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2022年度のレポート(瀬戸内の離島:農業・漁業・観光・環境と研究、地域セキュリティの新展開)

学生ケーザイレポート(2022年度)

瀬戸内の離島:農業・漁業・観光・環境と研究、地域セキュリティの新展開

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 本プロジェクトでは、周防大島における教育ブランド化と人口誘致」というテーマで研究を行った。
 瀬戸内の離島のGDPを上昇させるために、「稼ぐ力のある」産業を見出すというのが一番大きな目的であった。現段階での主要産業である漁業だけでは、周防大島の厳しい現状を打破するには至らないと考え、漁業と何かを組み合わせることが重要と考えた。また、子どもの人口流失抑止が自ずと周防大島の未来を守ることにつながると考え、そのために、子どもに周防大島に魅力を感じてもらうことが重要と考えた。そこで、今回の「周防大島における教育ブランド化と人口誘致」というテーマを設定した。地場産業である漁業と、教育を結びつけることで、離島の歯止めの効かない人口減少の抑制にもつなげたいと考えた。
 私たちは、周防大島の潜在力を生かしている学校を見つけた。それは、大島商船高等専門学校である。大島商船は全国に5つしかない商船学校のひとつである。そこで、基盤産業である漁業とITを組み合わせたスマート漁業を学ぶ教育課程を設立することで、漁業生産効率の向上、卒業後の流失抑制、島外人口増、企業産業などが見込めるのではないかと考えた。また空き家を活用した中高一貫、寮制度の学校の思案するのもいいのではないかと考えた。これは全国の空き家率が13.6%なのに比べ、周防大島町は33.4%なので空き家問題も同時に解決することができればより良い提案になるのではいかと考えた。また他大学や企業との連携による養殖や実習を行うと良いのではないかと考えた。これにより商船実習で獲った魚などをブランド商品化したり、その際、企業と連携して加工食品などとして発売できるのではないかと考えた。商船実習において、スマート漁業機器の試験運用を行い、メーカーにデータを提供することにより周防大島と商船、企業が関わり、より多くの経済効果が期待できるのではいかと考えた。