このページの本文へ移動
ページの先頭です
以下、ナビゲーションになります
以下、本文になります

2020年度のレポート(アフターコロナの京都における観光産業の位置と在り方)

学生ケーザイレポート(2020年度)

アフターコロナの京都における観光産業の位置と在り方

05

本プロジェクトは、「アフターコロナの京都における観光産業の位置と在り方」というテーマで研究を進めた。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で京都の観光業は大きな影響を受けた。緊急事態宣言が発令されていた2020年4月~5月の京都を訪れた日本人観光客総数は前年同月の90%以上減少、同時期の外国人観光客総数に至っては99.9%減少のほぼゼロという結果になった。このため政府は失われた旅行需要の回復のため、Go To トラベル事業を2020年7月から開始した。2020年9月時点では日本人宿泊客数が前年同月の20%減少まで回復したが、客室稼働率は依然として3割にとどまったことや感染再拡大による12月末の全国一斉停止、我々が10月中旬に行った嵐山のサービス業従事者、観光客に対してのインタビューなどからGo To トラベル事業が一定の効果しか見られなかったことが分かった。そこで、我々はコロナ禍でも京都の観光業を活性化させる対策として、新型コロナウイルスの影響でオンライン授業の普及により、自由な時間が増えた大学生を主とした若者の平日観光を考えた。平日観光には、旅行者側は旅行代金が安いなど、観光事業者側には平日在庫の有効稼働など双方にメリットが挙げられる。京都には若者にとって寺社仏閣だけでなく、着物やアニメ、お土産など多くの魅力があり、また、リピート率の高い観光地であるため、若者をターゲットとして集客することで、アフターコロナの集客にも期待できる。実際に、我々の時間割を使用して、京都を観光するプランを作成したり、合同交流会を行った愛知県の南山大学の学生を想定した観光プランを作成したりしたが、時間や費用面を考慮しても、大学生の京都を訪れる平日観光は十分実現できると言える。
本プロジェクトは若者を集客のターゲットとしたため、30~40代はどのように集客するかなどが今後の課題である。