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2020年度のレポート(2020年度里山きゃんぱすプロジェクト)

学生ケーザイレポート(2020年度)

2020年度 里山きゃんぱすプロジェクト

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奈良県生駒市は、高山市町第二工区の人口減少・高齢化社会、土地荒廃といった現状をふまえ、実現可能なまちづくり計画を地域住民や関係者とともに進めている。また高山市町第二工区は、関西文化学術研究都市の一部であり、我が国の文化・学術・研究の発展に寄与することを目指され、国家プロジェクトとして整備が進められている。当プロジェクトでは、その一角である耕作放棄地の整備を担い、里山保全活動を進めた。
また里山を活用し、地域の小学生などへの環境教育を含めた地域交流も行った。環境教育の内容は、野草観察、作物の収穫、田植え、稲刈りなど、参加者が直接自然に触れ合うことができる内容となっている。ただし、イベントとして行う場合は、近年の情勢を考え規模を縮小し、十分な距離を取ってイベントを進めた。環境教育を行う目的としては、参加者に普段何気なく身近にある食や自然の尊さを感じ取ってもらうことと、私たち経済学部生が里山保全や環境教育を通じ、「生産者と消費者の関係性」を体験を交えて学ぶということである。また外出や人との接触が難しいことでストレスをためやすいという近年の情勢においては、里山きゃんぱすという広大なフィールドにおいて、人ではなく自然と触れ合うことで心を癒すという役割も担うことができた。
そして、地域交流は環境教育だけでなく、地元生駒市の名産品茶筅竹の職人との繋がり、地元の林業関係者との勉強会、木綿伝承館の方からの綿花の贈呈など幅広く広がっており、地域産業の伝承と学びが行われた。こういった地域と教育機関の連携は、相互に良い影響を与えるため、今後も続けていきたい。