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2025年度のレポート(無人店舗化の現状と将来性~韓国の事例を中心に~)

学生ケーザイレポート(2025年度)

無人店舗化の現状と将来性~韓国の事例を中心に~

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1. 無人店舗の定義と世界的動向
 本研究では、無人店舗を「営利目的」「実店舗型」「無人オペレーション(常駐店員なし)」の3条件を満たすものと定義しています 。世界的にはアジア圏で普及が進んでおり、韓国(1万店以上)が突出して多く、次いで中国、日本(約5,000店)の順となっています 。
2. 韓国における急速な普及の背景
 韓国で無人店舗が急増した最大の要因は、最低賃金の急激な上昇による人件費負担の増大です 。これに高い治安水準とキャッシュレス決済の普及が加わり、経営リスクを抑えつつ「資産運用」に近い感覚で運営できるモデルが確立されました 。また、アイスクリーム専門店や自習カフェなど業種が多岐にわたり、日常生活に浸透している点も特徴です 。
3. 日本の現状と導入の障壁
 日本の無人店舗数は一定規模にあるものの、その9割以上がコインランドリーに偏っており、業種の多様性に欠けています 。導入を阻む要因として、以下の3点が挙げられます。
 •経済的要因: AIカメラや入退店ゲートなどの初期投資が高額であること 。
 •文化的要因: 対面接客による安心感を重視する文化が根強く、無人化への不安が強いこと。
 •社会的要因: 現金志向が根強く、キャッシュレス化の遅れがシステム導入の妨げとなっていること。
4. 経営者インタビューから見える実態
 韓国の経営者への調査では、無人店舗は単なる省人化ではなく、消費者が店員との接触を「心理的コスト」と感じる「アンタクト(非対面)文化」に応える空間設計として支持されていることが明らかになりました。
5. 結論と提言
 日本においても深刻な人手不足やカスタマーハラスメント対策として、無人店舗の必要性は高まっています。普及に向けては、国や自治体による補助金を通じた導入コストの低減や、システムの標準化、そして消費者の心理的抵抗を和らげるための安心感のある店舗設計が求められます。