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2022年度のレポート(ふるさと納税による地域活性化)

学生ケーザイレポート(2022年度)

ふるさと納税による地域活性化

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 本プロジェクトは「ふるさと納税による地方創生〜北海道・大雪山周辺地域の例を通して〜」をテーマに研究を進めた。本プロジェクトの目的は、現在人気を博しているふるさと納税によって基盤産業の基盤を固めたり、知名度を上げたりすることで人口の増加に成功した北海道大雪山周辺地域の事例を研究し、その結果を地域活性化が必要な他地域に活かすことである。
 ふるさと納税による資金の使い道の秀逸さの例として、北海道上士幌町・東川町について研究を行った。上士幌町では、「北海道よつ葉バター」などの人気商品を返礼品として集めた寄附金を子育て支援を重点的に活用した。その影響を受け、若年層の移住者が増加し、4年間で約3%の人口増加に成功した。また、東川町では町の企業誘致を促進したことで移住者の増加を実現した。代表例としては、酒蔵を岐阜県から水や米の生産が豊富である東川町に移転した「三千櫻酒蔵」である。この酒蔵で作られた商品が返礼品として知名度をあげたことで販売量も約2倍へと成長を遂げている。本プロジェクトではこの2つの事例について、酪農や米の農業地域である・大雪山付近に位置する・水が豊富であるという3つの共通点を発見した。
  私たちは北海道大雪山地域の成功例を基に、鹿児島県南九州市知覧町について考察を深めた。知覧町を選んだ理由としては、知覧で生産されている「知覧茶」はお茶の生産量や品質で日本一であるにもかかわらず、全国的な知名度が低く、上手く活かせていないと感じたからである。私たちは、知覧茶は健康促進の一助となること、緑茶は世界各国から注目をあびていること、鹿児島が日本初となる茶摘機の開発を行ったことが明らかにした。そこで知覧茶をふるさと納税の返礼品として活用することで町の知名度向上さらにお茶の生産を町の基盤産業として経済を活性化できる可能性が多いにあるものの一つであるという研究結果を得た。