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2025年度のレポート(海外の主要産業におけるAI・ICT活用調査)

学生ケーザイレポート(2025年度)

海外の主要産業におけるAI・ICT活用調査

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 本研修は、世界のIT産業を牽引するカリフォルニア州を訪問し、AI・ICTがどのような環境や仕組みの中で発展し、社会に実装されているのかを現地で学ぶことを目的として実施された。特に、IT企業の集積状況や大学・研究機関との関係、技術が日常生活に溶け込む様子を体感し、日本との違いを多角的に考察することを重視した。
 研修では、Apple ParkやComputer History Museumを見学し、IT技術と企業文化、歴史的な関係について理解を深めた。Apple Parkでは、開放性と高いセキュリティを両立した空間設計から、創造性と情報管理を同時に重視する企業姿勢を感じ取ることができた。また、AR展示を通じて、技術を単なる製品開発にとどめず「体験」として設計する姿勢が印象に残った。一方、Computer History Museumでは、初期の大型コンピュータから現代の高性能技術に至るまでの進化を学び、現在のIT産業が長年の試行錯誤の積み重ねによって成立していることを実感した。
 実際に、Waymoの無人自動運転タクシーに乗車した体験からは、AI技術が研究段階を超えて、実際の移動手段として社会に定着している現状を確認した。これは、技術力だけでなく、制度、都市環境、産業集積といった周辺条件が整っているカリフォルニア州ならではの特徴であるといえる。また、バスや福祉輸送、介護分野におけるIT・ICT活用についても検討し、運行の可視化や記録の電子化、見守り技術などが、待ち時間の削減や人手不足への対応、サービスの質向上に寄与する可能性を確認した。
 以上より、カリフォルニア州のIT産業の強さは、技術そのものではなく、人材・企業・資本・制度が結びつき、技術を社会課題の解決へと結びつける仕組みにあると結論づけられる。本研修は、IT産業を地域構造と社会実装の観点から捉える重要な学びの機会となった。