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2021年度のレポート(2021年度 里山きゃんぱすプロジェクト)

学生ケーザイレポート(2021年度)

2021年度 里山きゃんぱすプロジェクト

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 奈良県生駒市は、高山市町第二工区の人口減少・高齢化社会、土地荒廃といった現状をふまえ、実現可能なまちづくり計画を地域住民や関係者とともに進めている。また高山市町第二工区は、関西文化学術研究都市の一部であり、我が国の文化・学術・研究の発展に寄与することを目指され、国家プロジェクトとして整備が進められている。当プロジェクトでは、その一角である耕作放棄地の整備を担い、里山保全活動を進めた。また、この活動は2004年から継続して行われている。
 当プロジェクトでは、里山を活用した地域の小学生などへの環境教育を含めた地域交流も行った。環境教育の内容は、作物の収穫、田植え、稲刈りなど、参加者が直接自然に触れ合うことができる内容である。ただし、行う場合は、近年の情勢を考え規模を縮小し、十分な距離を取ってイベントを進めた。環境教育を行う目的は、参加者に普段何気なく身近にある食や自然の尊さを感じ取ってもらうこと、私たち経済学部生が里山保全や環境教育を通じ、「生産者と消費者の関係性」を学ぶことである。また外出や人との接触が難しいことでストレスをためやすいという近年の情勢においては、里山きゃんぱすという広大なフィールドにおいて、自然と触れ合うことで心を癒すという役割も担うことができた。
 今年度の活動の1つとして稲作を行った。今年度は緑米を栽培した。緑米とは、全国でも生産量が少ない貴重な品種(古代米)である。緑米はもち米のため、もちもちしており、とてもおいしい。また、緑米の玄米部分は非常に柔らかく、白米と一緒に炊いて食べることもできる。4月ごろから田植えの準備をはじめ、6月に田植え、10月に稲刈りを行った。この活動は、機械を使わず、手作業で行っているため、参加していただいた地域の方々にも、食のありがたみを感じていただくことが出来た。この活動は、今後も続けていきたい。