2024年度のレポート(日本酒産業の現状と課題 ~新たな成長戦略とは~)
学生ケーザイレポート(2024年度)
日本酒産業の現状と課題 ~新たな成長戦略とは~

本研究は、日本酒産業の現状と課題を調査し新たな成長戦略を9大学合同インターンゼミで発表した。本プロジェクトの目的は日本酒産業における若者の飲酒量低下の原因を探り、若者に向けた新たなマーケティング戦略を提案することである。日本酒業界では大手日本酒製造業者が市場をリードする形であり、中小企業の生き残り戦略を考える上で若者の顧客層が重要であると考えた。大手と中小を様々な観点で比較させ、日本酒産業全体で若者のへどのようなマーケティングが最適なのかを分析した。その際、埼玉県小川町にある松岡醸造株式会社様へ伺い、日本酒産業の現状、若者に対する課題の理解を深めた。
若者の日本酒離れ、伝統と革新のバランスなど、業界の存続に関わる重要な課題を直接聞くことで、より実感を持って捉えられた。これらを踏まえ私たちは「クリエイティブ日本酒」という施策を提案した。この施策は、Z世代にパッケージのデザインとパッケージに記載する一言メッセージを考えてもらい、SNS上にハッシュタグをつけ投稿してもらうというものだ。若者が目に触れやすいSNSというプラットフォームを使い、まずは日本酒に親しみを持ってもらうことを目的とした。これらをインターンゼミで発表し発表賞を受賞することができた。これらの経験から、データ収集や論理的なプレゼンテーションを通じて、分析力や発表スキルの向上を実感し、チームワークの重要性を改めて認識した。
本活動の成果は、インターンゼミを通じて限られた学生にしか共有できなかったかもしれないが、日本酒業界の課題を知ること自体が重要であり、少数であってもこの活動が今後の日本酒業界に良い影響を与えることができれば幸いである。