目で見たかったから。2つ目は、現地の中国語に触れたかったから。3つ目は、海外で求められる力は何か知りたかったからです。
インターンシップでは、中国語資料の日本語訳をしました。大学に入学して1年半の間、中国語を勉強してきたにも関わらず、3枚の資料を訳し終えるのに1日半かかりました。社内は、日本語と中国語が同時に聞こえるという今まで居たことのない環境でした。語学力だけでなく、専門的な知識も必要とされるビジネスを見ることができました。また、就職活動にも生かすことができるレクチャーを行っていただきました。社会保険や企業のホームページの見方について、実際に上海マイツで行われた講座の資料をもとに教えていただきました。その他にも、店の売上を伸ばす方法を考えたり、オープンウィンドウと呼ばれる目標設定をしたりしました。
成果は大きく3つあります。1つ目は、海外の文化に触れたことです。日本では当たり前と感じていることが、海外では全く異なっている、ということが多々ありました。驚きもありましたが、グローバル化が進む現代において、海外の生活習慣を知ることは、かなり重要だと思いました。二つ目は、ビジネスの現場における緊張感を感じたことです。初日に約200人の前で、中国語で挨拶をしました。大勢の前で話をすることに慣れていないこともあり、大変緊張しました。また、最終日に行われたマナー講座を通して、ビジネスで基本とされていることを、学生のうちに身につけようと思いました。
3つ目は、勉強量の足りなさを痛感したことです。語学力はもちろん、海外についての知識が足りていないと身をもって感じました。
今回のインターンシップを通して、日常生活では決して経験することができない、貴重な時間を過ごすことができました。インターンシップに参加する前よりも、海外で仕事をすることに対するイメージが、濃くなりました。同時に、今の自分には足りていないものが沢山あること、また、力をつけていくための努力も、目標に見合っていないことに気づきました。まずは、具体的な目標を立て、今後の学生生活の中で一つ一つ達成していきます。
後輩の皆さん、特に、海外で働きたい方、あるいは外国語を使う仕事に興味がある方は、ぜひ海外インターンシップに挑戦することをお勧めします。2年次生の夏に、このような経験をしているのとしていないのでは、今後の学生生活の質も大きく異なると思いました。チャンスを活用するかどうかは、自分次第です。
海外インターンシップで学んだこと
―科瑪化粧品(蘇州)有限公司―
林 万理恵
科瑪化粧品(蘇州)有限公司でのインターンシップに参加させていただきました。
今回、参加を希望するに至った理由は、「日本品質で中国生産」を実現させている商品化のプロセスを学びたいと思ったからです。将来、日本と繋がりをもちながら海外で働きたいと思っており、日本品質で提供するための日本との連結方法に興味を持ちました。また、その中で、海外で働くイメージを掴みたいとも思っていました。
インターンシップ内容は、実際に工場見学をしながら各部門の方に業務の説明をしていただき、化粧品完成までの工程を学びました。また、会議にも出席したり、業務の疑似体験として化粧品の企画・見積を作成したり、営業部の方をお客様としてその化粧品を提案しました。
インターンシップでは3つのことについて大きな学びがありました。1つ目は「どのように日本品質を実現しているのか」です。これは2つのことから実現していると感じました。1つは事前に日本で調べていた通り、日本と同じ工程・原料・機械などで生産すること。もう1つは異なるベースの人が重なりあっていること。短期・長期の日本人駐在員、中国で採用になった日本人、日本語が話せる中国人などいろいろな人が一緒に働いていました。そして、あらゆる立場から日本人が指導したり、中国人とコミュニケーションをとったり、文化も言語も違う人々が働きやすい環境になっていると思いました。つまり、工程だけではない異なるベースの人が重なり合っていることも、日本品質を中国で実現する上で重要な点だと思いました。
2つ目は文化の違いに関することで、「文化の違い」、そして「文化の違いを感じる中でどのように働くのか」です。2週間であらゆる場面で文化の違いがあることを知ることができましたが、ある時は中国の考え方に合わし、ある時は日本の考え方に合わせてもらうこと、予定外のことにも対処できることなど、柔軟に考えて行動していかないといけないことを学びました。3つ目は「海外で働くことの難しさ」です。今回は日本の方々に支えていただいたり、日本語が話すことができる中国の方がたくさんいたため、中国語が話せないのが原因で何もできないということはありませんでした。しかし、実際に働いている方が苦労しているということをお聞きしたり、実際に中国に来て、こちらで働いている方を見ていると簡単でないことは分かりました。海外で働くうえで、文化・考え方問題や言語の問題に対処しなければなりません。願望だけではなく、海外で働きたいならそれなりに自分で準備をしておかないといけないと感じました。
振り返ると、どの学びもこのインターンシップに参加したからこそ分かったことであり、この2週間はとても濃いものでした。また、お仕事についてだけでなく、人生の先輩としても沢山のことを教えていただき、素敵な方々と出会えたことに本当に嬉しく思います。この度の経験と素敵な方々との出会いが近い将来または遠い将来に繋がることを信じ、日々精進いたします。本当にありがとうございました。
2つの国でのインターンシップを通して
―シークス株式会社―
森岡 裕登
シークスシンガポール、シークスエレクトロニクスインドネシアでの2週間のインターンシップに参加させていただきました。
シークス株式会社は、部材調達から、輸出入、物流、EMS(電子機器製造受託サービス)まで幅広く手掛けており、海外に多くの営業拠点・製造拠点をもつグローバルな企業です。
海外インターンシップに参加した目的は、「海外で働くこと」とは、どういうことなのか、また、日本企業が世界とどのように関わっているのかを自分の目で確かめることでした。将来、海外で働きたいという思いはあったものの、実際に日本人の方々がどのような環境で、どのような仕事をしておられるのかはイメージが湧きにくいものでした。このインターンシップを通して、実際に海外で働く方々と同じ空間で就業体験をさせていただくことで、それらが明確になるのではないかと考え、参加しました。
1週目は、シンガポールで貿易業務をさせていただきました。各部門のローカルスタッフの方から、部品の発注や、製品の在庫管理、輸出入業務の仕組みを教わりました。また、部品供給企業の工場や、貨物取扱企業の倉庫の見学もさせていただき、部材調達から出荷までのプロセスを学ぶことができました。
2週目は、インドネシアのバタム島にある工場で製造業務・生産管理業務について学びました。工場では生産性向上、そして高い品質を保つための徹底された管理を見ることができました。また、実際に製品の組立や、はんだ付けなどの製造業務も体験させていただき、モノづくりの現場を肌で感じることができました。
また、仕事に対して大きな責任と強い熱意を持って活躍しておられる日本人駐在員の方々の姿が印象的でした。海外で働くうえで、英語の能力はもちろん重要ですが、語学はコミュニケーションのツールにすぎず、製品や業務に対する「熱意」や「専門知識」を持つことがさらに重要だということを感じました。将来、自分が熱意をもって取り組めることは何
か、自分に足りないものは何かを考えることの重要性を実感しました。
インターンシップ期間中、現地で働く方々から、海外で働くことのやりがいや責任、そして日常生活のお話まで聞くことができ、海外での仕事・生活について具体的に知ることができました。この経験から将来に向けて、自分の課題も認識できたので、残りの学生生活を充実させ、成長しなければならないと感じました。
参加を検討されている皆様には、ぜひ応募していただきたいと思います。学生のうちに、海外の仕事の現場を肌で感じ、現地で働かれている方々のお話を直接聞くことのできる機会は他にはありません。自分の将来を考えるうえで大変貴重な経験になると思います。
海外インターンシップを通して見えたキャリア像
―ダイキン工業株式会社―
奥田 佳緒莉
今夏2017年8月14日より、ダイキン工業株式会社のマレーシア販売拠点であるDMSS 社(Daikin Malaysia Sales & Service Sdn. Bhd.)でのインターンシップに参加させていただきました。参加目的は、①異文化の経営体制・事業戦略・働き方を知ること、②従業員の方のこだわりに触れ、日本の製造業の社会活躍を見ることでした。そしてインターンシップに参加する決意として、できるだけ多くの従業員の方と交流し、自らのキャリア像を明確化して帰ってくることを目標としていました。現地での業務内容は、様々な部署を2週間で体験し、全体の企業活動を学べるものでした。HR 部門では採用・社員評価・社員教育・企業文化の形成・福利厚生の学習。マーケティング部門では、マーケティング戦略・市場調査の学習とショートビデオ作成への同行。プロショップ部門では、基本業務の学習とショールームへの同行。プレセールス部門では、不動産との打ち合わせとB to B 営業への同行。営業部門では、自ら英語での営業。生産・物流部門では、ダイキン工業株式会社のマレーシア生産拠点であるDAMA 社(Daikin Malaysia Sdn. Bhd.)並びにサプライヤーの工場見学といった内容でした。
