以下、本文になります
2020年度のレポート(丹後地域の活性化)
学生ケーザイレポート(2020年度)
丹後の地域活性化
本研究の目的は、丹後地域に着目し海面水産業活性化の方法を検討することである。
現状として、京都の海面水産業販売金額は他の都道府県と比べ遥かに下回っている。原因は就業者が減少していること、養殖に適さない地形であること、魚種に恵まれていないこと、他様々が挙げられる。また、昨今のコロナウイルスの影響に鑑みると、変革を行わず従来の販売モデルを継続させるだけでは水産業の更なる活性化は見込めないだろう。
そこで我々は、海産物の売り上げを伸ばすために「加工」を主軸として、需要のある市場を模索し海外への輸出を提案したいと考えている。特産品の「伊根ぶり」をはじめとする海産物を加工し最適なターゲットに向けて輸出することで、収益の増加が見込まれ丹後の水産業を活性化させられるのではないかと考えて研究を進めている。また、新たな変革や丹後地域の海面水産業を発展させていくことのできる若者の獲得などについても研究を進めている。秋ごろには、新型コロナウイルスに十分留意しソーシャルディスタンスを確保したうえで丹後地域の取材を行った。具体的には丹後地域の水産業と観光産業にフォーカスして取材を行うことを考えて、黒ちくわづくり体験に参加し地元の人々にコロナ禍での状況をインタビューさせていただいた。また京都府庁も訪問させていただき水産課の方々から研究に対するフィードバックを頂いた。これらの取材やフィードバックを活かし研究を進めたことで研究の具体性が増したと思う。