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2022年度のレポート(2022年度「里山きゃんぱすプロジェクト」)

学生ケーザイレポート(2022年度)

2022年度「里山きゃんぱすプロジェクト」

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 本プロジェクトは、「里山キャンパスプロジェクト」というテーマで行った。
 このテーマ自体は2004年から継続して行われており、奈良県生駒市での里山保全活動を目的として行っている。生駒市は、高山町第二工区の人口増加・土地荒廃・高齢化社会といった問題に対して、実現可能な取り組みを行っており、本プロジェクトではその一角である耕作放棄地、雑木林の整備を担っている。
 また本プロジェクトでは、近隣の小学生やそのご家族を招き、環境教育に対する理解や自然環境の大切さを理解してもらうことを目的とした活動も行った。本活動の中でも大きなものとしては稲作体験である。春から秋にかけた稲作の年間フローを3段階に分けて体験してもらった。フローとしては、6月19日の田植え、10月16日の稲刈り、そこで収穫したものをいただくという12月4日に行った収穫祭に分かれており、苗を植えるところからいただくところまでを体験してもらった。この体験では機械を使わず、すべて手作業で行ってもらうことで、生産に対する苦労を知り、食へのありがたみをより一層理解していただくとともに、普段接する機会の少ない自然に触れ、環境保全に対しての理解も深められた。また私たち経済学部生もこの活動を通して、経済の基盤となる一次産業を体験し、「生産者と消費者の関係性」を学ぶことができた。しかし、本活動での反省点としては途中で獣害に遭い、規模が小さくなってしまったことが挙げられる。今後ではしっかりと対策をし、再発を防いでいきたい。
 最後に、今後とも里山保全活動を続けていき、日本の自然環境保護、および人と自然の共生する土地を日本に残していきたいと思う。