この一連の業務を通して自らのキャリア像を【新興国を豊かにするために海外の第一線で働くこと】、また「モノづくりの限界」と叫ばれる中【日本の技術力でもう一度世界に大きな影響を与えること】と定義することができました。日本でエアコンはどの家庭にも存在し、生活を快適にしてくれるものですが、現地では所得の関係で質の悪い製品や製品自体を持てない状況でした。特に私が訪問したマレーシアのクアラルンプール付近では、ビル街の大都市と平屋に住む貧困層が混在しており、貧富の差を肌で感じてきました。地球温暖化が進行する中で、私たちと同じ豊かさ・快適さを新興国の全ての人が獲得できるような製品作りに携わりたいと強く感じました。また、現地の顧客の方が日本ブランドを信用してくださり、従業員の方も日本の製品に誇りをもって業務を行っている姿を見てきました。加えて製品による快適さだけではなく環境に配慮した生産・物流を実行し、新技術・社会的責任・信頼を同時に追求する日本の製造業で、世界に良い影響を与えることができるという働き方に魅了されました。
参加される皆さんには、2週間という限られた期間をより有意義なものにするために、自分がなぜ参加し何を学びたいかという目的設定をし、そのために必要な能力を磨いておくと良いと思います。このインターンシップは圧倒的な実践型プログラムで、より高い英語力やコミュニケーション能力等は、現地で多くの情報を獲得できるツールとなります。強い意志を持って是非チャレンジをしてみてください。 日本を代表し世界の第一線で働ける人材となれるよう、今後も大学生活に精進してまいります。
グローバルに働くということ
―ダイキン工業株式会社―
須東 優花
今夏、私はマレーシアセランゴール州にあるダイキンマレーシアサービス&セールス(以下DMSS)において2週間の海外インターンシップに参加させていただきました。このインターンシップに参加を希望した理由は主に2つあります。
理由の一つ目は海外で「働く」という経験をしてみたかったからです。短期ではありますが1か月の語学留学をした際に、生活習慣や文化の違いなど、実際に現地でしか感じられないことがたくさんありました。そのため、今は漠然としている海外で働くことに対するイメージを明確にするには、実際に海外でインターンシップをするしかないと思い、応募しました。
二つ目は、世界、特に発展めざましい東南アジア、における日本企業のあり方を間近で体感したかったからです。私がインターンシップに参加させていただいたダイキン工業株式会社様は、日本はもちろんのこと、世界中に生産・販売拠点をお持ちで、空調機器において世界でもトップの売上高を誇るなど、非常にグローバルに活躍されています。今や私たちの生活には欠かすことのできない空調機器の販売を通して、日本企業の海外における現状と展望を見たいと考えました。
DMSS では、ほぼ日替わりで色々な部署に配属していただきました。各部署の業務を理解するだけではなく、実際に業務をやらせていただいたり、現地の工場を見学させていただいたりと、様々な経験をさせていただきました。特にセールス部門では、実際に営業先でプロポーザルの一部を任せていただき、社会人の方の前でビジネス的なプレゼンテーションをさせていただけたのは、私にとって非常に貴重な経験でした。
また、現地で働く日本人駐在員の方にお話を聞くことができたことで、自分の将来のグローバルなキャリアを具現化することができたように感じます。このインターンを通して、様々な自分の弱み・強みを認識できましたが、私がこれから特に伸ばすべき点は、「言語力」と「自信」であると感じました。それらをこれからの学生生活の中でどのように伸ばしていくか、どのように将来のキャリアにつなげていくかを考える良い機会になりました。
参加を検討されている後輩の皆様には、ぜひ勇気をもって応募していただきたく思います。私自身も言語への不安や、海外での生活への不安から非常に応募を迷いましたが、応募してよかったと自信を持って言えます。実際言語の壁にぶつかったこともありましたが、そのおかげでこれからの課題も見えてきましたし、それを乗り越えてこそ得られるものがあると思います。
2週間は本当にあっという間でしたが、非常に濃い2週間でした。今回学んだことを糧に、今後の学生生活がさらに有意義なものになるよう努力してまいります。ありがとうございました。
2016年度 成果報告書
ビジネスの現場を経験して
―株式会社石田大成社―
柚木 佳奈子
私は今年の夏、株式会社石田大成社・ロサンゼルス支店で二週間のインターンシップに参加させていただきました。私がこのインターンシッププログラムを志望した理由は主に二つあります。一つ目は、海外で働くイメージをつかむということです。昨年度の留学経験から、私は海外で働くことに対して漠然とした憧れを持つようになりました。そこで、このインターンシップに参加すれば、日本企業が世界でどのように活躍しているのかをより具体的に感じることができ、海外で働くということを自分の目で確かめることができる考え、志望しました。二つ目は、自動車産業に触れることができると思ったからです。私は、幼い頃から自動車産業に興味がありました。この会社は、自動車産業に携わっており、自動車産業の本場であるアメリカでのインターンシップは自動車産業に触れるいい機会だと思ったからです。
今回のインターンシップでは、人事、マーケティング、企画、制作、営業、編集など様々なことを教えていただきました。オフィスで仕事内容についてレクチャーを受けるだけではなく、毎朝のミーティングに同席させていただいたり、実際にお客様のところへ同行させていただいたりと、仕事の現場を肌で感じることのできる経験をたくさんさせていただきました。また、最終日には、マーケティングの課題や、インターンシップ全体についてのプレゼンテーションを英語で行いました。これらの体験から、働くことの難しさや、楽しさを、身を持って体感することができました。
二週間のインターンシップを通じて、ビジネスで英語を使うことの難しさを改めて実感しました。留学経験もあるので、ある程度の英語でのコミュニケーションは問題がなかったものの、ビジネスの場面で実際に英語を使うとなると、専門用語なども多く、内容の詳細まで理解ができないこともしばしばありました。インターンシップで悔しい思いをしたことで、今後も英語を勉強していこうと思いました。また、自分の将来を考える良い機会となったと思います。海外で働くということを自分の目で見ることができたのはもちろんですが、実際に海外で働いている方々から海外での暮らしや仕事についてたくさんお話を聞くことができたのもよい経験となりました。海外にかかわる仕事がしたいという思いがいっそう強くなりましたが、その一方で自分の課題や足りない点にも気づくことができたので、残りの学生生活を充実させ、成長していかなければならないと思いました。
最後になりましたが、このような素晴らしいプログラムに参加する機会与えてくださった石田大成社・ロサンゼルス支店の皆様、同経会の皆様、関係者の皆様に心より感謝申し上げます。皆さんのおかげで、とても充実したインターンシップとなりました。ここで学んだことや経験を無駄にすることなく、今後の学生生活や将来に活かしていきます。本当にありがとうございました。
社会的、グローバル的に成長する
―株式会社石田大成社―
後藤 美里
今回私は、石田大成社ロサンゼルス支店にて二週間インターンシップをさせていただきました。
私が海外インターンシップに参加した目的は、主に二つあります。一つ目は、来年の就職活動を見据えて、働くということを具体的にイメージできるようになるということです。二つ目は、私は海外就職を視野に入れているため、海外で働くということを体験するということです。
石田大成社では、大きく分けて5つの就業体験をしました。一つ目は、毎朝行われていたミーティングに参加したことです。ミーティングは英語で行われており、また社内での情報共有が大切であることがわかりました。2つ目は、社員さんから、実務の紹介を受けました。内容としては、営業や制作、編集などです。幅広い分野の実務を体験し、会社の全体像を学ぶことができました。三つ目は、取引先会社、共同会社訪問をし、トヨタなどに行きました。四つ目は、パートナシップ協定祝賀会の運営です。5つ目は、最終日にプレゼンテーションを行いました。今回のインターンを通して、私はいくつかの成長すべき点を見つけました。一つ目は、英語力です。私は、留学経験がなく英語でコミュニケーションをとることにあまり自信がありませんでした。インターンシップ中は、アメリカ人の社員さんに自分からコミュニケーションをとることにためらってしまうこともあり、自らの能力不足や消極的な姿勢に悔しさを感じていました。留学や国際交流を通して、英語力を向上させたいと思っています。
二つ目は、社会人としてのマナーや言葉遣い、プレゼン能力などを身につけるということです。事前研修会では、社会人としてのマナーを学びましたが、初めて知るものばかりでした。またインターン中も挨拶やお礼など、どのようにすれば良いかわからない場面も多々あり、そういった知識やマナーは身につけておくべきだと思いました。インターン最終日でのプレゼンでは、先輩との差が歴然としており焦りを感じたとともに、改善すべき課題であると感じました。三つ目は、情報を収集する力です。社員さんの実務紹介や、プレゼンテーションを作成した際に、私は社会的な情報に対して無知であることに気づかされました。社会的な情報を詳しく述べると、社会的制度や企業、またビジネスの時事ニュースなどです。これらは、社会人になったら自然と身につくものだと思われますが、インターンシップ中に、こういった知識があればもっと深い理解や成果が得られるのだろうなと思いました。
