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2022年度のレポート(鎌倉市における観光の弊害の現状とそれに関する解決策の提案)

学生ケーザイレポート(2022年度)

鎌倉市における観光の弊害の現状とそれに関する解決策の提案

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 私たちは、「鎌倉市における観光の弊害の現状とそれに関する解決策の提案」というテーマのもとで実際に鎌倉市へ足を運び研究活動を行った。
 鎌倉市は、鶴岡八幡宮や鎌倉の大仏といった代表的な観光地が数多く存在するため観光客が多く、首都圏からのアクセスも良いことから再来訪率が高い。その一方で、総面積が小さく観光地が一極集中しているといった特徴が挙げられ、江ノ島電鉄の混雑による地元住民への影響や車の慢性的な渋滞による緊急車両の走行や公共交通の運行に支障がでるといった問題が発生している。これらの理由から、観光地に過度の観光客が押し寄せることで、地域住民の生活環境に負の影響をもたらすオーバーツーリズム問題に着目して研究を進めた。
 現状から、サイクリングを普及させることで江ノ電の乗車率を減らし、車の渋滞を減らすことが達成できるのではないかと考えた。鎌倉市へ現地調査に行った結果、江ノ電は乗車率が高く地元住民に負荷がかかっていること。道幅が狭くサイクリングには向いていないことがわかった。そこで私たちは解決策として、鎌倉市が実施しているパーク&ライドをサイクリングと組み合わせるのが良いと考えた。具体的には、パーク&ライドは主に海岸沿いの駐車場を利用しているため、サイクリングと組み合わされることで、渋滞の減少や混雑緩和につながると考えた。実際に鎌倉市の観光課の方にメールで提案をすることができ、現在は安全面から実現は難しいが今後は検討をしていきたいという意見をいただくことができた。今後において、パーク&ライドの成功例を元にさらなる良い提案をしたいと考えている。
 研究を通して、「環境問題の現場を実際に見てみることの大切さ」を感じることができた。実際、現地調査に行ったことで問題の本質を知ることができ、それに対する解決策を提案できることを実感した。この経験を活かし、これからも環境問題に積極的に取り組んでいきたい。