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2021年度のレポート(凝縮された空間の再編成)

学生ケーザイレポート(2021年度)

凝縮された空間の再編成

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 私たちは、「凝縮された空間の再編成」というテーマで2021年4月初めから2022年1月末まで研究活動を行った。人口減少社会における日本の中で、人口減少や東京一極集中という問題を抱える地域や地方における新たな街の構造の在り方について明らかにすることを研究目的とした。
 私たちは新潟県長岡市、アオーレ長岡周辺地域を凝縮空間に当て嵌めた場合の効果や活用方法を提示していき研究を進めた。研究対象として新潟県長岡市を選択した理由は、アオーレ長岡という複合施設の存在である。社会学部で言われる人々が集い交流を行える拠点づくりは、長岡市でいうアオーレ長岡であった。しかし、アオーレ長岡の効果として、歩行量の増加や空き店舗率の減少に影響を与える事は出来たが、長岡市全体の総生産額には効果をもたらす事ができなかった。そこで、経済学部の視点から研究し、拠点の経済学として足りなかった要素を解き明かす必要があったためである。
 研究を通して、長岡市に凝縮空間を当てはめ地域活性化を通して持続可能な地域にするためには、「共創型レジデンスの設置」、「情報通信企業の誘致」この二つをアオーレ長岡、大手門通りの周辺に位置させる事が必要であることがわかった。その結果、人口を流出させない・域内マネーの循環を推進する・域外へマネーを流出させない、に加えて集積のメリットである、共有・マッチング・学習を通して生産性増加・高付加価値化を行い、少ない人口でも地域を維持させる方法として、そこで住めてそこで働けてそこで活動できる凝縮空間を実現することが必要であることが明らかとなった。
 今後の課題として、この研究では新潟県長岡市を一つの一例として凝縮空間がどう当てはめる事が出来るのかを考えた。凝縮空間に必要なプラットフォームの要素はこの研究を通して明らかにする事が出来たため、他の地域でも凝縮空間を当てはめる事が出来るのか研究していく必要がある。