一、二回生の皆さんには是非この機会を利用して、海外インターンを経験して欲しいと思います。私は、自分の長所や短所などの認識を深められたことや、将来のキャリアを考えるための経験が出来たことが何よりの成果だと思っています。皆さんも、大きな成果や成長が得られるチャンスだと思うので是非チャレンジしてみてください。
最後に、このような貴重な経験を出来たこと、石田大成社の皆様並びに同経会の皆様、同志社経済学部の皆様に心から感謝いたします。本当にありがとうございました。
ビジネスの現場を経験して
―株式会社マイツ―
楊 燕華
8月29日から9日9日の二週間、株式会社マイツの中国事業所である上海邁伊茲咨詢有限公司でインターンシップをさせていただきました。上海マイツは日本から中国へ進出する企業の会計・人事コンサルティングを中心に、幅広く活躍している企業です。
今回私がこのインターンシップに参加した一番の目的は、中国で働く人々の姿を見て学び、自分の将来を具体的に考えていく糧にすることでした。
初めの一週間はレクチャーを中心に、働く際に重要となってくる考え方や目標達成への心構えなど、社会人に必要な基礎について学ばせていただきました。例えばコンサルタントで重要視される、分解して考える力を使うワークでは、他大からのインターンシップ生と共に「カレー屋の売り上げを上げる」というテーマを元に、カレー屋の定義を詳細に定めるところから始め、いつ誰がどんな目的で利用するのか、要素ごとにディスカッションをしていきました。考えていることが正しく相手に伝わるように、言葉を探りながら進めていくことが難しくもあり、同時にとても面白いと感じました。また、社長夫人であり、長年秘書を務めている方からは社会人のマナーの基本を教えていただきました。うわべだけを繕うのではなく、こう動くのにはこういう理由がある、と所作の裏側まで丁寧に教えてくださり、非常に楽しく学ぶことができました。
二週間目は、上海マイツと親交の深い上海クイックという会社で実務的な経験をさせていただきました。
上海クイックは中途採用を中心とした人事関連の業務を行っており、実際にクライアントの元に行って、求めている人材の条件などをヒアリングする会議に同行させていただけることもありました。熱心に、親身にヒアリングする姿を傍で見て、クライアントそれぞれの要望を正確に理解していくことは、並大抵の努力では行えないことだと感じました。事業所内では、中国進出している日系企業のうちの約200社にお電話をおかけするなど、日ごろ経験することのない業務をさせていただきました。その他にも労務関係の資料の翻訳や、日系企業のデータを整理するという作業にも携わらせていただきました。これらは地道な作業ではありますが、どんな大企業でもこういった作業がなければ成り立ちません。華やかな仕事ではありませんが、充実と達成感を得ることができました。
中国での働き方という面では、日本人と中国人の社員が、両方の言語を織り交ぜながらコミュニケーションをとっていたことに驚きました。中国で働く以上、日本人であろうと中国語を使わなければいけないと考えていたからです。しかし今回訪問した両企業では、ところどころ母国語で補いながら相手との意思疎通を図っていました。そこには文化や背景が違う存在であるからこそ、歩み寄る姿勢が自然とありました。
そして私がこのインターンシップを通して得た何よりも大きな成果が、利益についての考え方です。他方にとっての利益が他方にとっては不利益になる、自分ではそれで多角的な見方ができているつもりでした。しかしビジネスの世界では特に、一時的には不利益でも長い目で見れば利益になることや、一点だけ見れば不利益でも他の点から見れば利益ととらえられることなどが当たり前にあります。もっともっと沢山の事を学び、物事を広い視野で見られるようになりたいです。残りの学生生活は長いようで、あと2年しかありませんが、その中で出来るだけ多くの事を吸収していきます。
最後になりましたが、挑戦の機会を与えてくださった同経会の皆様、教員、事務室の皆様、そして何より温かく受け入れてくださった上海マイツ・上海クイックの皆様に心より感謝申し上げます。ありがとうございました。
上海でのインターンシップ
―株式会社マイツ―
田中 弥紗
本レポートは,2016年8月28日から9月9日にかけて上海マイツ(株式会社マイツの中国法人)で経験した海外インターンシップについてまとめたものです.
上海マイツは,会計部門を軸として,上海の日系企業に現地進出から採用,経営支援,労務顧問,撤退まで幅広くサポートする総合コンサルタント会社です.前半の一週間は上海マイツにて研修(提案書の書き方・ビジネスマナー・電話対応等)を受け,後半は上海マイツの関連会社である上海クイックにて実務(電話営業,Excel資料作成等)を経験しました.上海クイックは人事・労務を専門とするコンサルタント会社です.
私は,コンサルタント業務に興味があります.本インターンシップも,コンサルタントを行う上海マイツなので志望しました.コンサルタント業務とは,一般的に,「取引先企業の様々な業務内容をどう効率化させるかの提案を売り物とする」といわれています.私の所属しているゼミは,マッチング理論やマーケットデザインについての研究を行っています.このマッチング理論は,コンサルタント業務と非常に近いものがあるのではないでしょうか.マッチング理論は,その名の通り,人と人,人とモノ等をどう最適にマッチするかを考える学問です.限られた資源の中で,どう組み合わせれば人々がより幸せになれるかを考えます.
コンサルタント業務も,例えば,限られた時間でどう最適な解決策をたてるか,戦略を練るかということなら,マッチング理論と非常に近いのではないでしょうか.それらを考えることは非常に難しいですが,とてもおもしろいです.研修中には,副社長さんから実際にあった業務を基に戦略の立て方を教わりました.国が違うわけですから,日本での戦略とは違った,日本人の感覚では考えられない戦略の立て方を聞くことができ,その戦略や考え方には経済学に通じるものもあるなと感じました.
国を超えたコンサルタント業務に関することや戦略の立て方等は本インターンシップに参加したからこそ得られたことです.実務では,実際にある日系企業に対して営業の電話をかける,といった経験もできました.インターンシップ生は他の大学からの参加者もいたのですが,雇うなら同志社生が一番欲しいといってもらえたことはとても嬉しかったです.私は,今まで中国に行ったことはなく,中国語もさっぱりわかりません.それでも上海という場所にある企業を志望したのは,急成長している(最近は落ち着いているようですが)上海経済の実情を自分の目でみたかったからです.上海について何も知らないので,参加する前には上海の文化や経済に関する本を5冊ほど読みました.至極当然ですが,本には載っていない情報は山のようにあり,実際に足を運ぶことで新たな発見ができるおもしろさと大切さを確認しました.
後輩の皆さんには,海外インターンシップに少しでも興味を持っているなら挑戦することをお勧めします.
最後に,受け入れてくださった上海マイツの皆様,企画してくださった同経会・学部事務の皆様,お世話になった皆様,本当にありがとうございました.
インターンシップでの収穫
―蘇州霊峰牧谷農場―
杉山 雄亮
私はこの度、蘇州牧谷農業科技発展有限公司のインターンシップに参加しました。私が参加を希望するに至った理由は二つあります。一つ目はビジネスとしての農業への関心です。私たちの生活に不可欠である食を根本的に支えるはずが、その収益性の低さと過酷な労働から就労に敬遠される傾向のある農業をビジネスとして捉えてみたいと思ったからです。二つ目は中国という一つの国に対する興味からです。急速な経済成長を経た中国社会での人々の生活や文化、価値観の変化について追及したいと思いました。
インターンシップに参加するにあたり私が掲げた目的は四つあります。
・農業の六次産業化の実践の場を体験し、その可能性を探る。
・中国人の慣習、考え、価値観を知る。
・中国人の食に対する意識を調査する。
・以上三点を踏まえ海外でビジネスをすることはどういうことかを学ぶ。
研修中はこれらの目的を果たせるよう意識した結果、すべての目的を達成できたと自負しています。
農業レジャー施設ということもあり研修内容は通常のインターンシップとは異なるものになりました。施設内のレストランで来場客に提供する業務用の食物の仕入れ、来場客に自ら調理する楽しさを感じてもらうお菓子作り体験、現地に在住する日本人向けの加工品などの配達を体験させていただき、六次産業のビジネスモデルを肌で感じました。同時に中国や農業ビジネスに関する話を伺うこともできました。印象的だった話としては、中国でビジネスを行う難しさです。日本人と中国人では仕事への取り組み方や考えが異なるためスタッフ教育が日本以上に肝要であること、一般の中国の人々の農業に対する捉え方が日本と異なることがその一因であると学びました。お話を聞くことで働きながらもマクロの視点から施設を認識し、農業ビジネスの可能性を窺うこともでき、研修内容への自らの捉え方も変化しました。
それらに加え、勤務時間外にも学びの機会がありました。勤務地は比較的郊外にあったのですが、市街地の日系のスーパーマーケットを訪れた際、販売されている商品に郊外と違いがあることに気づきました。市街地に住む富裕層の人々は食の安全に意識を払っているということだったのです。
これら二週間の様々な場面において、日本と異なる文化や考え方を持つ中国でビジネスを進める難しさを感じるとともに、有為転変の中国社会に大きな可能性を感じました。また海外でビジネスを行う際その国の慣習を充分に考慮しつつ、日本との差異をビジネスに活かすことが大切なのではないかと感じました。
