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2022年度のレポート(福岡市における都市政策と福岡都市圏への波及効果)

学生ケーザイレポート(2022年度)

福岡市における都市政策と福岡都市圏への波及効果

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 私たちの班では、福岡市とその周辺自治体が急速に成長していることと福岡の将来性に着目して、「福岡市における都市政策と福岡都市圏への波及効果」という表題で福岡市および福岡都市圏についての研究を行った。福岡市は福岡県の西部に位置する県庁所在地で、人口は約162万人。そんな福岡市は日本全体で人口が減少する中、人口が増加し続けている数少ない都市として注目されている。2020年10月に実施された「第21回国勢調査」の確定値で福岡市は、人口増加数と人口増加率が全国20の政令指定都市の中でともに最大であり、人口増加数、人口増加率ともに、5年前の調査に引き続き首位に輝いた。また、政令指定都市で人口増加数・人口増加率トップである福岡市の存在は、周辺自治体にも大きな波及効果をもたらしている。
 では、なぜ福岡市は政令指定都市の中でもトップとなる人口増加数・率となったのか。研究の過程で、私たちは福岡市の特色であるコンパクトシティに着目した。コンパクトシティとは、都市的土地利用の郊外への拡大を抑制すると同時に中心市街地の活性化が図られた、生活に必要な諸機能が近接した効率的で持続可能な都市、もしくはそれを目指した都市政策のことである。
 また、私たちは福岡市で現在行われている大規模再開発にも着目した。福岡市には、福岡空港まで地下鉄で数分の博多駅周辺と、繁華街としてにぎわう天神駅周辺の代表的な2つの街が存在する。そんな博多駅周辺と天神駅周辺で 100 年に一度とも言われる大規模再開発が行われているのだ。
 今回の学生プロジェクトを通して福岡市における都市政策と福岡都市圏への波及効果について研究を行ってきたが、今回の研究の成果は日本の他地域を研究する際にも通ずるものがたくさんあると考えている。今回の研究の成果を活かして次年度の研究にも励みたい。