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2025年度のレポート(AIによる第一次産業の今後と産業活性化)

学生ケーザイレポート(2025年度)

AIによる第一次産業の今後と産業活性化

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 私たちは、デジタル化が進展する現代社会において、農業分野で顕在化する食品ロス問題と、消費者が直面する物価高や健康不安といった身近な課題を結び付けることで、持続可能な地域づくりに貢献することを目的として本プロジェクトに取り組んだ。特に、出荷基準の厳しさによって発生する規格外野菜の廃棄と、それに伴う農家の収入不安定という構造的課題に着目した。
 活動の一つ目として、エシカル消費をテーマとしたコンテストに参加し、規格外野菜の流通が進まない要因を、生産者・消費者双方の視点から分析した。その結果、品質に対する不安や情報不足が消費者の購買行動を抑制している点が課題であると考え、規格外野菜を「Fair vege」としてブランド化するモデルを提案した。具体的には、AIによる品質判定を導入して安全性と品質を客観的に担保し、その結果や生産背景をQRコードで可視化する仕組みを構築した。これにより、消費者が倫理性と納得感をもって商品を選択できる環境を整え、食品ロス削減と農家の収入機会拡大を同時に実現することを目指した。
 二つ目の活動として、20代社会人の野菜摂取量低下に着目したコンテストに参加し、規格外野菜の新たな活用方法を検討した。若者は野菜の価格や調理の手間を理由に摂取が不足している一方、職場ではコミュニケーション不足も課題となっている。そこで、規格外野菜を活用したスムージーとNECのバイタルサイン技術を組み合わせた「スムニケーション」を提案し、健康状態の可視化を通じた行動変容と、自然な交流の創出を同時に図った。
 これら二つのコンテストでの取り組みを通じ、規格外野菜を単なる廃棄対象ではなく、地域課題を横断的につなぐ資源として再評価する提案を行うことができた。
 しかし、先行研究や農家・企業・市場に関する具体的調査が十分とは言えず、客観性に課題が残る。今後は実証的分析を通じて提案の妥当性を検証したい。