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2020年度のレポート(学生の街・京都におけるコロナウイルスの影響とクラウド的展開の可能性)

学生ケーザイレポート(2020年度)

学生の街•京都におけるコロナウイルスの影響とクラウド的展開の可能性

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本プロジェクトは「学生の街•京都におけるコロナウイルスの影響とクラウド的展開の可能性」をテーマに研究を進めた。
新型コロナウイルスの世界的流行により社会生活は変容し、その影響は私たち大学生にも及んだ。学校への入校制限、授業はオンライン主体、サークル活動や部活動への制限と多岐にわたり、その影響か、ある大学の調査ではその大学で退学を考えている人が約10%、休学を考えている人が約25%と増加していることが明らかになった。また、WEB授業を通して身体的•精神的不安を感じる学生が多いこと、アルバイトの頻度が減少している学生が多く生活が苦しくなっていること、リモートワークの進展により地元志向が強まる見込みがあるということから下宿生が減少すると予測した。そこで10人に1人が学生である全国屈指の学生のまち•京都に着目し、なぜ京都に学生が集まるのか、学生の経済波及効果はどれくらいなのかを調べ、下宿生が減少することによる問題はなにかについて考えた。
結果、他県からの流入が非常に多く4人に3人が京都府外からの流入であること、学生の増加率が200%を超え全国1位であること、京都市は非正規労働者率が高く学生アルバイトによって支えられている産業が多いこと、下宿生数が減少することで京都経済に大打撃を与える可能性が高いことがわかった。よって、学生に依存しない経済循環を作り出す必要があり、その中でもクラウド的展開は大きな可能性を秘めている。
初めての学生プロジェクトのため思うようにいかない部分もあったが、先生、SAの方々にご指導頂き、試行錯誤しながら研究を進めることができたのは私たちにとって貴重な経験になったと感じた。3年次の研究では2年次の反省を活かし、西岡ゼミの演習テーマである「地域の潜在価値の実現とそのための新たなインフラ展開」に沿った研究を進めていきたい。