最後になりましたが、二週間親切に迎えてくださった蘇州牧谷農業科技有限公司の皆様、事前から手厚くご支援くださった経済学部の職員の皆様、渡航費などの工面をしてくださった同経会の皆様、その他関係者の皆様に心より御礼申し上げます。
2つの国で感じたこと
―シークス株式会社―
中西 麻祐
8月21日から2週間、シークスシンガポールとシークスエレクトロニクスインドネシアでインターンシップに参加させていただきました。
シークス株式会社は、部材調達から物流業務、EMS(電子機器受託製造サービス)まで幅広く手掛けており、海外に多くの営業拠点・製造拠点をもつグローバルな商社です。
海外インターンに参加に至った理由は、2つあります。
1つ目は、昨年秋に経済学部主催のビジネスプラン大会への出場を契機として、実際に製造や営業等のビジネスを体験したいと思ったからです。
2つ目は、グローバル社会と言われる今日、言語や文化の違う海外で語学留学ではなく働くという経験は、自分にとって新たな挑戦となり、将来を考える上での糧になると考えたからです。
1週目はシンガポールで、主に営業業務を体験させていただきました。オフィスでは、各部署のローカルスタッフから、納品・出荷の過程や在庫管理の仕組みを教わりました。また、実際にシンガポールに支店を持つ企業への営業活動にも同行させていただき、部品工場や倉庫の視察をする上で、実際の製品の輸出入のプロセスを感じることができました。2週目はインドネシアのバタム島にある2つの工場で製造過程、生産管理について学びました。工場では、オペレーターや道具の配置など、生産性を向上させるための工夫を拝見するだけでなく、実際にはんだ付けや組立業務を体験することで、ものづくりとそれを大規模に行うための管理がいかに難しいかということを肌で感じることができました。
また、シンガポールとインドネシアの両国でプレゼンをしました。慣れない英語でのプレゼンを重役の方々の前で行うので緊張しましたが、社会人、とりわけ海外で働いている方々に自分の考えを聞いていただける機会は非常に貴重で、私の挑戦の一つとなりました。発表後には、社員の方々から丁寧なフィードバックやアドバイスを頂き、私にはなかった視点や意見を吸収することができました。また同時に、細かいニュアンスをうまく英語で表現できなかった点など、課題も見つかりました。
本インターンシップでは、「伝える力」の重要性を感じました。言語について言えば、海外でのコミュニケーションには英語が不可欠ですが、今回訪れたシンガポールやインドネシアのように英語を母語としない人たちと仕事をする上では、いかに自分の意見をわかりやすく伝え、理解してもらうかが大切だと痛感しました。そしてこれは、海外のみならず社会で生きていくために最も必要なスキルであるといえます。残りの学生生活では、将来海外で働く夢を叶えるため、十分な英語力と幅広い教養を身につけ、「伝える力」を培いたいです。
少しでも興味があれば、まずは挑戦してみてください。このような経験ができるチャンスというのは、本当に限られていますし、恵まれていると思います。学生である私にとって、言語も文化も違う環境で働く経験は、すべてが新鮮で、充実していました。後輩の皆さんにもぜひ、「やらないより、やる選択」をして欲しいと思います。
最後になりましたが、本インターンシップに参加する機会を与えてくださったシークス株式会社の皆様、同経会の皆様、及び関係者の皆様、心から感謝いたします。この経験を大事にし、残りの学生生活・将来への武器にしていきます。本当にありがとうございました。
海外インターンシップ事後レポート
―ダイキン株式会社―
蔦本 啓乃
今夏、アメリカのミネソタ州にあるダイキンアプライドアメリカズ社において、二週間の海外インターンシップに参加させていただきました。このインターンシップに参加した理由は二つあります。一つは、外国で働くことへ興味があったからです。私自身長期での留学をしていたため、インプットした経験を生かして何かをやり遂げたいと思ったことや、海外勤務に憧れはあるものの働いた経験がなかったため、自分の中で「海外で働くとはどういうことか」について明確なイメージを持ちたかったこともあります。また、インターンシップ を経験し、実際に社会に出ておられる方と同じ場で責任感を伴って仕事をさせていただける機会を設け社会経験を積むことで、自分の将来と深く向き合えると考えました。次に二つ目の理由として、日本の企業がどのように世界と関わっているのかを学びたいと思ったからです。留学や旅行、ボランティア活動を通して日本の企業が世界で活躍しているのを感じ、将来自分もそうした企業で働きたいという思いを抱いていたため、この経験が自分の将来のビジョンをより明確にするだろうと考えました。そのうえで、私がインターンさせていただいたダイキン工業株式会社様は国内の業務用空調機シェアNo.1を誇る日本トップクラスのメーカーということだけではなく、世界各地に支社をもつ会社でありながらもグローバルな問題となっている環境問題にも配慮をしているということで興味を持ちました。
滞在した二週間は、現地のセールスマーケティング部門に配属され、現地社員の上司の方から指示される仕事をこなす日々でした。私たちの主な業務内容としては、資料整理(Knowledge Management)、ソーシャルメディア分析、競合他社分析等の業務に携わり、最終日には2週間行ってきたことの成果報告を英語で行いました。各々の部署で実際に働いておられる日本人・現地の方々に付いて、サポート業務や会議への参加、また何かインターンシップ生への特別枠として特別な仕事を任せていただくのではなく、実際の仕事を任せていただいたことで、実際に海外で働くとはどういったものなのかを身をもって感じることができました。
また、現地で働く日本人駐在員の方々が、海外の方々と、言語の違いに加え文化の違いを乗り越えて切磋琢磨して仕事をなさっている姿がとても印象的でした。仕事中だけでなくプライベートの時間も多く共にさせていただき、日本とアメリカでの働くスタイルの違いや、現地で働く日本人としての責任・やりがいについてのリアルなお話をたくさん聞くことができたのは本当に貴重な機会となりました。普段文系学生としてはあまり馴染みのない機器でしたが、新たに知ることによりそうした製品が日本のブランドとして世界の舞台で活躍しているということが分かり、日本のものづくりの強さを実感しました。
今回の海外インターンシップを通じて、英語ができることはもちろん大切なことではありますが、それ以上に仕事に対する考え方や積極性が大切なのではないかと感じました。現地社員の方々と仕事をさせていただくことがほとんどだったのですが、仕事上の会話において英語能力の高低にかかわらず、自分の意思を伝えることの難しさを強く感じました。 そのほかに、社員の方々の、ダイキンアプライドアメリカズの空調機器シェアをNo.1にするという熱意や責任感をもって現地で働く方々の雰囲気を肌で感じて、仕事に対するイメージが劇的に変わりました。同時に、自分が熱意をもって取り組みたいことは何なのか、どのような経験が自分に必要なのか、今後も視野を広げるために様々な経験を積んでゆき、深く考えていきたいと思いました。
この2週間を振り返るとあっという間に過ぎてしまいましたが、毎日が本当に充実しておりこの海外インターンから学べたことはたくさんあったと感じました。学生の自分にできたことは本当に少なく、そこから自分はまだまだ学ぶべきことは山ほどあると痛感しました。この海外インターンシップの経験をもとに具体的な夢には結び付けたいと思います。たくさんの素敵な出会いあり、このインターン限りにせずこの縁をこれからも大切にしていきたいです。
後輩のみなさんにアドバイスしたいのは、少しでも外国で働くこと等に興味がある人は不安に感じずに、恐れずにチャレンジしていただきたいです。この海外インターンシッププログラムのように、学生の私たちに会社の内部を見せ、「働く」ということを責任と身をもって経験させていただけるような貴重なプログラムはないと思います。このインターンシップを通して現場を生で感じ、自分の強み弱みを実感して成長を感じていただきたいです。
最後に、このような大変貴重な機会を与えてくださった、株式会社ダイキンおよびダイキンアプライドアメリカズ社の皆様、同経会の皆様、同志社大学経済学部の皆様、関係者の皆様に心より感謝申し上げます。インターンシップは初めての経験で、未熟な部分や拙い質問なども多々ありご迷惑もおかけしましたが、今回の経験は自分の将来に必ず良い影響を与えるものになりました。改めて心から感謝申し上げます。ありがとうございました。
海外で学んだ「働く」ことの本質
―ダイキン株式会社―
大谷 優理子
2016年8月27日から、ダイキン工業(Daikin Applied Americas)のインターンシップに参加させていただきました。
私がこのインターンシップへの参加に際して、予め自分に課していた目標があります。それは、①現地の方々と積極的にコミュニケーションをとって、海外でしか得られない体験をすること、②この経験を通して、今日のグローバル社会で必要なものは何かを見極め、自分の強み弱みを自覚することの2点でした。もともと海外で働くということに対して、ぼんやりとした憧れの気持ちを抱いていた反面、自分自身が何をしたいのか、具体的にどうなりたいのかが分からなかった私にとって、このインターンシップは自己を見つめ直し、今後の学生生活の在り方を考える上でまたとない経験になりました。
