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2023年度のレポート(日本が再び輝くための宇宙産業の基盤都市は和歌山南部から始まる!?『宇宙に一番近い県 和歌山県』)

学生ケーザイレポート(2023年度)

日本が再び輝くための宇宙産業の基盤都市は和歌山南部から始まる!?『宇宙に一番近い県 和歌山県』

 本学生プロジェクトでは、「日本が再び輝くための宇宙産業の基盤都市は和歌山南部から始まる!?『宇宙に一番近い県 和歌山県』」というテーマで研究を行った。
 研究の概要としては、宇宙産業を和歌山県南部の新規産業として確立させることで、域外からの財を増やすことを目的としている。具体的には、現在民間初のロケット射場として和歌山県串本町に建設予定であるスペースポート紀伊の活性化である。そこで私たちは民間企業が地方に参入し、地域活性化に取り組んだ例として淡路島に本部機能を移行し、淡路島における農業就業者の増加そして自然循環型社会の形成を目指す株式会社パソナ農援隊の方々にお話を伺うため、実際に淡路島に訪問した。
 そもそもパソナ農援隊とは、人材派遣事業をおこなっている企業であるパソナグループが、地方における新たな雇用創造の可能性を農業に見出し、農業分野に人材を流動化させる仕組みとして結成された組織である。2008年から最長3年間、農業に従事しながら経営感覚を磨き、実践を通じた独立を支援する農業ベンチャー支援制度を実施しており、今までで40名以上の独立就農者の排出を達成している。パソナ農援隊は淡路島の農業従事者を増やすために、地元農民との連携そして農家レストランや自然滞在型施設を通して地域住民に農業の良さや楽しさを知ってもらう取り組みを行っていた。
 この実地調査を通してスペースポート紀伊を中心とした和歌山県南部の宇宙産業の確立には民間企業と地域住民、そして自治体との連携が必要不可欠であると結論付けた。日本全国のロケット射場の建設に関して地域住民から反対の声が上がるケースも多い中、地域の人々から愛されるようなスペースポートとして確立するためのアプローチを検討していきたい。
 最後に本学生プロジェクト活動において様々なご助言を下さった西岡教授、そして取材に応じてくださった企業様に深謝申し上げる。