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2021年度のレポート(京都の宿泊施設の新しい利用方法の提案)

学生ケーザイレポート(2021年度)

京都の宿泊施設の新しい利用方法の提案

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 私たちは、新型コロナウイルスの影響で経営状況が悪化した京都の宿泊施設(ゲストハウス)の現状を知り、宿泊以外の利用方法を考案することをテーマとした。
 まず、自分たちで新たな利用方法である「(1)授業の一環としての国際交流をするホームステイ体験(2)飲食店出店予定者の意見収集会を目的とした試食会(3)オタク活動での利用の促進」の3つを考案。そしてこれらの案を基に、ゲストハウス糸屋様と木音様に取材を行った。
 (1)と(3)については実現可能ではあるが、あくまで利用方法の提案であるため、オーナー側から推奨するには宣伝の方法が難しいとおっしゃっていた。加えて、一般の利用客に迷惑がかからないように、閑散期などのタイミングで貸し切りにする必要があるとの意見を伺った。(2)に関しては、営業許可の問題や責任問題により実現は難しいという回答をいただいた。ただし、旅行に行きにくい状況下で異国の料理を提供することにより、お客様に旅行気分を味わってもらうようなイベントは企画できるとのこと。全体を通して、ゲストハウスと民泊との違いや、それぞれのゲストハウスに個性があることの認知に課題があると考えられた。
 この活動を通してメンバーが得たことは、自分と異なる立場(経営者)の視点を持つことや、自ら足を運び関係者にお話を伺うことが、研究内容を深めることに繋がるということである。また、糸屋様と木音様には取材の中で、私たちの提案内容を取り入れてみたいと思ったなどの感想をいただいたことから、今後の施設運営において少しでも参考になる提案ができたのではないかと考えている。
 最後に、突然取材をお願いしたにもかかわらず快くご協力いただいた糸屋様と木音様、そして手厚くご指導いただいた宮澤先生に心から感謝申し上げる。今回の学びを卒業研究などに活かしていきたいと思う。