このページの本文へ移動
ページの先頭です
以下、ナビゲーションになります
以下、本文になります

2022年度のレポート(香川県の観光消費喚起策)

学生ケーザイレポート(2022年度)

香川県の観光消費喚起策

18

 アフターコロナになるなかで、水際対策等の規制が緩和され、日本全国でも外国人が増加している現状がある。観光消費はコロナ前の水準まで急速に回復するだろう。現在、日本政府はインバウンドが見据え、観光立国を確立したい方針でいる。観光消費支出が低く、観光産業が確立できていない日本全体の現状を改善するために、消費支出をあげ、それぞれの観光要素を有機的につなげることで、滞在時間を増加させる施策を宿泊業に対するポテンシャルがある香川県に着目し、研究を行った。香川県の観光産業が取り上げるべき課題として4つの項目を挙げた。1つ目は香川県は観光産業が高付加価値であること。2つ目は、観光客の消費単価が低いという現状があること。3つ目は、新興観光地で観光客が増加していること。最後の4つ目は、インバウンドの重要性である。
 香川県の現状は、それぞれの観光要素が点でしかないことが挙げられる。それらを有機的に繋ぎ、繋いだ面積を広げていくことで、より長く滞在しより多くのお金を落としてもらえるのではないかという仮説に至った。本研究の目的は、香川県の観光消費支出の低さに着目し、四国旅行の玄関口である香川県により長く滞在し、より多くのお金を落としてもらうための施策についてである。香川県の特色として、四国における物流や交通の結節点としての役割を持っている一方で、これを活かして観光の結節点にもなることができると考えた。実際、三豊市では、先進的な取り組みが行われている。ローカルファンドによって、それぞれの点が線で囲まれ、エリアが面へと広がっている。このつながりを拡大させ、香川県全体を大きな面にするべきだ。直島周辺のアートエリアや三豊市の美しい海岸エリアなどのそれぞれの街という点をどんどん大きく結んでいき、最終的に香川県全体、しいては四国全域での観光消費喚起を増加していくことが期待できる。