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2022年度のレポート(富士市の産業活性化による静岡県の盛り上がり)

学生ケーザイレポート(2022年度)

富士市の産業活性化による静岡県の盛り上がり

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 私達のチームは、紙のまちである富士市をどのようにすればさらなる産業波及が出来るかどうかを昨年の9月から最終報告会の1月の下旬まで行いました。動機としては、製紙という基盤産業がある富士市はなりを潜めて人口減少をしていて新たなる創生を考えれば廃れている全国の都市にも当てはめる事ができるのではないかと考え調査をしました。富士市は、高速道路のインターチェンジや東海道新幹線の停車駅があり交通の便は良いです。さらに富士山からの湧き水が豊富でさらに静岡は江戸時代から優れた職人がいたため製紙業が発展していきました。製紙業が興ったときは、産業連関的に関連企業が発展していきました。しかしながら近年の経済波及は大きくなくなってしまったのです。そこで目を付けたのは紙の製造過程で出来るパルプを細かくしたCNF(セルロースナノファイバー)という新素材に注目をしました。CNFは耐久性に優れ、しかしながら軽くまた粘性があります。富士市では、CNFを食品用と化学用そしてプラスチック添加用の3分類で活用しています。課題としてはまだまだ認知度が低い面と大量生産が日本では難しいという事を知りました。そして研究から実践段階ですので正確な経済波及はわかりませんがかなり日本の産業の明るいきざしを孕むような素材であると調べている限り結論づけることが出来ました。私達自身、後から統計の表し方が適切ではなかったという事に気づいたので推敲を重ねる必要があると感じました。三回生では、さらに一地域だけで実証的に調べるのではなく比較対象も加えた上での創生を考えていきたいと思っております。非常に実りの多かった学生プロジェクトであったと思っています。