Daikin Applied Americasでは、主にマーケティング部門にお世話になりました。日本では、マーケティングが部門として独立していることは稀だそうですが、こちらでは各方面のスペシャリストが集まりオフィスの一角を担っていました。私は、その中でも特にソーシャルメディアを使ったデジタルマーケティングと、消費者向けのカタログやパンフレットに関わる業務を体験させていただきました。具体的には、各ソーシャルメディアにおける、ダイキンや競合企業の公式アカウントの投稿に関するデータをまとめ、可視化する業務や、改訂が必要な古いロゴやキャッチコピーの入ったチラシ、カタログを表に書き出していく作業を行ないました。最終日には、「2週間で学んだこと」をテーマに英語でプレゼンテーションも行ないましたが、基本的に、現地の方の業務のお手伝いをさせていただくことが多かったため、マーケティング部門の方々が日頃、どのような業務に当たっておられるのかを肌で感じることができました。
海外生活もあまりなく英語も堪能でない私は、話の内容の要点だけを聞き取り、分からない箇所を拙い英語で質問するのがやっとの状態でしたが、現地の方々は非常に親切で、困っている姿を見かけたら優しく教えて下さいました。
今回のインターンシップを通して、私は「働く」ことの本質を学ぶことができたと思います。そして、これは当初の2つ目の目標に限らず、国内外どちらにも当てはまることだと感じました。現地の方、現地駐在員の日本人の方に関わらず、私がお会いした方々は皆、ダイキンという会社、ブランドに誇りを持ち、各々の業務のスペシャリストとして自覚と責任をもって働いておられました。ダイキンという会社の枠組みの中で、1人1人が「自治自立」の精神を持ち、就業時間から働き方まで、全て自身の裁量で業務を行っておられる姿が印象的でした。日本では、人数の多い職場ではどうしても「大人数のうちの1人」という意識が抜けないということをよく耳にしますが、海外では特に「自治自立」という性格が強いように感じます。そのような方々から貴重なお話をたくさん伺い、オフィスで共に業務に打ち込んだ結果、私自身もそのようになりたいと強く思うようになりました。奇しくも「自治自立」という文句は、同志社大学の建学の精神とも重なります。将来、自らの意思と誇りを持って業務を行なうことができるよう、同志社大学での学業に励みつつ、様々なことに関心を持って見分を広げたいと思いました。
参加を検討されている皆さんには、ぜひ勇気をもって応募していただきたいと思います。私自身、不安を抱きながらも2週間のインターンシップを終えた後だからこそ、語学力に自身がないから⋯等の理由で参加を断念されるほど勿体ないことはないと断言できます。限られた時間の中でも、オフィスの空気に触れ、実際に働いておられる方々の率直な考えを伺うことのできる貴重な経験は、自身のキャリアを考える上で大きな糧となるはずです。
最後になりましたが、同経会ならびに経済学部の皆さま、インターン生として受け入れてくださったダイキン工業さま、そしてインターンを通してお世話になった全ての方々に心から感謝を申し上げます。この経験を活かせるよう、「自治自立」した人間を目指して今後も努力を続けていきます。
世界をつなぐ架け橋になる
―株式会社ノーザンライツ―
後藤 勇美
今夏に、株式会社ノーザンライツの海外拠点会社である、PT.WAKU-LABO INDONESIAのインターンシップに参加させていただきました。今回の受け入れ先は、インドネシアのバンドン市に住む学生を対象に、地域に根差した教育事業や日本語の語学教育を展開し、充実させる事で、より多くの学生の海外への留学や就職を促しています。
今回のインターンシップを応募した理由は二つあります。一つ目に、自身が経験してきた過去とノーザンライツが行う海外事業内容を照らし合わせた時に、近しさを感じたためです。これまでに複数回、ボランティアスタッフとしてフィリピンに渡航し、現地の学生との交流を通して、教育体制の不備のために彼らの将来の可能性が奪われていることを知りました。国は違えども、インドネシアの教育に密接に関わり、現地の学生が世界で活躍出来る事を目標としている事に親近感を覚えました。
二つ目に、「グローバルに働く」とはどういうことを意味するか興味を抱いたからです。今日、国際交流や留学などは当たり前になりましたが、日本国内で生活する私にとって「グローバルに働く」というイメージは中々湧きません。今回のプログラムを通して、現地の職場の雰囲気や社員の方々の働く姿を間近で観察し、共に働かせていただくことで、それを肌で感じ自身に浸透させる事が出来るのではないかと考えました。
今回のインターンシップ内容として、私のミッションは、現地の学生が「日本の留学」をはじめとした「海外で学ぶ」ことへの憧れと意欲を高めてもらう事を目的に、独自に高校、大学でアポを取り、日本文化や日本の大学紹介を内容とした発表を行うというものでした。二週間で行った発表数は、高校で八校、大学で二校であり、一つの発表に対して、事前に沢山の準備をし、本番を迎え、そして事後に反省を行い、次に活かすという一連の流れを何度も行いました。
多くの発表を通して、私が特に感じたのは、物事をあらゆる視点から分析する能力が欠けていたということです。反省を行う際には、現地の社員の方々から、学生の需要の方向がどこに向いているのか、この問題にはこういう見方もあるのではないかと、何度も助言をいただき、改めて自分の視野の狭さを痛感しました。同時に、インドネシアの教育に密接に関わるこの事業は、まさに日本と外国をつなぐ「架け橋」を担ったものであり、その事業の一端を担わせていただく事で、「グローバルに働く」意味を知ることが出来ました。
後輩の皆さんに向けるアドバイスとしては、物怖じせず、ぜひ積極的にこのプログラムに挑戦してほしいという事です。面接やTOEICなど、いくつかの条件も存在しますが、何よりも大事なのは行きたいという気持ちです。自分の将来の投資のためにも、大きな一歩を踏み出してください。
最後になりましたが、この度海外インターンシップという大変貴重な機会を与えてくださったノーザンライツ様、同経会の皆さま、ならびに父母会の皆さまに、心からお礼申し上げます。今後とも、より自分に磨きをかけるため、様々な経験を積み、日々精進いたします。
グローバルに活躍する人材になるために
―みずほ銀行デュッセルドルフ支店―
友利 郁也
今回このプログラムに志望した理由は、昨今のグローバル社会で求められている、世界で活躍できる人材に必要な能力と資質を身に付けたいと思ったからです。今年の春、副専攻として「国際専修コース」の履修を開始し、日本に学びに来た外国人留学生と一緒に授業を受ける機会がありました。そこで留学生と交流を深めることにより様々な国の文化や思想に触れることができ、自分の知らない世界があることに改めて気付かされました。真の意味でグローバルに活躍できる人材になるためには実際に海外に身を置き、現地で働くことで直に他国の文化や風習を学び、海外に対する視野を広げる必要があると思い、今回志願するに至りました。
インターンシップの内容としては大きく3つありました。一つは銀行業務に関するレクチャーの受講です。2週間の間このレクチャーは休日を除いて毎日欠かさずあり、お客様と密接に関わるCredit & Customer Relations課から支店の資金繰りの責任を担う資金課まで、支店を支える全ての課の業務について学ぶことができました。ただ受動的に聞くだけでなく実際の業務を体験する機会や、テレビ会議に参加させて頂くこともあり、学生では体験することができないことを経験することができました。またレクチャーの合間には余談としてドイツの風習や労働環境について学ぶこともできました。
そしてもう一つの業務として、その日に学んだこと、課題に感じたことを日誌にまとめることを義務づけられていました。レクチャーを担当してくださる方の割合が半分日本人、半分ドイツ人だったため、日本語でレクチャーを受けた日は日本語、英語の日は英語で書きました。特に難しくないと最初は感じていたのですが、書くことを重ねていくうちに、その日のレクチャーで理解ができていない部分が浮き彫りになっていき、何度も添削をしていただき、夜遅くまでかかった日もありました。しかしこの日誌のおかげで、レクチャーで教わったことがあやふやなまま終わらず、しっかり自分で理解できている段階まで落とし込むことにつながりました。
そして本インターンシップの集大成としてインターン生には各自担当する企業が割り当てられ、その企業について分析し支店長の前でプレゼンする場が与えられました。この準備をするために企業の財務諸表を見て分析し、実際に顧客との面談に同席することもありました。その際改めて会計学と金融に関する知識不足を感じ、壁にぶつかりましたが、周りの社員の方がサポートしてくださったおかげで完成できました。
今回の海外インターンシップを通して、日本では、また普段の学生生活ではできない多くのことを体験することができました。様々な知識をインプットできただけでなく、今後自分の将来の夢に向かって何が足りないかを認識できる貴重な機会でした。
最後になりますが、今回インターンシップに受け入れてくださったみずほ銀行デュッセルドルフ支店の皆様、同経会の皆様、経済学部事務室の皆様、及び関係者の皆様、心より感謝いたします。この貴重な経験を残りの大学生活だけでなく、今後社会に出た後も活かしたいと思います。
2015年度 成果報告書
現地でしか得られない経験
―ホリバ・ヨーロッパ社―
川井 千佳
