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2025年度のレポート(因果推論アプローチによる地域経済分析:公害と温泉を事例として)
学生ケーザイレポート(2025年度)
因果推論アプローチによる地域経済分析:公害と温泉を事例として
本プロジェクトでは、昭和期の国勢調査メッシュ統計を収集し、地域経済分析に活用可能なデータ基盤の整備を行った。近年、因果推論を用いた実証研究が進展しているが、日本の過去の詳細な地理単位データは十分に電子化されておらず、研究利用の障壁となっている。そこで、昭和期のメッシュ統計の所在や取得方法を確認し、実際に統計図書館を訪問して資料を収集した。
収集の過程では、CDで取得可能な資料と、マイクロフィッシュのみで保存されている資料が存在することが分かった。特に後者は閲覧や印刷に時間を要し、電子化のためには手作業での入力が必要となる。また、人口が少ない地域では秘匿処理により利用できないメッシュもあり、データの網羅的収集には限界があることも確認された。
一方で、整理したデータには人口構成、世帯構造、産業別就業者数など地域分析に有用な情報が含まれている。メッシュ単位での統計は、特定地域で生じた経済的変化や政策の影響を検証する際に有効であり、将来的には差の差法などの因果推論手法への応用も期待できる。本取り組みにより、地域経済の実証分析に活用できる過去の国勢調査等の資料を整理し、データ取得の具体的な方法を把握することができた。