2025年度のレポート(大学の学びを社会で活かすためのノウハウの獲得)
学生ケーザイレポート(2025年度)
大学の学びを社会で活かすためのノウハウの獲得
本プロジェクトは、大学4年間で培ったアカデミックスキルを、社会で活用できる力へ転換することを目的とした。特に、7月・10月の2つのワークショップは、その後の卒業論文執筆にも直結する重要な学習機会となった。7月の自己分析ワークショップでは、肥後銀行の実務家を招き、ゼミで学んだ経済分析の視点が就職活動でどのように評価されるのかを検討した。実務家からのフィードバックを通じて、自身の強みや思考特性を社会的価値として捉えなおす視座が得られた。
10月の自己分析ワークショップでは、十数名の社会人の方々が参加し、3年生の後輩とともに、対話を通じて自身の特徴や思考プロセスを客観視する取り組みを行った。私は前年の経験を踏まえ、後輩に対して適切な深掘りや追加質問を行う役割を担い、議論の質を高めた。社会人の方からの鋭い質問の意図を読み解く過程は、自身の分析力を再確認し、より客観的な自己理解を深める機会となった。
12月の卒業論文執筆では、ワークショップで学んだ「納得感のある伝え方」を意識した。具体的には、立場の明確化、事実に基づく記述、反論の想定という3点を徹底した。その結果、「労働生産性と賃金の乖離」については賞与の利益還元機能に着目した分析を行い、生産性上昇分が十分に賃金へ反映されにくい構造的要因を示すことができた。また、「石川県の経済成長の要因分析」においては、既存モデルの弱点を補完し、地方都市における中枢管理機能の重要性を明確にした。これらの研究を通じ、「誰が読んでも理解できる」論理構築こそが、社会の複雑な課題を捉える上で不可欠であると実感した。
本プロジェクトを通じ、後輩支援・社会人との対話・研究という3つの経験が相互に結びつき、論理的思考力と伝達力が大きく向上した。支援を行ってくださったOB・OGの皆様、そして貴重な機会を提供してくださった大野先生に深く感謝申し上げる。