今夏、ドイツのホリバ・ヨーロッパ社において、二週間の海外インターンシップに参加させていただきました。このインターンシップに参加した理由は二つあります。一つは、日本の企業がどのように世界と関わっているのかを現場で学びたいと思ったからです。留学や旅行、ボランティア活動を通して日本の企業が世界で活躍しているのを感じ、将来自分もそうした企業で働きたいという思いを抱いていたため、この経験が自分の将来のビジョンをより明確にするだろうと考えました。もう一つは、日本が誇る自動車産業に関わる業務に魅力を感じたからです。世界各地に支社をもつ会社であり、また、グローバルな問題となっている環境問題にも大きくかかわる排ガス計測機器という製品を扱う仕事に興味を持ちました。
滞在した二週間のうち、前半はオーバーウルゼルで、後半はダルムシュタットのオフィスでプログラムが実施されました。プロジェクトマネジメント、品質管理、テストセンター、エンジニアリング、営業、サービス、経理などの部門を回り、各部署での仕事内容や会社全体としての流れを学び、最終日には成果報告を英語で行いました。各々の部署で実際に働いておられる日本人・現地の方々に付いて、工場の製品を見たり、サポート業務や電話応対を行ったり、会議に参加したことで、実際に海外で働くとはどういったものなのかを身をもって感じることができました。中でも英語で行われる会議に参加した際、次々に飛び交う英語に圧倒され、言語の壁がある中で会議に積極的に参加し意思を伝えるという海外業務ならではの難しさを知りました。
また、現地で働く日本人の方々が、言語や文化の違いがある中で和気あいあいと仕事をなさっている姿がとても印象的でした。仕事中だけでなくプライベートの時間も多く共にさせていただいたことは本当に貴重な経験になりました。日本とドイツでの働くスタイルの違いや、現地で働く日本人としての責任・やりがいについてのリアルなお話をたくさん聞くことができました。また、実際に扱う製品を使った作業現場を見学したこともとても興味深いものでした。普段文系学生としてはあまり馴染みのない機器について新たに知ることにより、そうした製品が日本の製品のとしてのブランドを持ちながら世界の舞台で活躍しているということが分かりました。
今回の海外インターンシップを通じて、英語ができることはもちろん大切なことではありますが、それ以上に仕事に対する考え方や積極性が大切なのではないかと感じました。熱意や責任感をもって現地で働く方々の雰囲気を肌で感じて、仕事に対するイメージが劇的に変わりました。同時に、自分が熱意をもって取り組みたいことは何なのか、どのような経験が自分に必要なのかを考えることの重要性を痛感しました。今後も視野を広げるために様々な経験を積んでゆく努力を続けようと思います。
後輩のみなさんにアドバイスしたいのは、英語力は努力して高めておくことです。今回のインターンシップにもあったように、選考はある程度価値あるものにはつきものであり、選考に受からなければ機会すら与えられません。私もほかの選考で落ちてしまい、面接でアピールが思うようにできないことや機会すら与えられない状態で何を武器にすればよいのかと考えたことがありました。しかし、そんなときにどうしようもないと諦めるのではなく、目標を叶えるために努力すれば得られるものは得ておくことで、着実に目標に近づくことができると思います。特にこの海外インターンシップにおいては、英語力を高めておくことで、参加する機会を得るだけでなく、期間中により多くを吸収することに役立つと思います。
最後に、このような大変貴重な機会を与えてくださった、堀場製作所およびホリバ・ヨーロッパ社の皆様、同経会の皆様、同志社大学経済学部の皆様、関係者の皆様に心より感謝申し上げます。ありがとうございました。
海外インターンシップを通して
―シークス株式会社―
奥 悠記子
シークスシンガポールとシークスエレクトロニクスインドネシアで2週間のインターンシップに参加させていただきました。シークス株式会社は、部材調達から物流業務、EMS(電子機器受託製造サービス)まで幅広く手掛けており、海外に多くの営業拠点・製造拠点をもつグローバルな商社です。1週目のシンガポールでは、主に営業の業務を体験させていただき、各部署では実際の製品の納品・出荷のプロセスを教えていただきました。オフィス内の業務だけではなく、部品工場まで足を運んだり倉庫の様子を見せていただき、実際の製品の輸出入の過程を感じることができました。2週目はインドネシアのバタム島にある2つの工場で、生産管理・在庫管理、製造過程について学びました。実際に製品の組み立てやはんだ付けの工程も体験させていただき、もの作りの難しさや管理業務の大変さについて身をもって知ることができました。シンガポールで商社業務、インドネシアの工場で生産業務を体験することで、商品が生産されてから消費者の手元に届くまでの流れを実感することができました。
この海外インターンシップに参加するにあたり、2つのことを目標に掲げていました。ひとつは現地の方々とできる限りたくさんコミュニケーションをとること。そしてもうひとつは、遠慮せずに疑問に思ったことは質問する、ということです。初めの2~3日間は、英語の書類や会話に馴れず戸惑いもありましたが、現地の方々は皆フレンドリーできさくな方々で、質問にも丁寧に応えて下さり嬉しかったです。現地の方々とコミュニケーションをとるうえでは、やはりある程度の語学力は必要です。しかし語学以上に、自分が誰に何をどうやって伝えたいのかを意識することが大切であると感じました。
振り返ってみると、2週間はあっという間に過ぎてしまいましたが、毎日が本当に充実していました。2つの異なる国で、本当に貴重な経験をさせていただきました。たくさんの新しい出会いがあり、知らなかったことをたくさん教えていただきました。残りの学生生活も、これまで以上に充実したものにできるよう、人として成長できるよう頑張りたいと思います。昨年、海外インターンシップ報告会で先輩方の姿を見たことがきっかけで、今年の海外インターンシップに応募しました。後輩の皆さんも、失敗を恐れずにたくさんのことに挑戦してほしいと思います。最後になりましたが、この海外インターンシッププログラムのためにご尽力いただいたシークス株式会社の皆様、同経会、経済学部事務室の皆様に心より感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
海外インターンで見えた課題と目標
―株式会社KAITO-WINGS―
柳川 彰宏
2015年の9月7日から2週間の間、ベトナムのKAITO-WINGS 社へ海外インターンシップに参加してきました。
今回、この海外インターンシップ制度に応募した理由は大きく2つあります。まず1つ目は、今までしたことがないような仕事を体験してみたいということです。今までアルバイトなどを通して仕事に触れてきましたが、より実践的で責任感のある仕事を経験してみたいと考えていました。そして、今まで大学生活で学んだことを実際の仕事に活かしてみたいと思っていました。
2つ目の理由は海外でしかできないことを体験してみたいと思ったことです。日本と違う文化や社会を経験することは、これからの人生での選択肢に幅が増えると確信し応募しました。また、昨今多くの日本企業が進出している東南アジアでインターンシップを体験することは、日本で社会に出た後も活かすことができると考えました。主にこの二つの理由が、この海外インターンシップに参加した理由です。
インターンシップの内容は、主に営業活動とWeb マーケティングでした。営業活動は日本人向けの企業へ訪問して行いました。一方Web マーケティングとは、Web 上において集客率を高め、サービスの購入率を高めるための方法で、パソコンでの作業でした。
これら二つの仕事を通して、具体的な仕事の内容はもちろんですが、特にスケジュール管理とコミュニケーションの大切さなどを学びました。
今回のインターンシップは2週間と短い期間だったので、特にスケジュール管理の大切さを体感しました。最初に目的を立て、それに向かってスケジュールを組み立てる。当たり前のことかもしれませんが、なかなかできてない人も多いと思います。私自身、今回のインターンシップでもスケジュール管理がうまくできていなかったために、後半は焦るという結果になってしまいました。これは仕事に限らず、生活すべてにおいて言えることだと思うので、今回の経験を忘れずに活かしていきたいと思います。
また海外での活動では日本語が通じないので、日本にいるとき以上にコミュニケーションの大切さを痛感しました。これに関しては、語学力を磨くという地道な努力はもちろん、積極性が大事だと学びました。 そして、何より私がこの体験を通して、今後変えていきたいと思ったことは、自分で考え自分で行動するということです。人から言われたことをただするだけではなく、人が何を求めているのかを自分で考え、求められている以上のことをできるようになるのが今後の目標です。この目標ができるようになるために、先ほど述べたスケジュール管理やコミュニケーションはもちろん、これからの大学生活で今まで以上に勉学に励もうと思います。
海外でのインターンは不安や苦労も多くありましたが、意欲的に取り組めば得られるものばかりなので、2年生の学生で迷っている人は積極的に参加してほしいと思います。
海外で活躍する人材になるために
―ダイキン工業株式会社-1―
川村 純志
ダイキン工業(Daikin Europe N.V.)の海外インターンシップに参加した動機は2つあります。1つ目は、私は世界トップレベルで活躍する日本企業で自身のファーストキャリアを形成したいと考えているからです。昨年のアメリカ留学経験を活かし、グローバル人材に必要な英語能力の運用と向上、そして海外で「働く」を自分の目で確かめることを目的に参加させていただきました。2つ目は環境保全に対するCSR 活動を会社の目線に立って学びたいと考えたからです。ダイキン工業のようなグローバル企業は多くの新興国にも市場を展開する上で、持続的な発展が重要なテーマであり、市民や地球のことを真剣に考えた社会事業や社会活動を学んでみたいと考えました。
