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2022年度のレポート(奈良県生駒市の地域活性化プロジェクト)

学生ケーザイレポート(2022年度)

奈良県生駒市の地域活性化プロジェクト

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 本プロジェクトでは、活動地である里山きゃんぱすを拠点とし、「奈良県生駒市高山町の地域活性化」をテーマに3つのプロジェクトを行った。
 1つ目は、相楽木綿プロジェクトである。このプロジェクトは、日本の伝統工芸品である相楽木綿の魅力を伝えることを目的に行った。相楽木綿とは、京都府木津川市相楽地区で明治時代から昭和初期にかけて生産されていた綿織物である。今回は里山きゃんぱすにて原料である木綿の有機無農薬栽培、相楽木綿伝承館にて機械を使わない伝統的な手作業による商品開発を目指した。
 2つ目は、日本の柑橘類の原種である大和橘を使った精油作りを行った。このプロジェクトは、保全活動を行った里山から生産した資源で新たな価値を想像すること、橘から抽出した精油を使った製品開発、製品開発を通した宣伝効果、使用者へのリラックス効果、消毒への積極性の向上を目的に行った。今回は開花期に台風の影響で花が落ちてしまったことで、橘果実の収穫量が少なかった。そのため、橘の枝葉で代用する形で精油作りを目指した。
 3つ目は、京都市立芸術大学渡辺ゼミとの合同主催で行った美術展である。このプロジェクトでは、光や気温が変わる空間の中で絵を展示する、絵を描く、絵を鑑賞することの行為について模索することを目的に、企画の開催、運営、展示場所の選定・整備を行った。
 活動を通して、今年度は台風と言った自然災害に見舞われる等の困難の中で、環境の変化と向き合うことの難しさ、自然と芸術の結び付きと言った視点を学び、イベントを通じて私達の学びを参加者の方々に共有することができた。今後は環境の変化に合わせた対策を行うことで製品の精度を上げることが課題である。