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新関 三希代

専任教員紹介

新関 三希代 NIIZEKI Mikiyo

新関 三希代
研究テーマ 企業行動と金融市場の実証分析
研究室 良心館363号室
演習(ゼミ)紹介 企業分析-実証分析と行動ファイナンス
HP Niizeki Seminar(オリジナルサイト)
詳細 研究者データベース(オリジナルサイト)

現在の研究テーマは、金融商品、とりわけ先物やオプションといった金融派生商品の評価と実証分析です。

株式、債券、そして外国為替といった金融商品の価格は、日々変動しています。その変化の様子は、ある程度は予測できますが完全には予測できません。もし、自分だけが株価の動きを完全に予測できるのであれば、一攫千金も夢ではなくなります。株価が不規則に変動し、その予測が不完全であるということは、株価が確率的に変動していることを意味します。

株価やその派生商品である先物、オプション価格の変動がある確率過程に従っていると仮定し、それらの評価モデルを導出することがファイナンスの分野では大きな課題になっています。また、実際に金融データを用いてその理論モデルが正しいかどうか、評価を行うことも意義のある研究です。

したがって、私の研究課題は株価やその派生証券の価格の変動を記述する理論価格モデルが現実の市場及びデータに適合しているのかどうか、実証分析によってチェックすることです。そして、現物市場と先物、あるいはオプション市場の因果関係を観測し、モデル化することです。さらに、そもそもそれら証券価格がどのような確率過程に従って変動しているのかを確かめ、モデル構築の基礎となる仮定を導き出すことです。

実証分析においては、いかに実証すべき課題を表現し、適切な分析道具を使って検証することができるかがキー・ポイントになってきます。これら計量的分析手法の理論や実証も含め、変化する現代ファイナンスの時事問題に興味を持って研究を行っています。

学生へのメッセージ

世の中のオカネの流れはどのようになっているのか、また、身近に存在する企業(会社)はどのようにしてもうけているのか、色々な角度からデータを用いて調べてみると面白いことがたくさん発見できます。ぜひ一緒に「オカネ探し」をしてみましょう!

演習(ゼミ)

演習テーマ:企業分析-実証分析と行動ファイナンス


本演習では、ファイナンス理論を中心に企業を取り巻く経済事象に関する理論を学ぶとともに、実際にデータを用いた実証分析、企業分析を行っていく。 また、行動ファイナンスの理論を用いた実証分析も行っていく。

具体的に、株式、債券、そして為替といった証券市場について、また、投資家心理を加味した行動ファイナンスについて学習する。さらに、実際のデータを用いた実証分析の手法や経済パソコンソフト(EViews)の使用方法について学び、証券市場に関する実証分析を行ってもらう。それらの知識を用いて、グループ毎で興味のあるテーマから企業群を選択し、株価分析を中心に企業分析を行ってもらう。その際、企業を取り巻く日本経済と企業活動の関係についても分析を行っていく。

「2年次演習」では、証券市場論や企業を取り巻く日本経済、行動ファイナンスについて学習するとともに、「プレゼン手法」を身につけてもらう。「3年次演習」では、ファイナンス理論や計量経済学の基本を学び、データを用いた企業分析を行ってもらうとともに、「ディベート能力」を身につけてもらう。そして、「卒業研究」ではより具体的に企業を取り巻く日本経済の現状について学習し、これまで学んだ経済学理論を用いた企業分析を実証分析の手法を用いて行っていく。そして、社会人として必要な「文章(論文)作成能力」を身につけてもらう。

2年次演習

株式市場を中心に証券市場の基本理論や日本経済(マクロ経済)、企業理論(金融)、行動ファイナンスを学ぶ。 また、理解した内容についてグループに分かれ、Power Pointを用いたプレゼンテーションを行ってもらう。内容を深く理解するとともに、他の人にいかにわかりやすくプレゼンを行うのか、その手法も学ぶ。

この他に、企業の方を招待しての講演会を開催したりする。


[履修条件]

3年次演習

ファイナンス理論や企業金融の基本を学ぶ。経済パソコンソフト(EViews)の使用方法を学び、データを用いた実証分析の手法について学習する。

また、ブルームバーグ・エル・ピーが主催する「Bloomberg学生投資コンテスト」や日本銀行が主催する「日銀グランプリ」に出場する。Bloomberg投資コンテストでは、自分たちで設定したテーマに沿って仮想投資を行い、仮説に対する企業分析や実証分析を行う。日銀グランプリでは、現代の社会課題や情勢を踏まえて、日本に必要な金融・経済政策を学生の視点からの提言を行う。

さらに、企業の株価・財務分析を中心に、各グループでサブジェクトを決めて企業分析を行っていく。この成果は、日本経済新聞社が主催する「ストック・リーグ」のポートフォリオ分析・レポートという形で公表してもらう。

この他に、各界の第一線で働いている企業の方を招待して、現実の企業を取り巻く諸問題、仕事の内容等のレクチャーを受け、就職活動に活かしてもらう。


[履修条件]
「2年次演習(新関)」を履修していること

卒業研究

各人、あるいは各グループが興味を抱く経済事象(サブジェクト)について、理論的側面から分析するとともに、データを用いた実証分析を行っていく。このサブジェクトはファイナンス市場に関する内容にとどまらず、広く企業を取り巻く経済市場における時事問題を対象にしたもので、社会人として知っておくべき経済事象を学習する。

また、論文(文章)作成の手法について学び、各人の分析成果を「卒業論文」という形でまとめてもらう。


[履修条件]
「3年次演習(新関)」を履修していること

関連する科目

既修・併修を強く勧める科目
  • 統計
  • 計量分析実習
既修・併修が望ましい科目
  • 初級ミクロ経済学
  • 初級マクロ経済学
  • 計量経済学
履修を勧める2年次演習関連科目
履修を勧める3年次演習関連科目

関連する演習

学生による「私のゼミ紹介」

完璧な人間などいません。人にはそれぞれ長所や短所があります。互いに理解し、役割分担する。また、長所を伸ばし短所を減らしてやる。互いに良き理解者である。新関ゼミの個性豊かなみんなは、その点において共通しています。このゼミで自分の力を最大限に発揮したいアナタを待っています。

新関ゼミは、ゼミ生同士の仲のよさ、熱意では、どこのゼミにも負けません。新関ゼミは勉強であれ、遊びであれ、何事においても決して中途半端にせず、ゼミ生一丸となって一つの物事に全力投球するゼミです。その全力投球の根底にはゼミ生みんながもつ素直さ、ひたむきな心があります。それぞれが全力であるが故に、時にはぶつかり合いもありますが、みんなで一つのことに向かう上で培われたゼミ生同士の結束力は、計り知れません。そして全力投球の過程で得られるスキルは社会に出てもきっと活きてくるでしょう。こんな刺激たっぷりのゼミに興味がある人、ぜひ一緒に全力投球しませんか。