今回、ERC(Environmental Research Centre)という環境規制や、環境問題に取り組む部署にてインターンシップを行いました。初日には2週間のインターンシップを通して考える、ビル用マルチエアコンという自社製品を競合他社とどのように差別化していくか?(“How can we differentiate our VRV4?”)という大きなテーマを頂きました。インターンシップ序盤は、空調機器の環境負荷や認証制度について自身でリサーチや現地担当社員にヒアリングを行い、自社製品の理解を深めました。また、ERC が有しているVRV の独自モニタリング技術やサービスについても担当者の方の話を聞くことができました。
2日目のオステンド工場見学では、日本人と現地の人々との労働に対する帰属意識や考え方の違いについて学ぶことができました。海外と日本との違いを知り、日本と常に同じやり方、常に同じ方法で世界の企業と戦っていけるほど簡単ではないと改めて実感しました。時には外国の常識を疑い、時には自国や自社の常識を疑ってみることも必要だと考えました。そして、インターンシップ中盤から最終日にかけてはプレゼンテーションへ向けての資料作成やミーティングが業務の中心になりました。
今回のインターンシップの一番大きな成果は自分自身の至らない点や弱みを数多く見つけられたことです。聞き取ることも、発言することも難しかった英語でのミーティングや、論理的な思考の欠如した資料など、どれを取っても自らの能力不足を痛感する結果となりました。その反面、一生懸命に取り組んだからこそ見つけることのできた自分自身の頑張りや、粘り強さを発見することもできました。
参加を希望している後輩の皆さんは、ぜひとも恐れず勇気を持ってインターンシップへと参加して欲しいと思います。書籍や映像だけでは得られない、目で見て肌で感じる一次情報を自身のキャリアを考える上で大切にしてください。そして、真摯に現状と向き合い、自身の強みや弱みを見つけてください。その経験はきっと大きな成長へと活きるはずです。
今回の海外インターンシップの経験をこれから残りの学生生活、自身のキャリア形成に活かすことができるよう日々精進していきたいと考えています。将来は世界で活躍し、名を轟かせるようなビジネスマンになろう!という思いは、より一層強いものとなりました。最後になりましたが、このような大変貴重な機会を与えていただいたダイキン工業の皆様、ダイキンヨーロッパN.V. の皆様、同経会の皆様、関係者の皆様には、心から感謝しています。本当にありがとうございました。
Challenge the world
―ダイキン工業株式会社-2―
立石 雅洋
海外インターンに参加した理由は、海外で働くことに対する漠然とした憧憬の念を抱いており、実際に働いてみて、現地の社員の方々がどういう風に物事を考えて、どういう態度で臨んでいるのか肌で感じてみたかったからです。国内の業務用空調機シェアNo.1を誇る日本トップクラスのメーカーであり、なおかつ海外にも事業を展開しているグローバル企業であるダイキン工業株式会社が同志社大学経済学部に門戸を開き、応募者を募っていたのでこれを逃すわけにはいかないと思いました。インターン内容は会社の概要を知り、製品が作られている工場を見学したり、オランダのミーティングに参加したり最後には与えられた課題についての最終プレゼンを行いました。とりわけ重要になったのは最終プレゼンでした。私に課せられた課題はドイツの販売会社の売上データとマーケティングノートをもとにして、ドイツでの空調売上の伸び悩みの原因やそれらから読み取れることを分析し、解決策を提案することでした。経営知識に乏しく、ドイツの市場動向や空調ビジネスのバックグラウンドについての知識が少ない私は、与えられた資料から手探りで原因や売上の落ち込みを解消する提案を考えました。同じ部署の社員の方にアウトプットをして、感想・意見をもらいながら、最終プレゼンに臨みました。慣れない英語でのスピーチを重役の方々の前で行うので、緊張しました。
学んだことは自分の力不足の点ばかりでした。対話力が足りないことや、積極的に周りを巻き込む能力、最終プレゼンでオリジナルの提案ができなかったことなど、悔しい思いをした経験は数えきれません。
受け入れ先であるダイキン工業株式会社様には手厚くサポートしていただき大変感謝しています。仕事中、わからないことがあって、質問をしに行けば、親切に答えてくださり、時には鋭い指摘をしてくださったり、仕事が終わればご飯にも連れて行ってくださいました。社内の雰囲気は思った以上に静かで、昼食時になると和やかに部署間・肩書関係なく、会話していたので、とても働きやすい環境だと感じました。約二週間ほどであったこの経験は、私の学生生活の中でも濃いものでした。海外の第一線で働く社員の方々と一緒に働けた経験は、今後の自信につながると思います。また足りない点を発見し、悔しい経験を積めたことは自己を見直すきっかけとなりました。
後輩に向ける言葉としては是非とも海外インターンシップに参加してもらいたいということです。海外で働けるチャンスは学生生活の中ではあまりありません。グローバル化する社会で活躍できる人材になりたい方や、海外で働くことに興味のある方にとって、この海外インターンシップは良い機会だと思います。英語が話せるかどうかは確かにキーポイントの一つですが、それ以上に挑戦する気持ちが重要だと思います。実際私はインターン以前の海外渡航経験がありません。それに加え、仕事がとりわけできる人間でもありません。ですが最後まで諦めず仕事をやり通しました。失敗、成功うんぬんよりも、勇気を出して新しいことに挑戦することが今後の糧になると信じているので、不安でどうしようか悩んでいる人はチャレンジしてみてください。
最後に、海外インターンシップという機会を与えてくださった同経会の皆様、ならびに父母会の皆様、受け入れ先であるダイキン工業株式会社様には大変感謝しています。この経験を大事にして、挑戦する気持ちを忘れず、残りの大学生活を実りある時間にできるよう精進していきます。
みずほ銀行デュッセルドルフ支店で銀行業務を体験して
―みずほ銀行デュッセルドルフ支店―
冨樂 輝
・経済にダイレクトに関わる、銀行の業務を見てみたい
・海外で働くということを経験してみたい
・世界経済の中心の一つである今のドイツを見てみたい
これが、みずほ銀行デュッセルドルフ支店のインターンに参加したいと思った理由です。
デュッセルドルフはライン川沿いのとても美しい都市で、日本企業の進出が進んでいます。8,000人以上住んでいるといわれているだけであって、街では多くの日本人を見かけました。様々な国籍の人が在籍する、みずほ銀行デュッセルドルフ支店では、コミュニケーションは日本語、英語、ドイツ語を混ぜて行われ、中には5か国語を話せる方もいらっしゃいます。グローバル企業で働くということを実感しました。
仕事の合間には、ドイツの休日の多さ、産休の仕組み、食文化、習慣など色々なことを教えていただきました。時にはドイツのビールを御馳走になりながら、経済や仕事について様々な経験談を聞かせていただき、とても有意義な時間を過ごしました。
インターンシップの初日から様々な部署でレクチャーを受けました。1週目にはTreasury、企画・リスク管理課(格付けチーム)、営業課、2週目にはCredit & Customer Relations、法務課、主計課、企画・リスク管理課(口座管理、ローン)を訪れました。
一日の終わりには、日誌を書くことが義務付けられていました。日本語でレクチャーを受けた日には日本語で、英語の日は英語で書きました。聞き慣れない金融業界の専門用語は難しく、また企業で求められる提出物のレベルは高く、何度も添削をしていただき、夜遅くまで掛かった日もあります。
また、このインターンシップの総仕上げとして、最終日には「担当企業の分析」のプレゼンが予定されていました。この準備は毎日の講義の合間を縫って行うため、就業時間より早く出社したり、業務が終わってから9時ごろまで残ったりしました。また営業課の方と企業を訪問して、直接質問をし、格付けの際の参考としました。みずほ銀行のその企業を担当する方が外国人であったため、英語でプレゼンを行いました。プレゼン後には何人もの方から講評をいただき、支店長からは、特に「数字を読む」ということの大切さを教えていただきました。それは、私が行ったPL の分析において見落としていた点に関してのご指摘であり、ここまで細心の注意を払って数字を追うことができるようになってこそ、本物のバンカーなのだなと感心しました。
最後に、支店長からIntern Certificate と書かれたみずほ銀行デュッセルドルフ支店でのインターン研修を終了の証明書を頂きました。そこには以下のように書かれていました。
“We are impressed that Mr. Tomiraku is very diligent and self-motivated. We have recognized that he had an excellent progress for the understanding of overseas banking business. We appreciate for his interest to join this program and with him all the best in the future.”
大学で学んだこと、英語ディベート、茶道など今までに学んだことのすべてが今回のインターンシップで役立ちました。しかし、まだまだ学ぶべきことは山ほどあると痛感しました。
このインターンシップの機会をくださり、渡航までの手厚いバックアップをして下さった同経会、同志社大学経済学部の皆様に感謝しています。また、ドイツでの銀行業務という貴重な経験をさせてくださり、いつもフレンドリーに接し、応援してくださったみずほ銀行デュッセルドルフ支店の皆様ありがとうございました。そして、関係者のすべての皆様に心からお礼申し上げます。
学生感を捨て去る場
―SMBC日興証券株式会社―
粟井 豊人
今回、SMBC 日興証券株式会社の海外拠点会社である、SMBC 日興香港のインターンシップに参加させていただきました。
今回参加志望するに至った理由は2つあります。
1つ目は、社会に出て働いている方々と同じ環境に身を置き、学ばせていただきたいと考えたからです。社会に出て、更に海外に出ておられる方と、学生の視座には大きく差があると思い、その差を直接感じることで、今後の成長に繋がると考えました。
2つ目は、グローバル化が進んでいると言われている今日、海外で働くということを経験しておくのは非常に有意義なものであると考えたからです。
インターンシップの内容としては、大きく勉強面と活動面というように大きく2つに分けることができます。
勉強面では、まずそれぞれの部署の方の代表に、仕事内容や、金融の知識についてといったことを説明していただき、座学で学ぶ時間をとっていただきました。また、それぞれの部署を回らせていただき、実際のPC 画面を拝見させていただいたり、ツールを触らせていただいたり、という時間もとっていただきました。
活動面では、主に3つの経験をさせていただきました。1つ目は、JETRO(日本貿易振興機構)による、対日投資セミナーへの参加です。私が任された仕事は、このセミナーに出席し、重要な点をWord にまとめあげていく、ということでした。2つ目は、IRmeeting といわれる、企業と投資家の会議への参加です。そこに出席し、議事録をまとめて、社長に提出するという仕事を任されました。実は、この会議に出席できるというのは、非常に貴重な経験で、私の担当者だった方も出席したことがないとおっしゃっていたのに驚きました。3つ目が最終プレゼンテーションです。社長の前ということもあり、ひどく緊張してしまいましたが、無事に終えることができました。
今回のインターンシップに参加させていただくことで、メールのマナーといった小さなことから、社員の方の視点まで、本当に様々なことを学ぶことができました。将来にかならず役に立つと自信を持って言えます。また、語学力のなさも痛感しました。オフィスには、数カ国語を操れる方が普通に在籍しておられます。英語すら満足に操れないという状況は、非常に良くないと感じ、これからも勉強が必要だと思いました。
この文章を見てくださっている方はたくさんおられるかと思いますが、少しでも参加してみたいだとか、興味があるという後輩の皆さん、まずは行動してみてください。このような経験ができる機会というのは、本当に限られていますし、とても恵まれているなと感じました。不安な要素もあると思いますが、勇気を出して挑戦してみてください。挑戦することで、きっと今後の糧になります。
最後になりましたが、本インターンシップに参加する機会を与えてくださったSMBC 日興証券株式会社の皆様、同経会の皆様、及び関係者の皆様、心より感謝いたします。この経験は一生大事にしていきます。
海外インターンシップで得たもの
―株式会社石田大成社―
高森 亮
今年の夏に株式会社石田大成社・ロサンゼルス支店で二週間のインターンシップをさせていただきました。今回のインターンシップに志望したのには二つの理由があります。まず一つ目は去年アメリカで語学留学をしていた際に出会った先輩の言葉が強く心に残ったからです。自動車業界に就職した先輩の「自分の努力が日常生活で走っている車を通して見ることができるところにやりがいを感じる」という言葉が印象的で自動車業界に携わっているこの会社に興味を持ちました。もう一つは近年世界を大きく変え、まだまだ変える可能性を秘めているIT にも力を入れていたからです。実務経験が少ない私にとって、現在特に興味を持っていることの両方に一致し、それを体験できるという点で大変魅力的でした。
株式会社石田大成社・ロサンゼルス支店では、IT、マーケティング、会計、経理など様々な部署で研修を受けた後に課題をこなしたり、自動車会社を訪問して新規事業のミーティングに参加させていただいたり、パーツのデータ管理などをさせていただきました。そして最終課題として会社の今後の方針や、私の携わった仕事に関するプレゼンを作りました。このような体験を通して実際に働くことの難しさや、仕事に対する姿勢を学びました。
また、今回のインターンシップを通して語学力に関して一定の自信と課題が浮き彫りなったのが大きな収穫の一つです。去年の留学のおかげでコミュニケーションに関して問題はあまりなく、大きな自信に繋がりました。一方で留学中にビジネス英語も専攻していましたが現場で使われる専門用語などに苦労しました。改めて語学の勉強に終わりはないことを感じ、将来海外で働きたいと考えている私には大変勉強になりました。またマーケットリサーチなどの際に具体的な数字を出すのに時間がかかり、様々な面で数字がモノをいう仕事に自身のレベルの低さを痛感しました。
現在1、2年生の方々には是非このインターンシップに参加していただきたいです。実際に働くとはどういうことかを、それも海外で体験できる貴重な機会だと思うので積極的に参加して多くのことを吸収してもらいたいです。
最後になりますが、この度海外インターンシップという大変貴重な経験をさせていただいた株式会社石田大成社・ロサンゼルス支店、同経会、同志社大学経済学部の皆様に心から感謝いたします。今回のインターンシップで学んだことをこれからの大学生活だけでなく、就職活動や人生に活かしていきたいと思います。
新たな未来に向かって
―株式会社マイツ-1―
田 静霖
8月10日から、21日までの二週間、株式会社マイツの中国事業所、上海邁伊茲諮問有限公司でインターンシップ体験をさせていただきました。今回の受け入れ先は、会計部門を軸としながら、上海における日系企業の現地進出から採用、経営支援、労務顧問、撤退までトータルでサポートするコンサルテイング業務も行っています。
海外インターンシップに参加した目的は二つあります。一つ目は、今回のチャンスを通して、中国の日系企業で働いている方々と交流したいからです。二つ目は実際の企業や社会人に直接触れることを通して、社会人として必要なマナーやスキル、自分に欠けているものを探すとともに、今後の大学での学びの方向性を見極めたいからです。
初日には、会社の朝礼に参加して、副社長さんから会社概要と経営理念などを教えて頂きました。2日目から、私は監査部に配属されて、資料を調べたり、集めたり、《中国再生可能エネルギー法》の調査報告書を作成しました。4日目から、経営支援部での翻訳の仕事が始まり、主に法律制度、月次報告書、講座用資料、コンサル提案についての中国語訳、日本語訳を担当しました。具体的には、ある店舗の立地、経営、人事制度、管理制度をめぐって、売上を伸ばせる改善点をまとめて、翻訳しました。また、経営支援部の上司から、管理業務を円滑に進める手法の一つ、[PDCA 理論]の応用をお教えていただきました。
2週目、邁伊茲諮問有限公司の子会社ジエッイクマイツ公司へ向かって、人材育成に関する2つのゼミナールに参加しました。ジエッイクマイツ公司は主に社員育成事業を行います。他の日系企業から参加してくる社員さんたちと一緒に、グループを分けて、ディスカッションをしました。最終日に、経営支援部のある先生が人事制度に関するセミナーを開催するので、今回のセミナーの受付として、資料のコピー、装丁、会場の設置、案内などの仕事をしました。
今回の海外インターンシップを振り返れば、学んだことは非常に多かったです。まず、社会人にもとめられる基本スキルとして、自分には実践能力が足りないと自覚しました。たとえば、パソコンの基本操作です。PowerPoint については大学の発表資料を作るレベルで満足していては、社会では通用しないことを痛感しました。特にEXCEL などのソフトを使うときに、数値を入力することだけでなく、演算やグラフ作成までできる能力も持っているべきです。これはインターンシップをしたからこそ、学べたことだと思います。次に、コミュニケーションという面では、実際、現地で日本語と英語と中国語を母国語のように話しながら働く若い世代の社員がたくさんいます。彼らにとって、5か国語くらい話せることはあたりまえです。素晴らしい上司と社員さんたちから刺激を受けて、これからも言語の勉強を続けて、もっとビジネス英語と丁寧な日本語を話せるようになりたいです。
インターシップに参加して一番良かったことは、やはり自分の強み、弱みを見つけるきっかけができたことだと思います。そして、これも実際に中国の日系企業で働いている方々と同じ職場で過ごし、交流し、業務を体験することができる貴重な機会です。後輩の皆様も是非、この海外インターンシップに参加してほしいです。
最後になりましたが、私をインターンシップで受け入れてくださった株式会社マイツの皆様、そして、このような大変貴重な機会を与えてくださった同経会の皆様に心から感謝いたします。この二週間の経験で得たものを今後の就職活動に活かしていきたいです。また、自分の未熟なところも痛感しましたので、高い意識をもってこれからの大学生活を過ごしていきたいと思います。
中国ビジネスを経験して
―株式会社マイツ-2―
五十嵐 快
今年の夏、株式会社マイツの中国法人である上海マイツで2週間のインターシップに参加させていただきました。このプログラムを志望した理由は2つあります。1つ目は中国が好きで、中国でビジネスを体験したいと考えたからです。昨夏同志社大学のサマープログラムで北京大学に一か月の留学を経験しました。そこで中国の文化と今後の可能性を知ることができ、次はビジネスの一端を体感するために中国に行きたいと思っていました。2つ目はコンサルティング業務に興味があったことです。コンサルタントは実際に何をやっていて、どのような能力が必要なのかを身をもって体験することを目標にしました。
株式会社マイツは会計事務所であり、今回のプログラムではコンサルティング担当の経営支援・労務諮詢室に配属となりました。2日目までは翻訳業務を中心的に行い、それ以降は某日系大企業のコンサルティングを担当しました。財務諸表を作成し具体的に、何が足りないのか、どうして売り上げが低いかなどを考察しました。コンサルタント業務の必要性、重要性を勉強し、最終日にはプログラムの集大成として、自分の考察を発表しました。
このインターンシップに参加して最も良かったと思ったことは、尊敬できる先輩方に出会えたことです。仕事をする上で何が重要なのかということは人それぞれかもしれませんが、今回の機会を通じて「人」が何よりも大切であると痛感しました。特に、尊敬できる人と切磋琢磨できるような関係構築が、重要であることに気付けたことが財産になりました。今後は先輩、後輩関係なく、互いに意見を言い合い、認め合える関係の構築をゼミ活動等を通して学んでいきたいと考えています。
中国で働くということは、日本とは全然違うということを認識しなければなりません。特に、日本企業は中国進出に非常に苦労している現状があり、その状況を打破するには日本人は中国の本質を知る必要があることを学びました。中国を理解し、それに基づいた戦略を立てていくことが必要です。今回のインターンシップを通して、将来どのような仕事に就くにせよ必ず中国で仕事をし、日中関係改善の力になり、中国と日本の橋渡しに貢献できるような人物になりたいと考えるようになりました。
後輩たちに伝えたいことで特に強調したいのは、上海での2週間が文化も言語も違う中国人の方々と同じ職場で過ごす貴重な機会であるということです。何事にも挑戦し、特にコンサルタントになりたくて、さらに、ビジネスマンとしての基本を学びたい人は是非とも参加して欲しいと願っています。
最後になりましたが、このようなプログラムに参加する機会を与えてくださった株式会社マイツの皆様、上海マイツの皆様、同経会の皆様、関係者の皆様に心から感謝申し上げます。今回の経験を一度きりの経験にすることなく、今後の学生生活、さらには将来の仕事に生かしていきます。